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1949/03/30 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第6号
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1949/03/30 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第6号

#1
第005回国会 商工委員会 第6号
昭和二十四年三月三十日(水曜日)
    午後二時四十分開議
  出席委員
   委員長代理 理事 神田  博君
   理事 澁谷雄太郎君 理事 村上  勇君
   理事 橋本 金一君 理事 今澄  勇君
      阿左美廣治君    岩川 與助君
      江田斗米吉君    門脇勝太郎君
      高木吉之助君    多武良哲三君
      福田  一君    小川 半次君
      永井 要造君    聽濤 克巳君
      石田 一松君
 出席政府委員
        商工政務次官  有田 二郎君
 委員外の出席者
        商工事務官   永山 時雄君
        専  門  員 谷崎  明君
        専  門  員 大石 主計君
        専  門  員 越田 清七君
    ―――――――――――――
三月二十八日
 貿易公團法の一部を改正する法律案(内閣提出
 第一八号)(予)
同月三十日
 貿易公團法の一部を改正する法律案(内閣提出
 第一八号)(参議院送付)
の審査を本委員会に付託された。
三月二十八日
 衣料の適正配給に関する陳情書(新潟縣会議長
 見玉龍太郎外七名)(第六号)
 石炭配給機構改善に関する陳情書(日本昇降会
 議所会頭高橋龍太郎外十一名)(第二一号)
 鹿児島、南西諸島に民間貿易再開
 〇陳情書(鹿児島縣議会議長有馬純)(第四〇
 号)
 國立漆器試験所設備の陳情書(和歌山縣議会議
 長内田安吉)(第四五号)
を本委員会に送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 貿易公團の一部を改正する法律案(内閣提出第
 一八号)(参議院送付)
    ―――――――――――――
#2
○神田委員長代理 これより商工委員会を開会いたします。
 本日は委員長におさしつかえがあつて、御出席できないとのことでありますから、私が委員長の職務を行います。
 一昨二十八日、予備審査のため本委員会に付記されました、内閣提出の貿易公團法の一部を改正する法律案は、本日参議院より送付され、正式に本委員会付託となりました。つきましてはただいまより内閣提出、参議院送付にかかる貿易公團法の一部を改正する法律案を議題とし、その審査を進めます。まず本案の趣旨について政府の説明を求めます。有田商工政務次官。
#3
○有田政府委員 ただいま議題となりました貿易公團法の一部を改正する法律案の、提案理由及びにその要旨を御説明申し上げます。
 昭和二十四年三月五日付、日本政府あて連合國最司令官官僚により、食糧貿易公團及び原材料貿易公團を三月三十一日をもつて廃止すること、並びにこれらの公團の從來取扱つていた業務のうち、四月以降も存続を要するものは、他の政府機関に移管すべきこと等が要請されましたので、食糧貿易公團及び原材料貿易公團を廃止するとともに、これらの公團の從來行つていた業務のうち、四月以降もなお存続を要するものは、存続する貿易公團においてもなし得ることといたしましたほか、廃止貿易公團の資産及び負債のうち、六月三十日までに清算を完了せぬものについては、貿易資金特別会計において一括承継し、その資産の有効利用及び負債の適正処理をはかることといたしました。以上申し上げました点が、この法律案提出の理由並びに改正の要旨であります。何とぞすみやかに御審議の上協賛あらんことを希望いたします。
#4
○神田委員長代理 これにて政府の説明を終りまして、引続き本案を議題として質疑に移るのでありますが、ただいま有田商工政務次官から発言が出ておりますのでこれを許します。有田君。
#5
○有田政府委員 ただいまより氷山貿易課長より、三月五日、メモランダム受理以來、本日までの関係方面との交渉状況を、祕密会において速記をとめて説明いたさせたいと存じます。お許し願いたいと存じます。
#6
○神田委員長代理 ただいま有田政務次官より申出がありましたので、お諮りいたしたいと思います。政府委員より、その発言中祕密にわたる部分がありまするから、祕密会にしていただきたいとの申出がございます。ただいまより祕密会とするに御異議はございませぬか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○神田委員長代理 御異議なしと認めます。よつてただいまより本委員会は速記をとめて祕密会にいたします。傍聽人の退出を求めます。
    〔午後二時四十四分祕密会に入る〕
    〔速記中止〕
    〔午後三時十四分祕密会を終る〕
     ――――◇―――――
#8
○神田委員長代理 それでは以上をもちまして祕密会を閉じます。
 傍聽人を入場させることに決します。
 それではただいまより通告順に從いまして質疑に移ります。村上勇君。
#9
○村上(勇)委員 ただいまの説明によつて大体私どもは了承することがでるのでありますが、どうしても合点の行かない点について二、三質問してみたいと思います。ほかの公團は大体三箇月間ぐらい引き延ばす。そうしてその側に慎重に審議して、いずれかに決するということになつておりますのに、貿易公團のうちに二公團のみはただちに三月三十一日付でこれを廃止するというような、あまりに抜打的な政府の方針に対しまして、その間にどういう理由、どういう必要によつてただちに抜打的に廃止しなければならないかということを、お伺いしたいのであります。
#10
○有田政府委員 村上委員の御質問にお答えいたします。政府といたしましても、大体配炭公團その他の公團につきましても一定機関延長して、その間に善処するという方針で參つて來ておるのでありますが、本貿易公團の問題につきましては、昭和二十四年三月五日付をもちまして、日本政府あて連合軍最高指令官覚書により、食糧貿易公團及び原材料貿易公團を三月三十一日をもつて廃止せよということが參りました。その間政府としてはいろいろ関係方面と折衝いたしましたのでありますが、この三月三十一日の線は絶対の線として、われわれは指示を受けておるのであります。この点村上委員のおつしやることについてに、私どもも同樣の考えを持つのでありますが、以上の理由によりまして、いかんともいたし方ない段階であるということを申し上げて、御了承を賜わりたいと思います。
#11
○村上(勇)委員 こういうように急速にやつた場合に、この二公團廃止によつて今後の運営の上に非常に支障があるだろうと思うのですが、その点に関しまして政府の所見をお伺いします。
#12
○有田政府委員  村上委員の御質問にお答えいたします。突如としてこの三月三十一日ということになつたのでありますが、その結果食糧関係から行きましても、四月になりましてからも船が入つて来るというような事情がありまして、政府としては何とかこれに対して善処いたさなければならぬという考えを持つておつたのでありましたが、やはり覚書によりまして、どうしてもこういつた段階におかなければならないという状態でありますので、結局残る二公團におきまして万遺憾なく、この点に最善の努力をしてやつて行きたい。かように考えておる次第であります。
#13
○村上(勇)委員 仕事はどういうふうにやられるか。それに私どもとしても政府に適当におやりになるかとも思いますが、これによつて相当数の失業者が出る。これに対して政府がどういう措置をとるかということが一点。
