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1949/04/12 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 大蔵委員会 第11号
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1949/04/12 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 大蔵委員会 第11号

#1
第005回国会 大蔵委員会 第11号
昭和二十四年四月十二日(火曜日)
    午前十時五十五分開議
 出席委員
   委員長 川野 芳滿君
   理事 小峯 柳多君 理事 島村 一郎君
   理事 塚田十一郎君 理事 宮幡  靖君
      大上  司君    岡野 清豪君
      小山 長規君    佐久間 徹君
      前尾繁三郎君    三宅 則義君
      河田 賢治君    内藤 友明君
      河口 陽一君
 出席政府委員
        大藏政務次官  中野 武雄君
        大藏事務官
        (主計局法規課
        長)      佐藤 一郎君
        專賣局長官   原田 富一君
 委員外の出席者
        大藏事務官   伊知地辰夫君
        專  門  員 黒田 久太君
        專  門  員 椎木 文也君
    ―――――――――――――
四月九日
 製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律
 の一部を改正する法律案(内閣提出第三一号)
 印刷局特別会計の固有資本の増加に充てるため
 の一般会計からする繰入金に関する法律案(内
 閣提出第三二号)
四月十二日
 財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法
 律案(内閣提出第三三号)
 米國対日援助見返資金特別会計法案(内閣提出
 第三四号)
の審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律
 の一部を改正する法律案(内閣提出第三一号)
 印刷局特別会計の固有資本の増加に充てるため
 の一般会計からする繰入金に関する法律案(内
 閣提出第三二号)
 財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法
 律案(内閣提出第三三号)
 米國対日援助見返資金特別会計法案(内閣提出
 第三四号)
    ―――――――――――――
#2
○川野委員長 ただいまより会議を開きます。
 去る九日本委員会に付託に相なりました製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律の一部を改正する法律案、印刷局特別会計の固有資本の増加に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案、及び日程追加といたしまして、本日本委員会に付託に相なりました財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法律案を一括議題といたします。まず政府の説明を求めます。中野政務次官。ました製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を説明いたします。
 政府は、昭和二十四年度專賣益金として千二百億円を計上いたしておるのでありますが、この益金を確保するために、タバコ販賣総量を三十円以下の比較的大衆性のある品種七七%、四十円以上の品種二三%の割合で販賣する方針でタバコ販賣計画を立て、現在発賣中の品種のほかに、比較的大衆性のある新たな種類の製造タバコを、新発賣することといたしたのであります。そこで今回新たに発賣しようとする製造タバコの定價を決定する必要がありますので、財政法第三條の規定により、この法律案を提案いたした次第であります。
 本案の内容は、新たな種類の製造タバコとして発賣せられる両切たばこ「新生」及び「ゴールデンバツト」の價格を、十本当りそれぞれ三十円、十五円に、パイプ・タバコ「日光」を四十グラム当り百円に定めようとするものであります。「新生」は、大衆性のある太巻の自由販賣タバコでありまして、從來の細巻の「新生」は、この際これを廃止し、その名称をそのまま襲用することといたしたのであります。そしてその價格につきましては、喫味、煙量の点を考えますと、細巻である「ハツピー」の價格との均衡をはかる必要がありますので、「ハツピー」と同價格の十本当り三十円といたした次第であります。次に「ゴールデンバツト」についてでありますが、戰前において大衆タバコとして人氣のあつた細巻の「ゴールデンバツト」の名称を復活することとし、現在発賣している「きんし」と同規格、同價格で発賣することにいたしたのでありまして、この品種の製造進捗につれて、順次「きんし」の製造を廃止する予定であります。最後に「日光」についてでありますが、最近パイプ・タバコの愛好者が漸次増加し、大衆パイプ・タバコの発賣を強く要望いたしておりますので、パイプ・タバコ「日光」を試驗的に製造し、計画外として少量発賣することにしたのでありまして、その價格も「桃山」等の喫味等を勘案して、四十グラム当り百円といたしたいと考えておるのであります。
 以上が本案の概要でありますが、何とぞ御審議の上すみやかに御賛成あらんことを切望する次第であります。
 その次は、印刷局特別会計の固有資本の増加に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案提出の理由を、御説明申し上げます。
 今回この法律を制定しようといたしますのは、一般会計からの繰入金により印刷局特別会計の固有資本を増加し、もつてその運轉資金を補足し、同会計の運営を円滑にいたそうとするものであります。
