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1949/05/13 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 逓信委員会 第13号
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1949/05/13 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 逓信委員会 第13号

#1
第005回国会 逓信委員会 第13号
昭和二十四年五月十三日(金曜日)
    午後二時二分開議
 出席委員
   委員長 辻  寛一君
   理事 飯塚 定輔君 理事 加藤隆太郎君
   理事 原 健三郎君 理事 金塚  孝君
      宇野秀次郎君    大和田義榮君
      風間 啓吉君    高塩 三郎君
      坪内 八郎君   橋本登美三郎君
      降旗 徳弥君    松本 善壽君
      井之口政雄君
 出席國務大臣
        逓 信 大 臣 小澤佐重喜君
 出席政府委員
        逓信政務次官  武藤 嘉一君
        逓信事務官
        (郵務局長)  小笠原光壽君
        逓信事務官
        (貯金局長)  村上  好君
 委員外の出席者
        專  門  員 吉田 弘苗君
        專  門  員 稻田  穰君
    ―――――――――――――
五月十二日
 郵便為替法及び郵便振替貯金法の一部を改正す
 る法律案(内閣提出第六二号)(参議院送付)
 郵便貯金法の一部を改正する法印案(内閣提出
 第一五四号)(参議院送付)
 郵便貯金法に基いて保管する証劵の整理に関す
 る法律案(内閣提出第一五五号)(参議院送
 付)
 郵便切手類賣さばき所及び印紙賣さばき所に関
 する法律案(内閣提出第一七〇号)(参議院送
 付)
同 日
 屋久島の永川、栗生、口ノ永良部郵便局に集配
 事務開始等に関する請願(岩川與助君紹介)(
 第一六三八号)
 市野々郵便局に集配事務開始の請願(牧野寛索
 君紹介)(第一六四七号)
 東京中央電話局部内改革に関する請願(神山茂
 夫君紹介)(第一六七一号)
の審査を本委員会に付託された。
 枕崎郵便局無線分室敷地等拂下に関する陳情書
 (鹿兒嶋縣川辺郡枕崎町議会議長伊集院祐知外
 一名)(第四四五号)
を本委員会に送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 郵便為替法及び郵便為替貯金法の一部を改正す
 る法律案(内閣提出第六二号)(参議院送付)
 郵便貯金法の一部を改正する法律案(内閣提出
 第一五四号)(参議院送付)
 郵便貯金法に基いて保管する証劵の整理に関す
 る法律案(内閣提出第一五五号)(参議院送
 付)
 郵便切手類賣さばき所及び印紙賣さばきに関す
 る法律案(内閣提出第一七〇号)(参議院送
 付)
    ―――――――――――――
#2
○辻委員長 これより会議を開きます。
 郵便為替法及び郵便為替貯金法の一部を改正する法律案、郵便貯金法の一部を改正する法律案、郵便貯金法に基いて保管する証劵の整理に関する法律案、郵便切手類賣さばき所及び印紙賣さばき所に関する法律案、以上四件を一括して議題といたします。質疑を許します。
#3
○松本(善)委員 切手の賣さばきと、それから收入印紙の賣さばきの件でありますが、この前大臣からも一應御答弁を願つたはずでありまするが、大体それによつて收入の上るものが、三百五十万円というわずかな数字であります。このわずかな数字によつて、今後逓信省がどうあるべきであるかという考え方を――むしろ私をして言わしめるならば、今後の逓信省のあり方というものは、アメリカと同じようなあり方、と言つては申訳ないのでありまするが、すなわち民間事業として、大体そういう逓信事業というものの一部は、あつてもいいという私の考え方からいたしますると、切手の賣さばき、あるいは收入印紙の賣さばきに、大体一箇月にその收入において一万何がしという数字を押えて、それ以上は賣つてはいけないというような規定をして、得るところが三百五十万円の收入であるとするならば、そういうような少額の金額までも、なぜ制限しなければならないか、こういうのであります。