 また聞くところによれば退職手当が予告手当も何も入れないで、通告なしの三箇月とかいうようなことを聞いておりますが、もしもこれが事実とすれば、こういうわずかなことでその人たちを失業陣に放り出すということは、これに相当考えなければならない社会問題まで引起すのではないか。この点に関して政府の率直なる御意見を伺いたいのであります。
#14
○有田政府委員 村上君の御質問にお答えいたします。退職手当の三箇月、しかもそれには予告手当を含むという点につきましては、商工省といたしましては何とかこれに対して打開をいたしたい。商工大臣も貿易公團の労働組合の方々とお会いになりました節に、何とか四月分の給料だけでも出すように努力したい、かようなことを申されて、約二箇月近くその点で努力をされて參つたのでありまするが、遂に人事院側の結論として、三月十九日付をもつて人事院事務総長より商工大臣あてに「貿易公團職員の解職に対する解職日予告に関する件、昭和二十四年貿易第五七六号をもつて紹介にかかる標記の件について左の通り回答する。記、一、労働基準法第二十條の規定は國家公務員法の情状に抵触すると認められるので、國家公務員法第一次改正法律附則第三條の規律により、一般職に属する職員に関しては準用されない。」という通牒が參り、この人事院の解釈に基きまして、この三箇月の退職手当の中に予告を含むという人事院の解釈には、商工省の努力も遂にその結果を得ることができなかつたのであります。さらに三箇月につきして、これが少いという点につきましては、官公吏が四箇月、しかるに貿易公團に三箇月とはけしからぬというようなことで、私も人事院の浅井総裁と会いまして、その点の交渉をしたのでありまするが、その際に人事院総裁としての答弁といたしましては、官公吏は本給で行く。貿易公團は收入をもつてこれに当てる。あるいはまた貿易公團の給料は、官公吏より約三割方いいというような関係がありまして、官公吏の四箇月と公團の三箇月を比較するときには、公團の方がまだいいというような御解釈をもつておられるのであります。関係方面も大体そういつた見解をお持ちになつておられまして、数次の努力もこの点で水泡に帰しまして、遂に三箇月の退職手当の中に、予告も含むという結論となつて參つたのであります。
 さらにまた失業対策につきましては、先般來官房長官あるいは労働大臣とも漸次折衝し、また政務次官会議におきまして、私は官房次長に、早急にこの退職の失業対策についての方法を決定しろということを、強硬に申入れをいたしました。閣議におきましても大臣からその旨申入れをされておるようであります。さらにまた商工省といたしましては、貿易廳長官の名義をもちまして、所國会社はもちろんのこと、各生産業者に対しまして、失業者の救済方を貿易長官の名をもつてやるということに決定いたしておりまして、省としてはできる限りこの失業問題につきましても最善を盡したい、かように考えておる次第であります。
#15
○村上(勇)委員 私はいろいろと政府に事情のあることは、ただいまの有田政務次官の御答弁によつてよくわかるのでありますが、しかし御承知の通りこの物價高の今日、しかも公團の運営はわずかの期間であります。官吏の俸給と云々というお言葉もありましたけれども、常に轉々とその職をかえることに、これはあらゆる面から言つて、非常な生活上の打撃を受けておるということも考えられるのであります。從いましていろいろなりくつもありましようけれども、何とかして政府、いわゆる商工省当局の御盡力によつて、この人たちの失業問題の解決、またその生活に支障のないような方法をお願いして、これを私の御希望として申入れて私の質疑を打切ります。
#16
○有田政府委員 大体失業問題につきましては重大な問題でありまして、ただいま御答弁申し上げました線において、最善の努力をいたしますと同時に、総理大臣の方針といたしまして、特に輸出立國ということが、われわれに呈示されております。近く商工省が消滅いたしまして、新しく通商産業省というものが新設されるのであります。これにつきましては何としても輸出立國、貿易立國という点に重点が置かれておるのでありますが、資材、金融その他の面におきましても、この点に重点の置かれることは皆さん御存じの通りであります。從いましてこの貿易公團の職員組合の失業対策につきましては、そういう方面から行きましても、われわれとしてできる限りの努力をいたさなければならぬ、かような見解をもつておりまするし、その点も私に職員組合の方々にも、さようにお話を申し上げておる次第でありまして、できる限り村上委員の御趣旨に沿いまするように、政府としては最善の努力をいたしたい、かように考えておる次第であります。
#17
○小川(半)委員 私はメモランダムを詳細に熟読しておらないので、その覚書の内容が解明できないのであります。從つてお聞きしたいのですが、一体これはどこにその内容があるのか。趣旨がどこにあるのか。すなわち人員過剰であるがためにこの覚書が出たのであるか。あるいは現在の機構や人員をもつてするほど重要さがなくなつたから、この覚書が出たものであるか。これに最も大切であり、根本的な問題でありますから、私はまずこの点を伺つておきたいと思います。
#18
○永山説明員 ただいまの御質問の点でございますが、この貿易公團は御承知の通りわが國の貿易業務のうち、政府が直接賣買の当事者になります政府貿易と、それから民間相互間の取引である民間貿易の形態と、現在二つが並行して行われておるのでございます。昨年の八月でしたか、民間貿易が実施されまして以來、輸出貿易の面におきましては、急速に民間貿易の形態が廣がつて參りまして、現状におきましては政府貿易に、きわめてむしろ例外的な形態になつて来たという実情でございます。從いまして公團の業務の必要性といいますか、ヴオリユームといいますか、政府貿易の代行者として公團の取扱いまする必要性、あるいはヴオリユームということが非常に縮小をして來たという点は、一つの事実であります。なお輸入の関係は、現在までになお全部が政府貿易の形態をとつておりますが、これも先方から非公式のメモランダムが現在出ておりまして、急速に輸入の面におきましても民間方式に移るという形態を、現在研究をしておりまして、これも比較的短期間内に、輸入の面におきましても民間形態がとられることになるだろうというように、予測をされるのでございます。以上申し上げましたような事情から、縮小あるいは整備ということが、覚書の形式をもつて指令されて來たというように想像いたしております。
#19
○小川(半)委員 民間の貿易が最近盛んになつて行くということに、たいへんけつこうなことでありまするが、しかし日本の現役階においては、政府自身が相当責任を持つて、貿易の衝に当らなければならない幾多の重要問題があると思います。現在のこの貿易公團で扱つておるところの種目を見ましても、政府みずからが相当活発に積極的に動かなければならないような問題があるのであります。しかしただいま承りますると、最近非常に何と言いまするか、低調な傾向になつて來たというようなお話を承つて、一應やむを得ないと思うのですが、しかし大体今回の二十四年度の政府予算においても、この貿易会計において五百億の資金、これに民間方面へも融資を意図しておられるけれども、貿易というものを非常に重要視して來たこの際、私はこれを整理するということは、非常に一面矛盾するのではないかと思います。政府が貿易関係に五百億も増加をしようというこの際に、一方において直接の折衝に当つているあなた方が、これを縮小しなければならないということは一体どこにあるのか。大蔵省などが考えておるところの予算関係と、多少矛盾を感ずるのですが、この点において伺つておきたいと思います。
#20