 昭和二十四年度における印刷局の予定事業量は、日本銀行券百円紙幣二十四億枚、十円紙幣五億枚、一円紙幣一億五千万枚を初め、收入印紙、郵便切手、郵便はがき、各種証券類、官報その他図書製品等、金額におきまして約四十九億九千万円に相なります関係上、印刷局の事業を円滑に運営いたしますためには、常時相当量の手持生産品、原材料及び支拂い資金等を保有しなければならないのでありまして、この運轉資金に約八億円を必要といたすのであります。
 現在印刷局特別会計の運轉資金は、從來の百万円があるのみでありまして、昭和二十三年度におきましては八億円の借入金を行いまして、これをまかなつていたのであります。しかるに本年度内にこの借入金は償還しなければならない條件でありますので、一般会計から八億円を限りましてこの会計に繰入金をいたし、もつて本会計の固有資本を増加し、その企業的運営に支障なからしめようと存ずるのであります。
 以上の理由によりまして、この法律案を提出した次第であります。何とぞ御審査の上すみやかに御賛成あらんことを、お願い申し上げます。
 次いで財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法律案の提案理由を、御説明申し上げます。
 財産税等收入金特別会計におきましては、同特別会計法の規定によりまして、この会計に属する物納財産等を見返りとして公債を発行し、または借入金をいたしております。しかしてこの公債または借入金につきましては、特別会計法の規定によりまして、物納財産の処分による收入金等をもつて償還することになつておりますが、物納財産の処分價格が、最近におきましては、本特別会計法制定の当時予定いたしました價格より、平均約二倍程度騰貴いたしましたのに伴い、公債または借入金の償還につきまして、物納財産の処分による收入金のうち、当該財産を見返りに発行した公債、または借入れた借入金の額に見合う額を、償還に充てるようにする等の措置を講じ、もつてこの会計からする一般会計への繰入額を、調整することにいたしたいと存じまして、この法律案を提出した次第であります。何とぞ御審査の上すみやかに御賛成あらんことを希望いたします。
#3
○川野委員長 これより有三案を一括議題といたして質疑に入ります。專賣局から政府委員並びに説明員がお見えになつておりませんので、できるだけ他の議案についてひとつ御質疑を願いたいと存じます。
#4
○内藤(友)委員 お尋ねいたしたいのでございますが、印刷局で紙幣とか、その他のものを印刷したおられるのでありますが、このごろ紙幣の印刷で局外へ注文されておるものが大分あるように聞いておるのであります。現在印刷局ではどういう紙幣を印刷しておられ、局外の印刷工場でどういうふうなものを印刷しておられるか。その工場の名前はどういうものか。それをおわかりならばちよつとお聞かせ願いたいと思います。
#5
○佐藤(一)政府委員 ちよつと申訳ないのでありますが、私主計局の方からこの法案についての政府委員として参つておるのでありますが、印刷局の方から直接参つておりませんので、事業の内容の詳しい点は、さつそく印刷局の政府委員を呼びますから、ちよつとお待ち願えませんでしようか。これは私の方で法案をつくりました関係で御説明はいたしますが、この法案の詳しい内容については……。
#6
○内藤(友)委員 運轉資金をきめるのには、やはりそういう事業内容をよくお聞かせ願わなければ、きまらぬのじやないかと思いますが……。
#7
○佐藤(一)政府委員 おつしやる通りです。大体事業費が今度八億円どうしてふえたかという大体の内容は、私でも簡單に御説明できますが、ただいまのような詳しい点でありますと、かえつて現局から來てもらつた方が間違いがないと思いますから、さつそく連絡いたします。
#8
○川野委員長 内藤委員の質問に関する答弁はしばらく保留いたします。
 それでは專賣局長官もお見えになりましたので、タバコに関する御質疑もお願いいたします。
#9
○前尾委員 印刷局特別会計の繰入金の問題について簡單に御質問いたしたいと思います。從來印刷局特別会計ではすえ置き運轉資本というものがなかつたかどうかということが第一点、もしなかつたとすれば、どういうふうな経理で運轉資金をまかなつて來ておつたかということは、この法案に関係する範囲でお尋ねできると思いますので、一應御説明願いたいと思います。
#10
○佐藤(一)政府委員 ただいままでは印刷局の運轉資本といたしましては、百万円しか正式にはございませんでした。それで事業が年々ずつとふえた参りまして、その運轉資金は何によつてまかなつて参りましたかと申しますと、日本銀行の前受金を受けまして、それでずつとまかなつて参つておりました。ところが日本銀行といたしましてもなかなか前受金を出ししぶるのでございまして、いろいろとむずかしい点もございますために、二十三年度におきましてはこれを借入金で全部まかなつて行くということで、從來の前受金の制度をやめまして、借入金をすることになりまして、それが昨二十三年度に特別会計法の附則で、八億円を借入れることができるように認められることになつたわけであります。今回はその八億円を昨年の附則の規定によりまして、二十四年度中に返すという約束になつておりましたので、それを返すかわりに、このたび一般会計から補足をするということになつたのであります。
#11
○前尾委員 そういたしますと、先ほどのお話もありましたように、現局の方がおられないとわからぬかもしれませんが、今年の事業量はおそらくふえるのじやないかと考えるのですが、昨年度通り八億円で十分であるか、大体まかない得るものか、その見通しを御説明願いたいと思います。
#12
○佐藤(一)政府委員 これは物價の値上りも相当今後起ると思うのでございますが、一時借入金というものは、たしか一億五千万でしたか、限度も別に認められておりまするし、大体運轉資金については一時借入金をもつてまかなえる。從來の八億円の借入金、年度をまたがる借入金はさしあたつて必要はない。昨年度の借入れによりまして相当のストツクもできておるようでありますから、それによつて十分まかなつて行ける、こういうふうに承知しております。