私はむしろそういうような方向で行きますると、公共團体その他において、いわゆる郵便とか、そういつたような收入印紙を使わない方法によつて、事を処するという方面が多くなるのではないかと思うのであります。それによつて行政整理に関するところの問題が解決できるというような、高額なるところの金額であればいざ知らす、どうしてもその点は今後の逓信省のあり方としては、納得行かないと思うのであります。おそらくこれは大臣の主観や何かでなくして、事務当局がこの行政整理に関して、何とか首切りを少くしよう、そのためにそういうようなややこしい数字まで持つて來て、つじつまを合せようというような方策ではあるまいかと思うのであります。從いまして私は、この切手の賣さばきに対するところの制限額を設けたということについては、一應は反対するものであります。しかしながらこれによつてどうしてもある程度の財源を見、ある程度の精神的なるところの落ちつきを発見しようとする場合においては、これを了承するにやぶさかでないものであります。以上でございます。
#4
○小澤國務大臣 今郵務局長が逓信局長会議に出席しておりますので……。その御意見は前々回にも質問として出さられたので、よく了承いたしましたが、ねらいは大口の消費者が――やはり無制限にこれを認めまして、この割引以下で割引いて、そうして両方でもうかるということをされますと、それだけ本來逓信省に入るべき收入が少くなるということと、切手のやみ取引、すなわち額面以下で取引されるということについては、非常に逓信省としては警戒しなければならぬ問題であると思つております。しかしお話のような点は、將來いわゆる切手の賣さばき人がみずから自粛いたしまして、そうした額の制限をしなくとも、今までのようなやみの販賣がなくなるというような見通しがついた場合においては、松本君の所論のような方法に漸次改める考えでありますから、どうぞ一應われわれの心配しておる点を了承されまして、原案でお認め願いたいと考えております。
#5
○松本(善)委員 大臣の御答弁で了承するにやぶさかでないものでありますが、逓信省以外に、大蔵省のことを一言いたしますと、タバコなどはほとんど專賣で、賣さばき関係においても、ある程度の利益というものを見てやつておるのであります。そうして自主的なる個人の企業体で、それによつて何らかでもサービスをよくしようとする民間事業者というものは、それによつてお客さんに便利を與えたり、それによつて利益をあげるなどという、そういうこまかい考えはないと思うのであります。逓信省におけるところの、あるいは大蔵省におけるところの專賣事業、そういうタバコを扱つておるということによつて、ほかの商賣もできる、いわゆる客足をそれだけ呼び寄せるというようなことがなし得るのではないか。民間の業者にそのねらいどころが、そういうこまかい観点に立つておるのでなくて、その他におけるところの取引関係にも関連性があるのではないかと思いますので、その点一應納得いたしまするが、この点について今後大臣も、そういう場合が來たならば、私の考えるような方向にしたいという御意見でありまするがゆえに、私はこのことに対してはこれをもつて終ります。
#6
○辻委員長 ほかに御質問はございませんか。
#7
○井之口委員 この郵便貯金法に基いて保管する証劵の整理に関する法律案でありますが、今この事業に、証劵の整理に携わつておる方々が、全部で何人くらいおいでになりますか。この整理の結果、この人員がどうなつて参るのでありましようか。その辺をちよつと……。
#8
○村上(好)政府委員 ただいまの御質問にお答えいたします。証劵の保管に携わつておる人間は、二十四年度の予算におきましては二千二百九十七人認められております。それで実際の配置人員は、三千五百名、もしくはそれ以上に相なるかと存じます。この業務をかような方向で整理いたしますことによつて、從業員はどういうことになるかと申しますと、初年度におきましてはこの証劵保管の事務に携わつておる者が、貯金事務の方に大部分携わることになりますので、正味の節減人員は百二十七人でございます。二年度に千五百六十二人減るということになります。三年度におきまして六百八名、それで予算面の二千二百九十七人というものが、三年間で節約になるという建前でございます。從いまして初年度はほとんど從來の人がそのまま継続するというわけでございます。
#9