○有田政府委員 小川委員御質問にお答えいたします。小川委員の御質問はまことにごもつともなことでありまして、政府といたしましてもそういつた一面の考えを持つて、交渉を続けて參つたのでありまするが、覚書によりまして、どうしても三月三十一日までにおいて、この線で行けという結論になりまして、先刻祕密会で申し上げましたように、数次長い間折衝して參りましたけれども、遂にこういつた結論になりまして、万やむを得ぬ処置をとらざるを得ないという段階になつたことを、御了承願いたいと思います。
#21
○小川(半)委員 それではあと一、二お尋ねしたいのですが、この公團の現在の職員の方々の中で、おそらく民間からも入つて來た人もおられるのじやないかと思いますが、從來からずつと官公吏として来た人と民間から入つた人との大体の数、詳細じやなくてもけつこうですが、民間から来た人は幾割ぐらいおるか。おわかりでしたらお答え願いたいと思う。
#22
○永山説明員 ただいまの御質疑にお答えいたしますが、この四分團に入つております職員に、ほとんど全部が民間の人でございまして、官公吏出身でありまする者、おそらくは各公團それぞれ五名ないし十名程度で、問題にならない程度だと思います。
#23
○小川(半)委員 そういうことであれば、私はなおさら今回整理されるということは、非常に氣の毒だと思うのです。もしこれが公務員でない場合は、民間会社において整理される場合であれば、当然労働基準法の基準によつて、法律の定めるところによつて退職金なり、あるいは予告手当などがもらえるのでありまして、これがたまたま公務員となつたために、しかも公務員となつてから、あるいは十年とか十五年という多年の年月を経て來たのであれば、これまた何をか言わんやでありまするが、わずか近々一年か二年民間から公務員に採用と言いますか、轉職して來て、それがために結局退職金ももらえなければ――退職金は別でありまするが、予告手当ももらえなければ、基準法に定めるところの金額ももらえないということになれば、私はここに氣の毒な事態が生じて來ると思います。しかしながら人事委員会においても、すでに結論を得られたそうでありまするから、これはどうすることもできないということになればそれまでですが、しかし私はただ一つあると思う。あなた方が親切さと努力するというお氣持さえあれば、この人たちのために労務配置轉換をするという考えを持たなければならぬと思う。これが大きな責任であると思うのですが、何かその労務配置轉換の対策を持つておられるか、承つておきます。
#24
○有田政府委員 小川委員のやることはごもつともでありまして、私といたしましても小川委員のお考えと同一考えであります。三月十九日に人事院の公文書をもつて、先刻お読みいたしましたような通告を受けたのでありまして、なお最後まで努力を続けて參つたのでありまするが、遂にその点を得ないというような結果になつて參つておるのでありまして、この点まことに微力で、力の足らなかつたことを衷心よりお詫び申し上げる次第であります。さらに失業手当につきましては、長い間の貿易に対する御経驗を、吉田内閣の通商立國という建前の上に、十分活躍させていただきたいと考えておるのでありまして、この点につきまして先刻御報告申し上げした線において、最善の努力をいたしたいと考えておる次第であります。
#25
○小川(半)委員 私は重ねて強く申し上げておきますが、今回整理される人たちは、民自党吉田内閣が今意図しておるところの行政整理によつて整理されるのと、全然性質は別なんですから、これを吉田政務次官はよく聞いておいていただきたいのです。これは連合國司令部の覚書によつて整理されるのであつて、ここに行政整理とは違う別個の一つの整理という新事態が起つて來たのであるから、この人たちに対しては当然労働基準法に準拠する何かの方法をとるか、もしくはそれがとられなければ、先ほど申しましたように、政府において責任をもつて労務配置轉換策を考えなければならぬと思います。あくまでも申しておきますが、これは行政整理の対象の人たちとは違うのだ。覚書によつて職を去らなければならぬ人たちであるから、私にここに新しい事態に対するところの別個の方法を、政府は考えなければならぬと思う。これに対して何か考えておられますか。先ほどから聞いておりますと、努力したけれども、これ以上やむを得ないというようなお説のようですが、何か自信があるかどうか、ひとつおつしやつてください。
#26
○有田政府委員 小川委員の御趣旨に沿いまして最善の努力をさせていただきます。
#27
○今澄委員 メモランダムによつて貿易公團の法律が大体作成されたことはよくわかりました。しかしながら、この際配炭公團の三箇月延期といい、ほかにも肥料配給公團その他数々の公團があるので、政府としてはそれらの全般に通ずる一つの方針の一環にこれは入るのか。これは全然別箇の方針で、他の公團については政府としては別途の構想があるのか。その点をひとつはつきり承りたいと存じます。
#28
○有田政府委員 今澄委員の御質問に御答弁いたします。これはメモランダムによつてやられたものでありまして、他の公團とは関係がない。この点御了承を願いたいと思います。
#29
○今澄委員 それではこの貿易公團だけは特殊の取扱いですから、他の一般公團についての見解を承りたい。その理由は、貿易公團のごとく無慈悲なる馘首が、今後も関係方面の意向ということで、遠慮会釈なく行われるということであれば、われわれは非常に、それらの人々の不安動揺によつて、全公團に從事する者の勤務状態並びにその勤務意欲というものに、重大なる影響を與える、かように考えておるのであります。簡單でよろしゆうございますから、他の公團についてはどのような方針をもつて大体臨んでおられるか、ちよつと御説明を承りたい。
#30
○有田政府委員 他の公團に対しましては、いまだ政府としては何らの結論に達していないのであります。先般配炭公團の延期の問題のときに、御答弁申し上げました通りに、ただ三箇月延期するというだけで、何らのそれに対して答弁をする段階に至つていないというように申し上げましたが、ただいま他の公團につきましては、政府としては何らの御説明を申し上げる段階に達していない、かように御了承を賜りたいと存じます。
#31
○今澄委員 それでございますると、このような貿易公團の人員の整理、統合というような問題についても、私どもはやや詳細に承つておかないと、あとの公團に対する方針がいまだきまつておらぬということになれば、一般公團に從事する労働者の不安と動揺等を防止することは絶対にできない、かように考える次第であります。よつて私は、今の失業者二千七百名に対して、解雇手当、その他のいろいろな問題もありますが、関係方面との話が一体いつごろからこういうような雰囲氣になつて、交渉が開始されたのか、そのスタートの大体の月日を承りたいと思います。
#32
○永山説明員 ただいまの御質問にお答えいたします。このメモランダムに記載してございますように、三月の五日付で出されておるのでございますが、われわれが人手いたしましたのは非常に遅れまして、たしか三月の八日に私どもの手元にはいつたような状態であります。それによりまして、先ほど祕密会で御説明をいたしましたような案を政府としてはつくりまして、三月の十日前後からこの問題についての交渉を開始いたしたのであります。
#33
○今澄委員 そこで永山説明委員に伺いますが、この問題はわれわれ聞くところによると、当該公團の組合の方々は、少なくと昨年の秋以來、今年の一月、二月、選挙のすんだ直後、交渉をいろいろ行つておる事実があります。私どもはそういつたような雰囲氣を早くから察知して、これに対して大いに現下の状況上、これらの労務者の生活援護のために、各方面の情報を集めておるのでありますが、まず前大屋商工大臣、松田商工次官、有田政務次官、その他数々の方々と関係労働組合が折衝を重ねております。しこうしてそのときに、退職金決定までは絶対に諸君を首にするということはない、というような言明も與えられておるということで、私どもは、いくら何でも押し詰つてから急激にむちやなことはあるまいというので、楽観をしておつたところが、メモランダムが三月五日で議会に法律を出したのが二十八日で、三十日に委員会にかけて、本会議にかけて、三十一日には首にするというような、こういうことになつたということについては、そのような雰囲気並びに見通しに対する政府の不明と、そしてその間に行われなければならなかつた数々の善後処置に対するそれは怠慢であると、結論をせざるを得ないのであるが、これについて御所信を承りたい。