#13
○前尾委員 そういたしますと、從來ストツクがあるでしよう。そのストツクはどういうふうな勘定科目になつておるのか。それから百万円というのは、やはり運轉資金としての勘定にはつきり出ておつたのかどうか。將來どういうふうな経理の仕方をされるつもりでありますか。
#14
○佐藤(一)政府委員 これは從來運轉資金という名前がございましたが、現在では固定資本と運轉資本を合せまして固有資本というふうに、会計法上整理してございます。やはり経理の上では一應運轉資金ということになつておりますが、表面には隠れて、固有資本の中に含まれて一本になつております。それからストツクは、別に予算上の表には出て参りません。実際上の保育高として持つておるわけであります。
#15
○前尾委員 次にタバコのことを簡單にお尋ね申し上げたいと思います。昨年度の專賣益金の実績は、予算に対してどういうふうな状況でありますかをお尋ねいたしますのが第一点。第二点としましては、各種のタバコにわけてその賣れ行きの状況――昨年度中われわれが光を買いたいと思いましても、ピースを押賣りされるというような状況にあつたのでありまするが、そのような現況についてお話を願うとともに、本年度について、そういうことのないように、見通しをひとつお話願いたいと思います。それから第三点といたしましては、六百六十億本おつくりになるわけでありますが、本年度増加いたしますものはどういうものに振り当てられるか。まずこの三点について、お尋ねいたしたいと思います。
#16
○原田政府委員 二十三年度の実績でございますが、今とりまとめ中でありまして、はつきりした数字は申し上げかねるのでありますが、大体タバコの販賣高におきましては、少し予定を越えたものと思われるのであります。それで專賣益金全体としましては、歳出の方が予定よりも少し減つておるようでありまして、從つて益金として、全体の上においてはある程度ふえることになると思います。十億、二十億程度あるいは三十億くらいふえるのではないか。抽象的なことではありますが、大体そういうことになつております。
 それからタバコの賣れ行きの状況を、一應おもな品種について申しますと、昨年度当初計画におきまして、全体の数量――これはきざみは巻に換算しての数字、すなわち一グラムを一本に換算しての数字でありますが、全体で五百五十一億二千万本を一年間の販賣予定高として、予算に組んだのであります。その内容を申しますと、朝日が八億本、ピースが九十億本、光が三億二千万、憩が二十億、ハツピーが四十四億五千万、新生が三十三億、ききようが二十二億、きんしが百二十八億五千万、みのりが百十二億、のぞみが九十億、その合計が五百五十一億二千万、こういう予定で進んだのでありますが、ただいまお話にありましたように、ピースが――これは実は当初五十円の定價の予定でおつたときの計画数字であつたのでありますが、予算ができましたときに六十円に値上げをすることになりまして、一應九十億本の予定をそのままにいたしておいたのでありますが、お話のようにピースが賣れませんし、ピースで御迷惑をかけた点もありますので、その後計画を変更いたしましてピースをできるだけ減らしまして、光や憩、ハツピーの数量をふやして参つたのであります。それでただいま、これも正確な数字はまだわからないのでありますが、大体賣れ行きの状況から見まして三月末までを見込みますと、朝日は予定通り大体八億でございますが、ピースは九十億の予定が三十九億本程度になる見込みであります。光は三億二千という小さな計画であつたのでありますが、ピースを大幅に振りかえまして四十九億本の見込みでございます。憩は二十四億本、ハツピーが五十二億、新生が三十五億、ききようは予算通り二十二億、それからきんしは百二十九億、みのりが百十六億、のぞみが九十一億、全体の合計が五百六十四億、大体こういうふうな見込みであります。それで本年度の計画でございますが、本年度は予算編成のときにあたりまして、値上げはしないことにいたしておるのでありますが、これまでの各種のタバコの賣れ行き状況等も考えまして、全体で六百五十六億三千万本が販賣計画数量でありますが、それの品種別の数字を申しますと、朝日は前年通り八億本、ピースは三十億本、光は七十億本、憩が五十一億本、ハツピーが三十九億三千万本、新生――これはただいま本律案で御審議をお願いしております元の細巻きの新生ではなく、太巻の新生でありますがこれが七十四億本、ききようは二十四億本、きんしが二百四十一億本――これもただいま御審議を願つておりますゴールデンバツトに、このうちのある数量が振りかわるものであります。みのりが八十五億本、のぞみが三十四億本、合計が六百五十六億三千万本でありまして、大体この程度の数量の振りわけで、そうむりのない販賣計画だと思つている次第であります。
#17
○前尾委員 從來ですと政府で專賣しておりましたので、その点は割合に自由にやり得たと思うのでありますが、公社になりますと、その販賣計画というものはどういう関係になるのですか。
#18
○原田政府委員 專賣公社になりましても、仕事の実質は現在と同じようにやつて行きますので、販賣そのものについては別にかわつたことはないものと思います。これまでタバコ小賣人の指定とか、そういう行政行為、これも公社がそのままやることにいたしておりますので、販賣そのものには別段かわつたことはないと思います。ただ取締りの点はやはり公社がやる予定をいたしておりますが、感じの上で、取締りをする側から申しましても、取締りを受ける側から申しましても、官廳でないということで多少感じが違うかもしれませんが、仕事そのものはやはり公社の職員がやりまして、嚴重に励行すべき点は励行いたすつもりでございます。
#19
○前尾委員 もし年度の途中でいろいろ計画をかえなくてはならぬという場合には、公社で計画をかえて、それを政府が認可するという関係になるのでありますか。それとも、公社がまつたく政府機関でありましようから、そういうこともすべてやつて行くという関係になるのですか。
#20