○井之口委員 そういたしますと、この保管されておる証劵の当りくじも探さなければなりますまいし、それから償還事務並びに賣却事務等いろいろな事務がありますが、それは大よそどれくらいのものが今いう機関で、整理されて行くのでありましようか。その辺の過程の具体的な説明が願いたいと思います。
#10
○村上(好)政府委員 從來から残つております当選調査の事務が相当ございます。この法律で九月一日以降は当選調査をする必要がなくなりますので、それまでの当選調査をやらなければなりませんが、大体年度一ぱいくらいで、それは完了せられるだろうという見込みを持つております。
#11
○井之口委員 私たちがちよつと考えますと、一年間ではこれが十分に行われないのじやないか、あるいはもしこの人たちをぜひ整理しなければならぬといたしますれば、それらの配置轉換によつてこの人たちの失業というふうなことを防止する方法、これが当局の方において何らかお考えになつていらつしやるのじやないでしようか。これからずいぶん郵便貯金の事業は盛んになつて参らなければならぬ性質のもので、これまでのインフレがずつと進行して参りまする過程においては、郵便貯金などというものも非常に預ける人が少かつたのでありますが、これが安定して來ると、そういう方面の新事業がますます多くなつて來るのではないか、むしろそういう方面に、整理せぬでも多数を收容してやつて行つた方が、全体の郵便事業のためによくなるのではないかということを考えますが、いかがでありましようか。
#12
○小澤國務大臣 お話のように事務が減少いたしますれば、それだけ職員も少くてよいということになりますが、事務が漸次減少して來る部分につきましては、いたずらに失業させるような措置を講じませんで、ただいまの証劵の整理事務がなくなりましても、貯蓄事務の方に配置轉換するというような方法で、できるだけ職員の不安がないような方向で進んで行きまして、さらに御承知のように毎年一定の自然退職者がございますので――これは急に事務が減るのではない、だんだん減つて行くのでありますから、そういう面をもにらみ合せて、特別に今回の行政整理以外におきましては、いわゆる本人の意思に反して退職せぬでも十分できるのではないかと考えております。
#13
○井之口委員 大臣の今のお話で大分よくわかりましたが、そういうふうにしてなるべくこの方々の生活を保障し、今日のこういう時勢でございますから、路頭に迷わせるようなことのないように、やはり國家の事業に参画して行かれましたら、本人にとつても幸いなことでありますし、國家にとつてもこれよりよいことはないと思いますから、どうぞひとつその点をお含みおき願いまして、むごい方向に進行しないようにやつていただきたいと思います。これをもちまして私はこの案に贊成するものであります。
#14
○加藤(隆)委員 大体質疑も終了いたしたようでありますから、私は動議を提出いたします。これにて質疑を打切り、討論を省略して、ただちに採決せられんことを望みます。
#15
○辻委員長 ただいまの加藤君の動議に御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○辻委員長 御異議がないものと認めまして、質疑を打切ります。
 これよりただいま議題となつております郵便為替法及び郵便振替貯金法の一部を改正する法律案、郵便貯金法の一部を改正する法律案、郵便貯金法に基いて保管する証劵の整理に関する法律案、郵便切手類賣さばき所及び印紙賣さばき所に関する法律案の四件について、討論を省略してただちに採決に入ります。
 四案について原案の通り議決するに御贊成の諸君の御起立を願います。
    〔総員起立〕
#17
○辻委員長 起立総員。よつて四案はいずれも原案の通り可決いたしました。
 なお衆議院規則第八十六條による四案に対する報告書の作成に関しましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○辻委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。
 次会は公報をもつてお知らせすることにし、本日はこれにて散会いたします。
    午後二時十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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