#34
○有田政府委員 今澄委員の御質問に答弁いたします。私がこういう交渉を受けましたのは、メモランダムをもらつてから後であります。先刻答弁いたしましたように、商工大臣も、何とか四月分の給料だけは出せる線において努力したい。またその他労働組合の方々、職員組合の方々から、いろいろな御要求がありましたが、われわれは最善の努力をいたすということは申し上げましたけれども、講じてそういうことをしないというような確約はないのであります。われわれといたしましては、先刻來村上委員あるいは小田委員、あるいはその他からお話がありました通りに、このメモランダムにより失業者を出すということにつきましては、政府としてはまことに遺憾に存じておるのであります。この点最善の努力をいたしましたけれども、遂にその意を得なかつたという結論に達しておるりであります。御了承を願いたいと思います。私以前の交渉につきましては、今澄委員から御質問がありましたように、永山説明員から御答弁させます。
#35
○永山説明員 このメモランダム以前につきましては、実は貿易公團の整理の問題は、昨年の八月当時に、四公團は二公團に整理すベきであるという、先方のメモランダムがやはり出たのでございます。その後関係方面といたしまして、必ずしも二公團でなく、一公團でもよろしいというような非公式な意思表示もあつたやに承つております。要は公團業務の縮小に伴いまして、公團制度そのものを簡素化するということに、司令部の考え方があるようでありまして、そこで本問題につきましても、昨年以來商工省あるいは貿易廳といたしましては、司令部と、あるいはその他関係方面と、折衝を重ねたのでございます。われわれの考え方は、政府貿易の形成か存続する限りにおいては、あくまでもこういう公團制度が必要であるというような意味合いと、それから公團を單に一公團に整理をする、あるいは二公團に整理をするということは、いたずらに機構の改革によりマイナスの面も生ずるだろうというような意味合いで、四公團がそれぞれ業務の縮小に應じて、人員なり機構は縮小するが、四公團それぞれ共存をすることが一番よいのではなかろうかしらということで、折衝もいたしたのでございます。それからまた、実質的にこの公團の内容を、われわれが希望するような内容でとつてくれるならば、形式の問題はあえて日本側といたしましては目をつぶりまして、場合によつては一公團に整理をして、そしてできる限り実質的に、機構も人員も充実したもので進めて行くことも大事なのではなかろうかというので、そういう意味の交渉を進めたこともあるのでありますが、累次交渉を進めておりました間に、こういうようなメモランダムが出たのでございます。これによりまして、司令部の考え方が決定的であるということでございます。從つて、先ほどから申し上げたような今回の提出案になつたといういきさつであります。
#36
○今澄委員 そういうことになりますと、昨年の八月以來この問題が取上げられておつたという理由はよくわかつたのであります。そこで私は、御参考までに有田政務次官に申し述べておきますが、増田官房長官としては、失業対策が成立しない限り首は切らないと、はつきり公團の組合の諸君に明言されたことがあるそうであります。私は審議の都合上、その点については打切りますが、少くとも民主自由党の内閣が、ときにそれらの労働者を困らせないというような安心感を與え、そうして最後にまことに峻烈、一点の涙なき処置に出づるというようなことでは、少なくとも日本の政治のあり方として、今後長く民衆に信をつなぐゆえんでないと、私はかように考えます。できることならば、この貿易公團の問題も、他の公團と同じく三箇月間延長して、その間に善後処置を十分檢討すべきであると考えるのでありますが、先ほどの祕密会でのいろいろの御説明もあり、私はただ一点を永山説明員に伺うのでありますが、先ほどの話では、三月三十一日に首を切ると、四月一日の事務の引継ぎに非常に澁滯を來すおそれがなしとしないということでごさいました。公團の現業に從事しておる諸君の意見を聞いてみると、その意見は、もし三月三十一日で二千七百名の者を整理したならば、四月は大混乱で、おそらく大きな打撃を貿易業務に與えるだろうという意見であります。私は、もし三月三十一日に首を切つたならば、どの程度の支障が一体生ずるものかということを、ちよつとお聞きしたいのであります。
#37
○永山説明員 ただいまの御質問にお答えいたしますが、先ほど御説明申し上げました通り、二公團が廃止になりまして、そしてそれぞれの人員が相当カツトされることになるわけであります。從つてその面から影響が絶無であるということは決して申し上げませんが、ただわれわれといたしましては、一應與えられた条件のもとに最善を盡すという意味で、四月以降の業務の混乱を防止するという意味の、最大の努力をいたしております。從つて何とか切抜けて參りたいと、かように考えている次第であります。
#38
○今澄委員 そこで私は、メモランダムであろうと何であろうと、少くともそういうものを強行した根本理由は、現政府が、その過渡的な事態を全責任をもつて收拾し得るという確信を示したからにほかならぬと、私は存するのであります。いかなるものといえども、現政府がその責任を負い得ないものを強行する理由は絶対にない。私は、もしこの貿易公團が改組その他のことによつていろいろな弊害を生じ、事務の静粛を來し、わが國貿易、産業の上に大きな蹉趺を來すということになれば、その全責任は政府にあるべきものである。かように考える次第であります。よつて私どもは、今の現実の状態から見ると、少くともこの三十一日馘首ということは、今までの政府の施策したいろいろの結論としては、断じて不可である。私はどのような場合があろうとも、みずからが考えて非常に合理的ならざることを引受けるということは、まことに遺憾千万であると信ずる次第であります。よつて私としては、貿易公團の問題は、少くとも四月一ぱいはこれを引延ばすべきである、そうして四月中にいろいろの具体的な案件を檢討する必要があると信ずるものであります。もし最善を言うならば、三箇月間はどうしても今の公團と同じくこれを延長して、慎重審議をすることを、十分これは考えなければならぬ、かように考えておりますが、これは私の意見でありますから、簡單にとどめます。
 最後に私は、先ほど民自党の方から問われた配置轉換でありますが、今の貿易公團に勤務しておられる方々で、その道の専門家が、今度業務が官廳へ移るときに、その專門家であるという理由で、その人を官廳に吸收するというような方途は考えられておりますか、どうでありますか。あれは、数字をあけて御説明を承りたいのであります。
#39
○永山説明員 ただいまのところ、貿易公團の熟練者を官廳の方に採用するというようなことは考えておりません。ただ、先ほど御説明いたしました、貿易公團の業務の一部か食糧管理に移るというような間がございますので、その間につきましては、できる限りその必要な人員、必要な熟練者は、食糧管理局の方で採用するという方向に進めて參りたい。食糧管理局の方でもさような方途で研究しておるという実情でございます。
#40
○今澄委員 その場合、その貿易公團で受けている給與と、それからそういう轉換された場合における給與というようなものには、大きな開きが生ずるように、私計算の結果となるのでありますが、もしそういうふうな、配置轉換の際に助かる道があるならば、給與の問題もひとつあわせて御檢討願つて、十分その生活を安んじてやるということが、現政府の絶対的な責任であると考えるので、附加しておきます。これで一應私に質問を終ります。