○原田政府委員 これは大藏省の監督下の公社があるわけでありますから、大藏省の監督によつて仕事をして行く。ただ実際問題といたしまして、あまりこまかいところまで一々監督はできないと思います。たとえば今申しましたタバコのピースならピースの三十億本を、ある程度光に振りかえるという程度のことは、公社にまかせられるものではないかと思うのであります。この点はまだはつきりしたことをこしらえてはおりませんが、そう大勢に影響のない点は公社にまかせられるものではないかと思います。ただしかし專賣益金が非常に減るとか、非常に変動があるというようなことになれば、これは大藏省のみならず、あるいは國会とも御連絡をしてやるべきことだと思います。なおこういう点は今後よく研究いたしましてやるようにいたしたいと思います。
#21
○前尾委員 本年度は六百五十六億本でありますから、百億本以上ふえておるわけであります。これはもちろん製造能力の問題と耕作の問題とがあるわけでありますが、両方とも支障なしに行き得るものか。製造能力がそれだけ拡張されましても、耕作の面において非常に障害が起るというようなことになると困るのですが、そういう関係はどういうことになつておりますか。
 それからもしさしつかえがなければ、ここにも大衆タバコと高級タバコの割合が出ておりますが、その收益率という点から言つて、どういうふうな関係になつておるのですか。大衆タバコが相当收益率が低くて、高級タバコで相当收益をあげるというような関係になつておるかどうか。その点をひとつ御説明願いたいと思います。
#22
○原田政府委員 原料の方から申しますと、原料は昨二十三年度は全國で五万町歩ばかり耕作面績がありました。これは多少端数がありまして、五万町歩ちよつと越えておりますが、大体五万町歩、それで葉タバコの生産数量は、これも正確な数字は今とりまとめ中でありますが、大体九千四百万キロ以上を生産いたしております。これは最近の数字といたしましては非常に大きな数字でありまして、二十二年度は四万町歩あまり耕作したのでありますが、五千七百万キロの生産であつたのであります。二十三年度は非常に量目がとれまして、九千四百万キロ以上になつたのであります。これは戰前の最高のときに近い数字であります。それで從來原料が少くてタバコの製造にも非常に困つておつたのでありますが、これによりまして、二十四年度のタバコの製造に使う原料は二十三年度の生産で大体間に合う見込みであります。今の計画の六百六十億本をつくるわけですが、本年度はもう原料の生産につきましては昨年度と大体同じで、五万町歩を今植えつけておりまして、これが九月以降には出て参りますので、原料の点については心配ないものと思つております。工場につきましては、昨年度は相当工場を整備いたしておりますし、六百六十億本をつくるには、普通に参りますれば支障はないものと思います。ただ問題は電力や石炭の関係があるのでございまして、これが順調に行きますれば心配はないと思います。それから給與の問題で、工員の確保困難ということが一時都会地にあつたのでありますが、これも多少はよくなつておると思います。これらにつきましてもできるだけ努力いたしまして、計画通り製造することに努めたいと思つております。
 それから收益率の点につきましては、本年度予算によりまする收益の率を申しますと、ピース六十円の定價のものの原價は、五円四十八銭三厘ということになつております。これを政府が小賣人に賣渡す價格は五十七円六十銭、六十円の定價を五十七円六十銭で小賣人に賣渡すのであります。そうしますと差益が五十二円十一銭七厘ということで、收益率は九十五割一分というところであります。それから光は原價が五円三十三銭三厘でありまして、定價は五十円ですが、小賣人に賣渡すのは四十八円、これは四分引きで賣渡しておりますので四十八円、從つて差益が四十二円六十六銭七厘、收益率は八十割であります。憩は原價が四円六十六銭三厘、賣渡し價格が三十八円四十銭、差益は三十三円七十三銭七厘、收益率が七十二割四分というところであります。配給品のきんしを申しますと、きんしは原價が三円四十三銭三厘、賣渡し價格は十三円五十銭、十五円でありますが、配給タバコは一割引きで小賣人に卸しておりますので、十三円五十銭、差益が十円七銭七厘、收益率は二十九割四分であります。ハツピーは原價が三円七十九銭三厘、賣渡し價格が二十八円八十銭、差益が二十五円七厘、收益率が六十五割九分であります。これはおもなものだけでありますが、つまりピースが一番收益率が高い。大体において値段の安くなるに從つて少しづつ收益率が下つて來る。配給品になると二十九割四分で大体原價の三倍に近い、こういうふうであります。
#23
○前尾委員 大体御説明で了承したわけでありますが、いずれにいたしましても、日本のタバコは世界的な水準にあると言われておりますが、われわれどうひいき目に見ましても、そういうふうには考えられないのでございます。ことに大衆タバコに至りますと、どうもとうてい世界の水準から見ればほど遠い。おそらく世界にあまり類のない惡いタバコじやないかというような氣がしておるのです。特に引続きまして今後の御研究と御努力を願うことを希望いたしまして、私の質問を終りたいと思います。
#24
○三宅(則)委員 ただいま前尾委員からお尋ねになりましたこと以外の点を、簡單に御質問いたします。現在の自由販賣のタバコの比例と配給のタバコの比例をお聞かせ願いたいことが一つ。
 それから二番目に市中にやみタバコがあるということでありますが、そういうものの現状はどういうところからどうなつておるかしりませんが、現在の取締りに関します点について御説明を願いたいのであります。
 次に巻タバコと刻みタバコと両方あるようでございますが、その比例はどんなぐあいでありますか。それと葉巻に関する点はどうであるかという点を伺いたい。
 次に労働攻勢ということはないかもしれませんが、專賣局におりますところの男の從業者、女の從業者の精神的、経済的の状況がわかりましたならばお知らせ願いたい。まずそれだけ御答弁願つてまた御質問いたします。
#25
○原田政府委員 先ほど申しました本年度の販賣計画六百五十六億三千万本のうち自由品は二百九十六億三千万、配給品は三百六十億、割合が六割、四割くらいになつておりますが、実は今ちよつと詳細はわかりません。
 それから取締りの問題ですが、これははつきりどのくらいのやみタバコがあるかという見当はなかなかつきにくいのです。現在はそうたいしたことはないと思います。御承知のようにやみタバコの出る元は、タバコの耕作者がつくつた葉タバコが横流れで流れて、それを原料としてタバコの密造をやつておる。それからタバコの耕作者でない百姓が密耕作をやる。この葉がまた出て來るというのが大体多いのだと思います。そのほかに專賣局の工場から横流れするものもこれは多少あろうと思います。またタバコの小賣人のところから横流れするものもあるいはあるかもしれませんがこれは大した数字ではない。昨年例の新生を四十円で賣り出した時に、あれが意外に高かつたのですが、そのときはちようどタバコの耕作者が自分の手元にある葉タバコを持つていたときだつたので、これが相当やみを多くしたものと思います。進駐軍等も非常に心配をして加勢をしてくれまして、その後取締りを励行したのでこれはよくなりました。その後少くなつております。
 それから巻と刻みの問題でありますが、刻みはききようとみのりが日本の在來の細いきざみであります。そのほかにきんしと内容の同じのぞみというのがありますが、これが本年度の計画で、ききようが二十四億、みのりが八十五億でありますから、両方で百九億、それにのぞみを加えますと、のぞみが三十四億ですから、約百四十億。六百五十六億のうち約百四十億がきざみ、こういうことであります。きざみはやはり大衆の嗜好の傾向と申しますか、だんだんと両切タバコに向いておるので、漸次そつちの方に轉換して行くような状況であります。のぞみは巻きの機械が足りなかつたり、あるいは巻紙が足りなかつたりしたために、こういうものが残つておるので、これはできるだけ早くきんしにかえる。今度はゴールデンバツトにかえる。大体今年度の上半期くらいでのぞみはなくす予定にいたしております。それから葉巻は現在アストリヤという葉巻をつくつておりますが、これはごく少量でありまして、実はここに私数字を持ち合せておりません。あとの機会にひとつ申し上げたいと思います。
 それから專賣局の工場に働いている工員の数は、大体最近の数字で全國の工場で一万八千ばかり、そのうち六割余りが女であります。四割弱が男。給與の点は六千三百円ベースで行つておるのでありますが、若い人も多いので平均賃金を今持ち合せておりませんから、あとで調べてお知らせしたいと思いますが、最近のようなときでありますから、生活状態は樂でなくて苦しいのが多いのでありますが、労働問題でそうめんどうな問題はこれまでに起つておりません。非常に穏健と申しますか、着実で増産に励んでおる次第であります。
#26
○三宅(則)委員 もう一、二、簡單に御質問いたしたいと存じます。政府の方のお考えによりますと、益金はやはり租税收入の対象になるのだと思いますが、毎年これは上るべきものですか。ときによつて上げておるのですか。値上げという問題については過去について見ますと、年々才々上つておるということを聞いておりますが、これからもそのようなことがあるのじやないかということを懸念するのでありますが、その点お伺いいたします。
 次にこれもごく簡單なことでありますが、タバコに対します嗜好がだんだん世の中に普及されて來たというふうに考えておりますが、進駐軍のタバコなども市中に大分氾濫しておるということを聞いておりますが、それらとの関係は、專賣局としてのお考えがありますでしようか、どうでしようか、ちよつとお伺いします。
#27
○原田政府委員 タバコの定價の問題は、これまでかえたのは、予算の関係であります。今後も予算の関係によつてあるいはかえる必要があるかもしれませんが、実は私ども事務当局として、積極的に値を上げようということは現在は考えておりません。ただ先ほども收益率の点を申し上げましたが、非常に高くなつておる。戰前に比べて非常に高い。これは專賣益金が國の財政收入の中で占める割合が多くなつた、戰前の倍くらいになつている。これは非常にタバコに負担をかけていることであります。できれば私どもはなるべく安くすることがいいのではないか。これは財政上の問題がありますから一概に申せませんが、できれば能率の向上、技術の改善等によつて、原價を下げるということをいたしたいと考えております。それから進駐軍の……。
#28
○川野委員長 速記をとめてください。
    〔速記中止〕
#29
○川野委員長 速記を始めて……。
#30
○三宅(則)委員 もう一言聞いて身を引きます。ごく簡單なことばかりで恐縮いたしまするが、從業員の横流しというようなことはありませんか。帰りがけに持つて帰るようなことがあるかないか。あるいはまた無償で、賃金のかわりに出すというようなことがあるかないかということを聞きたい。
 最後に、自分の意見の一端を申し上げて、專賣局長の御意見を伺いたいと思います。タバコに関しましては、年年才々ふえておりますことは承知でありますが、國民の愛好心というか愛喫煙者というか、それが必ずふえていると思つておりまするが、これに対して取締りというものがあるかどうか。過去には二十才以下の者は吸つてはいかぬということがあつたのでありますが、將來もあるかないか聞きたいと思います。なお、婦人のタバコということも考えておるものでしようか。この中に入つておるものでしようか。また特殊なものが出ましようか。ごく簡單に質問いたしまして打切ります。御答弁願います。
#31
○原田政府委員 工場からのタバコの持出しはときどき実はありまして心配いたしております。嚴重に取締りをやつているようなわけであります。これは労働組合も非常に心配しておりまして、労働組合と一緒になつてやつているのですが、ままこういう者が出まして、出た者は嚴重に処分というか、すぐやめさしているような実情であります。それからタバコの現物給與というようなことはやつておりません。それから喫煙者の問題でありますが、未成年者は禁煙ということになつているのでありますが、私ども專賣局の方でそういうものを嚴重に取締るということはいたしておりません。それからタバコの配給品の配給は、御承知のように成年の男女に毎月六十本、未成年者は対象には全然いたしておりません。ただ現実に吸つているものを取締るということをいたしているわけではありません。婦人タバコというものは特につくる計画は今持ち合せておりません。