#41
○聽濤委員 この貿易公團の廃止の問題は、非常に重要な内容を持つていると思います。すでに今各党の委員の方から質問の形で提出されました中にも、ここにお集まりの各委員に方々全員が、こういう無謀な計画に対する非常な不安を皆表明しておると思います。これは何と申しましても、從業員の生活の問題が第一にからんで參りまするし、そのほか全体の、他の公團の縮小、廃止の問題にも関連がありまするし、また今まで政府がやつて參りました公團方式というものが、方々で切りかえられようとしておるという重大な根本的な問題を含んでおります。それが一体日本の産業にどういう影響を與えるものであるか、非常に慎重に檢討しなければならない問題が入つておる。その他いろいろの重大な問題を実は内容として持つておると思うのであります。ところが第一私ここで思い出しますのは、この公團方式というものはほかならぬ民自党内閣がつくり上げたものでありまして、これにつきましては特に民自党内閣は重大な責任を持つておると思うのであります。ところが今日提出されましたのは四月一日から廃止になるものを、今ごろ突如として委員会に持ち出しまして、そうしてやつて行こうというその手続の面からいたしましても、実に無謀きわまるやり方であります。しかもその内容たるや、すでにここに指摘された通りであります。そこでこういうふうな重大な問題、これをもしほんとうに実行するとしますれば、いろいろな重大な支障が各方面に起こつて來る。実際上ほんとうに一大混乱を起すような案件でありますが、一体政府はこういうものをすべて関係当局からの覚書ということで、われわれも努力したけれども、どうにもしかたがなかつたというお話でありますが、しかしながらそれで一生あとの問題をほんとうに処置することができるのかどうか。これはおそらくできないのじやないかと思うのであります。一体この覚書を政府は何かGHQの命令であるか何かのように、これを絶対的のものとお考えになつておるのかどうか。もしもそういうことで、事実処理できないような問題までも背負い込んで來て、そうしてここてただ覚書が発せられたからしかたないのだ、國会においてもこういうふうに通過させなければならないのだというのでは、これは覚書一つでもつてすべてが処理されてしまうのであります。こういうことでは議会の最高権限も実際上運営はできません。この点につきまして根本的に言つて政府はどういう態度を覚書に対してとつておられるのか。まず第一にこの点をお伺いしたいと思います。
#42
○有田政府委員 三月三日に覚書を頂載いたしまして、われわれの手元に入つたのは、今永田説明委員から申し上げました通り三月八日でありまして、それ以後この覚書につきまして、われわれ政府といたしましては、最善の努力をいたして參つたのでありますが、遂にいかんともいたし方ない現段階に達したのであります。覚書につきましても日本の國内の事情、あるいはその点をいろいろとそれぞれの方面に御説明申し上げて努力いたしました結果が、今日この法案となつて現われて参つたのであります。私どもとしては何とかわれわれの考えの線に御了承いたいと努力して參つたのであります。しかしながら遂にその目的を達することができず、本日法案を本委員会に上程しなければならないという現段階に達して參つたので、もちろん今日この問題につきましては、政府の責任においてやるのであることは間違いのないことでありますけれども、政府がそういつた意味合いにおいて関係方面にできる限りの努力をいたしたという点については、御了承願いたいのであります。
#43
○聽濤委員 お答えについてに根本的に不満でありますけれども、これはまた討論のときに讓るといたしまして、まださらに具体的にお尋ねしたいのですが、経済覚書は一つの方針を示されていることは明らかでありますけれども、これを執行するにつきましては、いろいろの問題が起つて參りまして、たとえば対象金の問題につきましても、三箇月以上は絶対にだめだ。しかしながら実際の実情は貿易の統制という重要な仕事を、二箇年余にわたつてやつて參りました從業員諸君を、まるでこういうふうなことで追つぱらつてしまうということは、絶対にできない問題でありますし、また就職のあつせん、退職、あるいは配置轉換の問題なんかも当然考えられなければならぬが、そういうことも何もやつていないし、あるいは首切りの予告というようなことも、これは当然やらなければならない問題であります。そういうふうなことについてまで、一々ああいう覚書に指図されているはずは絶対ないと思うのであります。こういう点を具体的に折衝されたと言つておりますけれども、こういうことは当然日本政府において、これをかりに覚書通りに執行するとしましても、ここに起つて來る具体的の問題については、全責任を持つてやるのが当然ではございませんか。それくらいの権限がないはずは絶対にない。こういうばかげたことまであの覚書によつて指図されるというならば、すベて問題に日本政府がやるのではなくして、こういうふうな乱暴な処置がすベて向う側の責任であるかのような問題に、発展してしまうと思うのでありますが、その点はどういうふうにお考えになりますか。
#44
○有田政府委員 ただいま私がお答弁いたしましたように、いかなる事態であろうとも、政府の責任であることに御説明申し上げた通りであります。政府といたしましては最善の努力をいたしました結果が、今日の段階に達したので、この点御了承賜りたいと思います。
#45
○聽濤委員 それではさらに一つ程度を落しまして、一体配置轉換とか就職あつせんということは、これに関係方面との折衝がなくても、政府に誠意がありとすれば当然できる。また大きな責任のある問題だと思いますが、これしかなぜできないのでありますか、お尋ねしたい。
#46
○有田政府委員 政府としては先刻私が説明いたしましたように、商工省といたしましても、貿易廳長官の名義をもつてできる限りの努力をいたしたい。さらに官房長官、官房次官の方ヘ申し入れをいたしまして、すみやかにこれらの失業対策についての決定を、ただいま急がしているような次第でありまして、その線でわれわれは努力をいたしておる。この点を御了承願いたいと思います。
#47
○聽濤委員 もう一つこの問題についてお伺いしたいのですが、すでに今澄委員からもお話がありましたが、公團の從業員の諸君と大臣並びに次官が数次折衝されておる。その間におきまして、この問題をもつとあとに引延ばすように努力する。あるいは退職についてもできるだけの努力をするとか、いろいろの点をやはり口頭であるにせよ、折衝の中で從業員諸君に與えて來ていると思うのであります。そういうふうに私も聞いております。ところが実は本日になつてぎりぎりに最後の先方の態度がわかつてこうなつたので、いたし方がないというふうな答弁であります。しかしながら本日というのはどういう日かと言えば、四月一日を迎えてたつたあと一日余すだけの日数なのでありまして、こういうときに最後的態度としまして、今までの折衝の中で從業員諸君に與えていた保障を全部打破つてしまう。こういうことで公團の從業員諸君に対して、日本の責任ある政府として一体どういうふうな態度をとられて行くつもりなのか、重ねてお伺いしたい。
#48
○有田政府委員 政府としては幾度も御答弁いたしまする通りに、最善努力をいたしまして、現段階に達したのであります。将來とも、野党であられる社会党、特に共産党の諸君の御協力を得て、関係方面にもひとつ共産党の方から意のあるところをお述べ願いまして、全國勤労者のために御協力あらんことを、切にお願いする次第であります。
#49