#32
○川野委員長 それではただいま印刷局業務部長の伊知地辰夫さんがお見えになりましたので、先刻答弁を保留願つている問題について答弁を願いたいと思います。内藤君、ひとつ再質問を願いたいと思います。
#33
○内藤(友)委員 印刷局の業務部長がお見えになりましたので、二、三お尋ねしたいと思います。今、印刷局が主としてやつておられます仕事の内容をお聞かせいただきたいと思います。
#34
○伊知地説明員 ただいま印刷局でやつております一番大きな仕事は、日本銀行券の製造でございます。この日本銀行券の製造の中でも、百円券の製造が大半を占めておりまして、大体本年度の記録といたしましては二十四億という予定でございます。そのほかに官報の印刷あるいは國会関係の議事録その他の印刷等がございます。さらにまた図書の発行をいたしておりまして、これは割に小さいものでありますけれども、國で出す図書、あるいは社会團体等で出す図書の印刷をいたしております。この印刷に伴いまして紙の方の製造も印刷局でやつております。銀行券に使います紙はほとんど全部印刷局の製紙部の方で、製造いたしておる次第であります。印刷局でただいまやつております仕事は、大体以上申し上げた通りであります。
#35
○内藤(友)委員 そこで紙幣は大体印刷局がやつておられるのでありますが、その紙幣のうちで局外の工場でやつておられるものがあるようでありますが、局でやつておられるのと、局外で処理せられるのと、その割合はどういう割合か。それからもしできますならばその紙幣のコストはどうなつておるかということを、お聞かせ願いたいと思います。
#36
○伊知地説明員 ただいま申し上げました通り、紙幣の印刷の大部分は百円券でございますが、その百円券の中で、印刷局内で刷つておりますのが大体四八%であります。民間の工場に出しております部分が五二%であります。ただ最近印刷局の工場がだんだんと整備されて参りまして、本年度におきましては印刷局内で刷るものを五〇%、外部に出すものを五〇%にしたいと考えておる次第であります。そのほか一円券あるいは十銭券というものがございますが、これはただいまのところは全部場外に出しておるような状態であります。
#37
○内藤(友)委員 ちよつとお尋ねしますが、このごろ印刷されておる紙幣は百円、十円、五円、一円、五十銭、十銭となつておりますが、その割合がおわかりでしようか。こまかいことでありますが、全体の枚数の何割が百円券で、何割が十円券かお尋ねします。
#38
○伊知地説明員 大体本年度、二十四年度の予算に組んでおります計数で申し上げますと、百円券が二十四億枚であります。十円券の予定いたしておりますのが五億枚であります。一円券が一億五千万枚というような状態になつております。ただ御承知の通りときどき十銭とか五銭というものが出て参りますが、これはそのときの十銭券なり五銭券なりの需要の状況によりますので、あらかじめ予定はつかないような状態であります。
#39
○内藤(友)委員 先ほどのお答えで百円券はただいま五二%が局外の工場で印刷せられるということでありますが、この局外の工場で印刷しておりますのと、局で印刷されるのと、何と申しますか生産費はどういうことになりますか。
#40
○伊知地説明員 ただいまの百円券の製造原價と申しますか、印刷局で製造されておりますのが百円券一万枚について一万四千百円、一枚一円四十一銭であります。そのうち場外に出しておりますのは、これは実は場外に出しますときは、紙は印刷局で支給して出しておるのであります。でありますから、この半分くらいの予算をもつて場外に出しておるような状態であります。
#41
○内藤(友)委員 それはどのくらいになりましようか。
#42
○伊知地説明員 今ちよつとその数字を失念しておりますが、あとで調べて申し上げたいと思います。
#43
○内藤(友)委員 紙幣の大部分は局外で印刷されておるようでありますが、この局外で印刷されておるものでかなり今までいろいろ問題があつたようでありますが、政府は將來この日本銀行券というものをできるだけ印刷局で印刷なさる方針がありますか。私はそれはもちろん工場設備からいつて十分できぬかもしれませんけれども、官報のようなものはよその工場でやつて、日本銀行券のようなものは全部政府の責任において印刷するというところまでもつて行つたら、よいのじやないかと思いますが、そういうことについて御所見がありますれば承りたいと思ふのであります。
#44
○伊知地説明員 ただいまお話がありました通り、日本銀行券というようなものは全部印刷局でもつて、責任をもつて製造すべきである。私どももさように存じておる次第でございますが、ただ何と申しましてもただいまの印刷局の内部の設備能力からいたしまして、一年に十一、二億というような程度にしか刷れませんので、それ以上のものはどうしても場外に出さざるを得ないという状態にあるのであります。ただ私どもといたしましても着々として設備を拡充して参りまして、年々印刷局内で刷る割合はふえて参つておる。先ほど申し上げました通り昨年は四八%と五二%でありましたが、本年は五〇%と五〇%というぐあいに、印刷局内で刷る分はふえて参つておるのであります。ただ御承知の通りただいまの銀行券の製造数量というものは、これは普通の状態ではないのであります。どちらかと申しますと、少したくさん刷らざるを得ないというような状態にあるのであります。將來通常の銀行券の数量を刷るようになりました場合のことを考えますと、今ただちに印刷局の設備をどんどん拡張して行くというようなことも、いかがかと存ぜられる次第であります。私どもといたしましてもなるたけ印刷局の能力を向上させまして、印刷局でたくさん刷る。場外に出すのをなるたけ減すということで、進んでおる次第であります。
#45