○聽濤委員 もう一つ違つた問題でありますが、お伺いしたいのは、こういうふうにして公團を廃止するということになりますと、この貿易公團の資産の状態なんというものは、一体どういうことになつておるか、聞くところによりますれば、公團においては未回收金というものが、相当厖大なものに上つておるということを聞いております。これは一体全額におきましてどの程度のものであるか。あるいはどういう方面が未回收になつておるのか。その点をひとつはつきりとお伺いしておきたいと思います。
#50
○永山説明員 ただいまの御質問にお答えいたしますが、貿易公團の扱つておりまする業務で、特にこれに関連して未回收金の問題でいろいろ疑問が出るのでございまするが、この未回收金と申しますのは、実は公團の未回收金よりも、直接には貿易資金特別会計の未回收金になつておるものが多いのでございます。大体未回收金のおもなものに、たとえば輸入食糧を食糧貿易公團が取扱はいたしますが、賣買の形式といたしましては、貿易資金特別会計か食糧管理局の特別会計の方へ賣るという形式をとつておるのでございます。從つて食糧貿易公團自体の未回收金ではないのでございます。貿易公團としましては、すべて賣買は原則として現金決済を建前といたしておりますので、公團自体の未回收金の問題は、問題としては大してないと申し上げてよいと思います。
#51
○聽濤委員 もう一つお聞きしますが、原材料公團の場合はどうなんですか。
#52
○永山説明員 原材料公團におきましても、建前は同じでございまして、その品物を賣渡す場合には現金決済という建前でございまして、從つて未回收金の問題はないのでございます。
#53
○聽濤委員 私の聞いているのでは、食糧公團で約四十億近く、原材料公團で十二億近く未回收金があるというふうに聞いておりまするが、この関係はどうなりますか。もつと具体的に丁寧に説明願いたい。
#54
○永山説明員 ただいまの御指摘の問題に、未回收金の問題ではございませんで、原材料公團について十二億という数字は、原材料公團が持つております通過ストツクがその程度であり、それから食糧貿易公團につきましても相当の金額が寝ているという問題、これは食糧公團といたしましては、入船して參ります食糧は貿易資金特別会計が所有権を持つておつて、食糧貿易公團がこれを保管しているというかつこうで、食糧公團の手先でやつているという性格であります。
#55
○聽濤委員 よくわからないのですが、それに一應そのままにして、いわゆる不良品としての拂下げが相当の額に及んでいるそうですが、一体不良品というものの基準とか、あるいはその額がどれくらいになつているのか、御説明を願いたい。
#56
○永山説明員 公團の保有しております物資で非常に滯貨の多い、あるいは不良品の多いという点につきましては、これは滯貨の多いことは事実でございます。特に繊維品あたりにつきましては、從来の貿易の形態といたしまして、見込み生産、計画生産をいたしまして、先方の注文に基かずして計画生産をしたというような関係から、それからいろいろな事情で賣れないというようなことで、やむを得ず現在手持ちになつているというのが相当あるのでございまして、その他鉱工品貿易公團、それから原材料公團等につきましても、ほぼ同樣な事情で相当額の滯貨をかかえているのであります。これの処分方針といたしましては、大体輸出可能なものはこれをむろん輸出の方に極力ふり向けるという方針でございますが、輸出向けの困難なもの、あるいは輸出向けとしてはまず不可能だと判定をされるような品物につきましては、これは資金の回收等の必要からいたしまして、極力國内向けに早朝に処分するという方針で、その処置を現在進めております。
#57
○有田政府委員 永山説明員からの説明に補足いたしまして、説明申し上げたいと思います。私は就任以來この貿易公團の滯貸につきまして、安本並びに大蔵省といろいろ折衝いたしました。そうして一例をラシヤにとりましても、全然穴があいてしまつて使えないというよう事態になつて、國内にまわすというようなやり方ではいけない。從つて貿易適不適の境というのが非常にデリケートな問題でありますが、この点を大蔵省、安本並びに商工省におきまして先般來会議を開きまして、すみやかにこの処理をすべきであるという結論に達しまして、今その段階を進めておるのであります。すでに丸くびシヤツの約一千萬着は、近く少くとも五月中には國民の手に配給され得るように、金額その他の面をすでに政府において決定いたしまして、その手はずをとつておるのでありますが、それ以後におきましても、綿繊維あるいはラシヤ地その他のものの放出につきまして、大体関係方面の了解も得ましたのであります。さらに大きな滯貨につきまして、すみやかに何らかの処置をとるようにという方面で、政府といたしましては最善の努力をいたしておる次第であります。
#58
○聽濤委員 その滯貨が一体どのくらいあるのですか。
#59
○永山説明員 鉱工品貿易公團について申し上げますと、現在鉱工品貿易公團が抱えております物資が約三十八億であります。そのうち大体輸出ができると認定されますものが二十七億、それから輸出が非常に困難だということに判定をされますものが約十一億、それから繊維公團につきましては、輸出の可能なもの、輸出向けとして現在持つておりますものは約三百億、この三百億と申しますのはドル換算で通算をしておりますので、大体三百億くらいと推定したわけであります。それから内需向けとして放出をしよう、またせざるを得ないと考えられますものが約百十億、それから原材料公團につきましては、輸入物資で現在原材料公團が保有をしておりますものは十三億、それから原材料公團が扱つております他の面でございますが、國産の原材料、鉄とかその他國産資材、このストツクが約十一億ございます。以上申し上げます。
#60
○聽濤委員 こういうものの処理などは、一体どういうふうになさるおつもりなんですか。
#61
○永山説明員 廃止公團の持つておりまするもの――廃止公團といいますと原材料公團になりますが、原材料公團の持つておりますものは鉱工品公團に移しまして、鉱工品公團の手元でこれを輸出向けに極力処分するという方針に考えております。
#62
○聽濤委員 もう一つ最後にお尋ねしたいのですが、こういうふうな廃止縮小に伴いまして、この間日本経済新聞の報道するところによりますと、貿易関係の公團を、いわゆる仮称でありましようが、今度商工省を通商産業省にかえるという案とにらみ合して、通商産業公社というものをつくるというふうに報道されておりますか、この考え方の大体の内容をお話願いたい。どういうふうな将來の計画を持つておられるか……。
#63
○有田政府委員 大体メモランダムによりまして、四公團か二公團になるという線の処理に努力いたしておりまして、政府といたしましては、まだ新聞の御発表の点につきましてはよく存じないのでありますが、そういつた貿易公社という点については、何ら結論に達していないので、御答弁いたしかねる次第であります。
#64
○聽濤委員 ほんとうはいろいろまだ聞きたいことがありますが、あまり時間をとりますので、この辺にしておきますが、大体において今御質問申し上げた程度でも、実は非常に多くの根本的な重要な問題を多数含んでおると思う。こういうものを突如として本三十日に提出されまして、四月一日から切りかえをやるのだ、こういうふうな乱暴な御提案の仕方に対しましては、われわれ絶対に納得行きません。これは討論のときに讓りますが、こういうふうな内容を持つた重要な案件であることを考えまして、政府の態度に対して幾多の不満と不信を持つていることを特につけ加えて、私の質問を終りたいと思います。
#65
○神田委員長代理 質疑はこれにて終了いたしました。
 この際速記中止の上で暫時御相談いたしたいと思います。
    〔速記中止〕
#66
○神田委員長代理 速記を始めて……。
 これより本安を議題として討論に付します。討論は通告に從つてこれを許します。村上勇君。
#67
○村上(勇)委員 私は民主自由党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする貿易公團法の一部を改正する法律案に対しまして、次の条件をつけてこれに賛成するものであります。すなわちすでに質疑において再三政府に申し入れました通り、退職手当の増額及び失業者の救済の措置に対しまして、政府の格段の御努力を要望いたす次第であります。
#68
○神田委員長代理 今澄勇君。
#69
○今澄委員 本法案は昨年の八月ごろより関係方面のメモランダムによつて、すでにその前途がいろいろ論議されておつたことは、本日の質疑應答において明らかになつたこと、御了承の通りであります。そこでこの貿易公團の一部を改廃する法律案が、議会へ提案されたのが二十八日であり、そうして本格的質疑應答をいたしたのが本日である。本日これから討論を終つて本会議に上程さして通過せしめて、二千七百名の首切りをいたすのが三十一日であるというようなこの現実の状態を考えてみるときに、私どもはこの法案のよつて來つた動機並びに現在の状態等より勘案して、絶対にこの法案に賛成することができないのであります。われわれはたとえば貿易の発展上、ここに公團をなくしても、一切の民間経営によつて日本の貿易が発展するというような大前提があるならば、この貿易公團法の一部を改正することはけつこうであろうと思うのであります。しかるにここに民間貿易が行われても、原材料関係については、どうしても政府がここにその責任を負うて、これに当らなければならないという事情が存在しておる。しかもなおかつ今度の法案に見られるように、民主自由党においては政調会に責任者である塚田副会長すらも、三個月この法案を延期するであろうということを、関係陳情の労働組合幹部にも話しておる。増田官房長官も、この法案では、労働組合の諸君の退職の問題が解決しなければ、やらないと明言しておるのであります。しかるにもかかわらず多数の力をもつてこの法案を國会を通すということについては、それらの從業員の立場を考え、さらにはまた残つておる幾多の各公團の從業員の立場を考え、私どもは日本社会党を代表して本法案に反対の意を表する次第であります。
 なお私はここで今の失業対策の中で、二千七百名の者が失業して、なおかつそれに対する退職慰労金も、この法案を今ここで通過せしめる瞬間においては、何らの対策が講じられておらないということ、しかもそれは今後の國会の審議において、あるいは通るやら、あるいは否決されるやらわからないところの法案の上に、それらの退職者の運命をかけておるという嚴粛なる事実の前に、私どもはいかに怠慢なるところの政府とはいいながら、少くともここにこういつた退職者を出すところの法案が出るまでには、それらの人々の退職のその後の退職慰労金についても、あるいは職場轉換の問題についても、ある種の目途をもつてこの法案をここにかけるということが、政府としての絶対的な責任であるということを合せて申し述べる次第であります。われわれはこの公團の職員の失業対策が、全然なつておらないというとが第一点。第二点はこの公團法の一部を改正して公團を二つ減らしても、ここに過度的には非常に大きな動揺と仕事のジグザグを生じて、貿易業務にたいへん支障を來すであろうということが第一点。第三点はこの公團の縮小により、われわれは將來の日本貿易の発展を大いに唱えておるところの政府が、こういうようなどろなわ式な、何らの長期にわたる定見のない一つの公團組織をもてあそんだというこの三点。以上の三点から将來の貿易の上にも大きな悪影響を與え、かつまた日本の労働者の勤労意欲の上にも重大な蹉跌を生じ、あわせてまた全國勤労者の上に大きな不安を與えるという意味において、この法案に反対をいたします。
 なお最後に一言、この公團を成立さしたところの前吉田内側においては、公團全般の問題が討論された際、非常に今後この公團組織によつて経済の発展並びに國民その他の便益をはかるものである。しかしながらこれは暫定的なものではあるけれども、この公團組織にかわる組織をつくり上げるときには、一應民間その他に十分なる体勢ができた後でなければならない、というような應答をいたしたのでありまするが、今やここに貿易公團の一部を改正するにあたつても、前貿易公團に関する政府の見解は何ら定まらない。配炭公團のごときにやむなくその期間を三箇月延長して、その間に何らかの対策を見出したい。責任ある政務次官は今やそれをどのようにするとも確言できないというような哀れな状態で、民主自由党の諸君は、今後公團は一切やめて民間に経営せしめるべきである。それには三箇月というような期間は長すぎるのではないか。一月ぐらいの間にやつてのけて、そうして民間にいずれもこれを移讓するというような方向で臨んだらどうかという質問に対して、有田政務次官は、御趣旨に沿うように運営をいたしたいということを答弁しておられる。しかしてまた公團本來の目的について、共産党の委員の方の質問に対しても、それに明言をしてお答えをすることができないというような態度で、まことにその眞意が那辺にあるや、了解に苦しむような状態であります。かかる事態のものに本貿易公團法の一部を改正して、しかも明日は貿易公團の二千七百名の者を、三箇月の手当によつて街頭にほうり出そうというような、まことに情容救ないそのやり方に、絶対多数をとつたところの政府の横暴にあらずして何ぞやと、私は言いたいのであります。
 以上簡單でございまするが、所見を述べて本法案に反対をいたす次第であります。
#70
○神田委員長代理 永井要造君。
#71
○永井(要)委員 私は民主党を代表いたしまして、犬養派を代表いたしまして、一言申したいと思います。本法案はきわめて重大案件でありまして、あるいは社会問題にも発展するということを憂うるものであります。退職者に対しまして、政府におきましてはぜひとも慈悲のお心持ちを持つて、今度新たに発足いたしまする貿易産業間の面にできるだけ多数の方々を雇用されまして、そうしてこの問題の解決を願いたいと考えるのであります。また退職金の増額等にいたしましても、先ほど次官からもるるお話がございましたが、できるだけ國情をもつてこの処理の臨んでいただくことを、私はお願いを申し上げたいと存ずるのであります。この意味におきまして、私は本案に賛成し、この運営の処理にできるだけ慈悲心を持つて、それに当られんことをお願いを申し上げて、本案に賛成いたします。
#72
○神田委員長代理 聽濤克巳君
#73
○聽濤克巳君 私は日本共産党を代表しまして、本法案に絶対に反対を表明いたします。
 その理由としましては、第一にすでに社会党の今澄君からも指摘されましたような、この法案の裏であるところの、内容であるところの從業員の生活保障に対して、何らの措置がとられていないという点が第一であります。これはすでにるるいろいろな党の質問者から指摘されました通り、政府においては配置轉換も、就職のあつせんに対してすらも何らの誠意を示してないし、あるいは退職金につきましても、わずか三箇月でもつておつぱらうような案を立てております。また解雇の通告すらも何らの余裕も與えない。こういうふうな無慈悲なやり方でありまして、これは、しかも單に今さしせまつて問題になつておる両公團だけなしに、今日本におきましては、公團は約十五あると聞いておりますが、この全從業員、おそらく十二万にも達するでありましようが、これらの人たちに対しましても、おそかれ早かれこういうふうな運命が見舞うことを、はつきりと示唆しておるものでありまして、ここに生活権を剥奪する重要な問題が提起されておるのであります。この意味におきまして、こういうふうな重大な仕事を、國家の方針に從つて過去三年間、忠実にその実務に当つて來た從業員に対して、かくのごとく破れぞうりを捨て去るような、こういう無法な方法によつて、一方的にこの切りかえを行つて行くやり方に対しまして、まず第一に絶対に反対せざるを得ません。しかもこれはおそらく民自党内閣で計画しておりますところの、これは事実上行政整理の前ぶれでありましようが、この行政整理が事実かくのごとく無慈悲な方法で行われることを表わしていると思うのでありまして、これは実に重大な社会的な問題を惹起する。このことを強く指摘しまして、第一にこの点において反対するものであります。