○内藤(友)委員 場外へ出た日本銀行券についていろいろの問題があつたということを聞いておりますが、あのやり方をもう少し完全に民間工場にまかせるのではなくして、そこに印刷局の人が出かけ行つて、いろいろなことを世話をする。そうしてそういう間違いがないようにするというようなことに、行かないものでしようか。
#46
○伊知地説明員 ただいまの日本銀行券を場外に出すということにつきましては、これはポツダム宣言に基く勅令が出ております。通貨等製造工場管理規則という政令が出ておるのであります。その政令に基きまして印刷局から監理官というものを各製造工場に派遣いたしております。これはその製造工場に常駐しておるわけでありますが、この監理官が原料の仕入れ、その製造工程あるいは製品の檢査とか、その製造工程の全般にわたつて嚴重なる監督をいたしておるような次第でございます。ただいま仰せがありました通り、製造工場に対しましては、嚴重な管理をなしておるような状態であります。
#47
○河田委員 專賣局の方の関係につきまして、二三質問したいと思います。葉タバコの耕作者から買入れの價格と、これが他の農作物との関係において、どういうような率を示しておるか。高いとか、安いとか、そういう点をひとつお聞きしたいと思います。
#48
○原田政府委員 葉タバコの最低價格は一キロあたり幾らというようにきめておりますが、二十三年度の價格は、葉タバコにはいろいろな種類の等級がありますので、その種類によつても違いますが、平均して一キロ百五十円ばかり、昭和十一年当時に比べると百十倍近くなつております。米などは百四十倍でありまして、これよりはパリテイー計算でいうと率が低いのでありますが、一反歩あたりの收入金を調べてみますと、葉タバコは昨年度が大体二万二千円余りになつております。米は八千八百円くらいのように私どもの計算ではなつております。一反歩当りの收獲の金額は相当コストもかかるし、非常に手も食いますし、肥料もいる。そういう点からすれば大体ほかの作物に比べていいところじやないかと思います。
#49
○河田委員 次に行政整理の問題でありますが、もちろん地方と都会とのいろいろ労働者の需給関係の相違もありますが、やはり專賣局においても今度行政整理をなさるというようなことでございます。たとえば京都方面の專賣局を聞いてみますと、労働者の給與が非常に惡い。そのためにずつと募集はしておりますが、女工などは二、三箇月でやめる者が多いと言われております。どちらかと言えばこういうところでは工員が足らぬと言われております。これは給與の関係が一番影響を與えていると思いますが、この点について行政整理の問題をお伺いいたしたい。
#50
○原田政府委員 行政整理は一般官廳と同じに政府の方針に從つてやることにして研究を進めておりますが、まだどの程度にやるかということは確定いたしておりません。ただしかし先ほどもいろいろ申しましたが、生産数量が相当増加しますので、これは工場が増加し、機械がふえるので、その分については増員ということも相定起つて來ると思います。そういう方針ではおりますけれども、どの程度現実に整理するかということはまだきまつておりません。
 それからお話のありました、都会地では近接のほかの民間工場なんかと比べて、給與の点でどうも工員の確保について困つておりますので、いろいろの厚生施設をできるだけ講じて確保したいと思つております。お話のように採用して三、四箇月でやめる者もあるようでありますので、いろいろの厚生施設等でなるべく確保して行きたいと考えております。
#51
○河田委員 実は先日久留米の方の事賣局の設置の問題で來られたのですが、小さな問題でございますけれども、たとえば久留米市には何でも乾燥工場があるそうでございます。ところが今度新しく新設されるのが長崎の鳥栖とかいう町に、しかも建物が大正元年のある製糸工場の建物を買收したもので、ほとんどもう改修を加えなければならないようなものでございます。これを買收して、ここに工場が新設される。そこで久留米の人から、いろいろ市民の代表、労働組合あるいは國鉄、こういうような人が來まして、工場の立地條件から考えまして、いろいろ説明されたわけであります。政府としましても、労働者の負担においていろいろな設備の改良とか、あるいは拡張ということをせずに、できるだけ新しい設備、機械、こういうような能率的なものをやつて、できるだけ原價を下げて行く、こういう方向におそらくやつておられると思いますが、ちよつとそのことを耳にしましたので、久留米では、たとえば汽車の積込みにしましても、非常に便利である。旧軍の建物もある、乾燥工場もそこにある。ところが鳥栖の方に行きますと、運輸の状況から工場のいろんな敷地、また工場の建物自体の古さ、こういうような問題で、非常に惡いということをただ聞いたわけでございまして、実地に見ませんからわかりませんが、そういうふうな点について、一應政府当局のいわゆる原價を労働者に負担させずに、できるだけ能率的に、乾燥工場から一貫作業でできるような方策をとつておられるかどうか、この点についてひとつお聞きしたいと思います。
#52
○原田政府委員 お話の御趣旨のように、技術の向上あるいは機械の改善、能率の向上によつて原價をできるだけ下げようとしておるのでありますが、労働者を犠牲にするということは全然考えていないわけであります。久留米の問題は、これは最初久留米にお話のような工場を設置いたしたいと思いまして、計画を進めて参つたのでありますが、いろいろな事情でなかなか運ばなかつた。そこへもつて來て、鳥栖には古い工場が一應あるから、暫定工場として一應とりかかるのに便利だということで、鳥栖の方の話を始めたわけであります。結局鳥栖の方はすぐとりかかるように準備を進めておりますが、久留米の方は、これは本年度工事の予算が実は計上できなかつた。これはもう九原則の関係から、新しい工場をそうたくさんつくることが、本年度予算として計上できなかつたので、來年度においてできるだけ考えるようにいたしたいと思います。
#53
○宮幡委員 ただいま問題となつております、印刷局特別会計の固有資本増加に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案は、大体質問も終つたようでありますから、質疑を打切りまして、討論を省略し、ただちに採決せられんことを望みます。