 さらに第二点につきましては、この両公團を廃止するにつきまして、今まで公團にいろいろの批評を世間から受けて參りました。事実大資本が官僚と一緒になりまして、これを十分自分の利益のために利用して來たことを、われわれは知つておるのでありますが、しかし今日では、むしろ政府のこういう庇護のもとに過去に蓄積されて參りました実力をもちまして、大資本はむしろこの際公團をじやまものにいたしまして、今までに蓄積した実力をもつて、今後は自由に市場を独占して、そこで中小企業をぶつつぶそうとする。こういう計画すらもこの中に出ていると考えられるのであります。事実今までに、すでに統制を撤廃されました、たとえば亞炭の例が示しておりまするように、今日の段階に置きましてこの公團を停止するということは、事実上中小企業の全滅をもたらす状態が必至であります。事実この貿易公團、特に原材料公團の廃止につきましては、全國の中小企業から切実な陳情が政府の手元に来ておるはずであります。これは今後、一般的に申しますれば、大資本というものが再び問屋制度を復活いたしまして、これを直接に支配しまして、そうしてここで市場を独占する。そうすれば中小企業は破産せざるを得ません。事実中小企業におきましては、公團の廃止に伴いまして、運轉資金にもまつたく參つてしまうでありましようし、またいろいろな販賣の方法もなくなつてしまいます。さらに今まで公定で入つておつた資材なども、やみ市場に頼らなければならないような状態になる。おそらく融資の割当すらもなくなる。いろいろな点で事実上、大資本による実に極端な圧迫によつて、これがつぶされて行くことは必至であります。最近そういう意味で公團の廃止あるいは統制の撤廃に対しまして、中小業者がいろいろな産業において反対しているのはすべてこのためであります。私はこの点におきまして、この貿易公團廃止は、事実大資本の利益のために、大資本を擁護する貿易に移さんとする一つの計画に基くものと考えて、絶対に反対するものであります。
 さらに貿易公團につきましても、あるいは不良品の拂下問題、またこの点は十分明らかになりませんでしたが、未回收金の問題あるいは價格革命金の問題、すべて公團の資金の状態について政府はどういうように処置せられるのか。今まで石油公團の廃止の場合にもわれわれは一部傳え聞いておるのでありますが、こういう資金の処分についても、不明朗なる事実が現われる危險が十分にあるのであります。こういう点に対する的確な処置をとることなくして、かかる大膽な処置をとろうとすることは、ここに大きな疑惑を生む原因となるのであります。こういう点におきまして、私は第三点としまして、とうてい承服できないものであると考える次第であります。
 さらに先ほど次官にお伺いしまして、御明答を得ることができませんでしたが、將來一体貿易公團をどういうふうにして行こうとしているのか。これに民間の新聞すらも傳えておるところであるが、政府に何ら知らぬと逃げておるし。しかしおそらくは何らかの案が進みつつあるということは、四囲の情勢によつて明らかであります。すでに鉄道におきましても鉄道公社案があり、あるいは專賣局におきましても專賣公社案があり、傳えられるところによれば貿易公團についても、通商産業公社案があると言われておる。それにつきましても、事実これがどういうふうな内容を持ち、どういうふうな運営が行われるものであるか。これは日本の貿易産業、日本の貿易に関係するあらゆる産業の重大な運命にかかる問題であると思うのであります。こういうことも眞劍に考えることなくして、かかる法案を通すことに絶対にできないのであります。私はこの意味におきましても、さらに反対するものであります。
 最後に一言つけ加えておきたいことは、こういうふうな重要な内容を持つ法案につきまして、先ほども今澄委員から指摘されましたように、本日ここで初めて審議を行いまして、しかも本日本会議に上程する順序と手はずを整えて、その審議を済ませ、本会議に持つて行こうとするというような、こういう不見識なやり方――こういう重要な日本の産業の大きな運命に関する問題を審議する國会のやり方としまして、私にかかる不見識な態度に対しましては、まずその手続からも絶対に反対するものであります。こういう意味におきまして、最後に各党の皆さん方も、事実この法案については幾多の疑問を持つておられ、非常に不安を感じられておるのでありますから、とりあえず、とにもかくにも他の公團の場合と同樣に、これほど重大な轉換が行われようとするこの問題につきましては、ぜひ皆さん方も御協力くださいまして、少くともあと三箇月この配炭公團の場合と同じように、この決定を繰延べていただくことにぜひ御協力くださるように、お願いしたいのであります。私はこれを特に皆さんにお願いし、主張するものであります。これにつきましては、先ほども他の委員からも質問がありましたように、民自党の政調会におきましても、それは当然であるという意見を、すでに從業員組合の人にも言われておるそうでありまして、皆さんにおいても、ほんとうに御異存がないはずだと思うのであります。どうかこの点について、狭い党利党略にかかわることなく、重大な問題でありますから、ぜひ向う三箇月、この期間を延長いたしまして、この間に慎重な対策を練つて行くことに御協力くださらんことを、私は特に希望して反対意見を終わりたいと思います。
#74
○石田(一)委員 私は國民協同党を代表いたしまして、本案に希望と意見とを述べて、賛意を表するものであります。先ほど來質疑應答の中で、有田政務次官がはつきりと最高司令官のメモランダムによつて、この法案は提出したのではあるけれども、この法案を実施することによつて生ずるあらゆる事態は、政府が全責任を負うべきものであるという言明をなさいました。これで私はこの法案に対しての質疑を了とするのであります。ただいまの有田政務次官、また貿易課長あたりの、あらゆる誠意ある祕密会でのあの説明、あの誠意ある御説明の中に、今日の段階では三箇月の退職手当以外には、どうもこれ以上は出ないというふうに思われると御説明をなさいまして、まだ断百の城には達していなかつたようであります。私はもしあすこれらの人々が職を離れるといたしましても、あすの日にその退職手当がもし渡らなかつたとしても、四月でもようございます。五月になつてもようございます。現政府がまた関係当局が誠意をもつて努力するならば、いずれかから予算を捻出して、先ほど有田政務次官がおつしやつたあの便法が用いられ、あの責任をとるという態度でなさるならば、相当失業者も救え、また労務の配置轉換ということもできるものと考えております。よろしく全責任を負つて、生ずることのあるべきあらゆる事態を円満に收拾されんことを希望いたしまして、本案に賛成をいたします。
#75
○神田委員長代理 討論はこれにて終局いたしました。
 引続き採決を行います。本案はこれを原案の通り可決するに、賛成の諸君の御起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#76
○神田委員長代理 起立多数、よつて本案に原案の通り可決いたしました。なお本案の委員会の報告書は、先例通り委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#77
○神田委員長代理 御異議なしと認めます。それでは後刻委員長において作成いたしまして、議長に提出いたしたいと思います。
 次会は公報をもつて御通知することとし、本日はこれにて散会いたします。
    午後五時三分散会
ソース: 国立国会図書館
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