#54
○川野委員長 宮幡君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#55
○川野委員長 御異議なしと認め、それではただちに採決をいたします。本案に賛成の方の起立を求めます。
    〔総員起立〕
#56
○川野委員長 起立総員。よつて本案は原案の通り可決いたしました。
    ―――――――――――――
#57
○宮幡委員 ただいま議題となつております製造タバコの定價の決定又は改訂に関する法律の一部を改正する法律案については質疑を打切り、討論に入られんことを望みます。
#58
○川野委員長 ただいまの宮幡君の動議に御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#59
○川野委員長 それでは質問を打切りまして討論に入ります。河田賢治君。
#60
○河田委員 タバコの新しい種類を賣る賣らぬ、こういう問題については別に日本共産党としては反対しないのでありますが、現在のタバコの專賣というものは、ほとんど日本の國家財政の大きな部分を占めております。本年におきましても実に一千二百億を超える收益をこれによつて補填することになつております。そのために結局タバコを利用する者は、ほとんどこれは國民の大部分たる勤労者の層であります。今日このタバコにおきましては、大体値段の値上げはありませんけれども、しかし一般の物價が上る。また今日非常に生活が困窮し、たくさんな失業者ができる。こういう状態におきまして、このように專賣局の製品が相当高い收益を持つておられるということは、これはやはり國民生活の安定を大きく犠牲にしておるものと、私たちは考える次第であります。從つてタバコなどは一つの日常必需品でありますから、財政的な面をこのタバコによつて得るというような考えを政府は根本的に改め、そうしてタバコをもつと廉價に、わずかの利潤の程度まで價格を低下させて、大量に一般勤労國民に提供すべきものだと私たちは考える次第でございます。また今日專賣局のたくさんの工員諸君の給與の状態から見ましても、非常に他の産業の労働者より給與の状態が惡い。こういう点から考えましても、私たちはこの製造工場の從業員諸君の生活の安定を望むとともに、そうしてこの國民生活に大きな影響を與えるこういう專賣益金の増徴という点から見まして、私はこの製造タバコの法律の一部改正案に対して、反対の意見を表明いたしたいと思います。
#61
○川野委員長 宮幡靖君。
#62
○宮幡委員 製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、民主自由党を代表いたしまして原案に賛成の意思を表示するものであります。すなわち本案は今年度予算編成と緊密なる関係を持つものであり、しかも今年度内におきまして、タバコの自由販賣を実現せんといたしますあらゆる構想が繰り込まれておるものである。タバコの專賣の方式というようなものは、やがて專賣公社に移行経営せられるというような状態もありまして、幾多の考慮研究を要する面もあろうと存じますが、これらは本年断行いたします自由販賣の過程において、十分その実績に徴して再檢討を加えるべきであると思います。よつて政府原案に賛成をいたすものであります。
#63
○川野委員長 討論は終局いたしました。これより採決に入ります。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#64
○川野委員長 起立多数。よつて本案は原案の通り決定いたしました。
 なお各案について、衆議院規則第八十六條により、議決の理由を付した報告書を議長に提出しなければなりませんが、右報告書の作成その他については、委員長に御一任あらんことを望みます。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#65
○川野委員長 御異議なしと認めまして、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
#66
○川野委員長 次に先刻本委員会に付託になりました米國対日援助見返資金特別会計法案を日程に追加して、政府の説明を求めます。
    ―――――――――――――
#67
○中野政府委員 米國対日援助見返資金特別会計法案提出の理由を御説明申し上げます。
 この法律を制定しようといたします趣旨は、ガリオア資金及びイロア資金による米國の対日援助の見返り円資金をもつて、米國対日援助見返り資金を設置し、この資金を國債及び公私企業に対する資金に運用し、また國債の償還に関する費途及び公企業に対する資金に使用し得ることといたしまして、もつてわが國経済の再建に資せしめようとするものであります。
 米國対日援助見返り資金は、貿易特別会計からの繰入金すなわち米國対日援助物資のドル貨による價額を、一定の換算率により換算した円貨の價額に相当する金額の繰入金並びにこの資金の運用收益金、運用資産の回收金及び処分代金をもつて充てるのでありまして、これらの受入金はすべて歳入として経理いたしまする一方、前述の資金の運用及び使用のための支出金はすべて歳出として経理し、対日援助による資金の運用または使用せられている状況を、明瞭にいたそうとするものであります。以上がこの法律案のおもな点でありますが、その他特別会計の予算決算等に関する所要の措置を、規定いたそうとするものであります。
 以上の理由によりまして、この法律案を提出いたしました次第であります。何とぞ御審議の上、すみやかに御賛成あらんことをお願い申し上げます。
#68
○川野委員長 本案に対する質疑は次会に讓りまして、本日はこれにて散会いたします。
    午後零時十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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