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1947/08/22 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 文教委員会 第6号
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1947/08/22 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 文教委員会 第6号

#1
第001回国会 文教委員会 第6号
  付託事件
○教員養成の諸學校に宗教講座を設置
 するこに關する請願(第一號)
○新制中學校の經費を全額國庫負擔に
 することに關する陳情(第十一號)
○日本國起上會設立に關する陳情(第
 十六號)
○岐阜農林專門學校を農林大學に昇格
 することに關する陳情(第二十號)
○新制中學校の經費を全額國庫負擔に
 することに關する陳情(第二十五
 號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔にすることに關する陳情(第四十
 一號)
○勤勞青年教育の定時制高等學校設置
 に關する請願(第十二號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第四十
 二號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第四十三號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔にすることに關する陳情(第五十
 五號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第五十六號)
○公立學校人件費を全額國庫負擔にす
 ることに關する陳情(第六十五號)
○岐阜農林專門學校を農林大學に昇格
 することに關する請願(第十四號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第十六
 號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第七十
 八號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第八十
 二號)
○學用品に關する陳情(第八十七號)
○六・三教育制度完全實施に關する陳
 情(第九十號)
○新制中學校舎建築費國庫補助に關す
 る陳情(第九十二號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第九十
 四號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第九十五號)
○私立中學校に對し國庫補助金下附に
 關する陳情(第百號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 一號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 二號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 三號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 四號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 五號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 六號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 七號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 八號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第二十
 九號)
○金澤市に官立北陸總合大學を設置す
 ることに關する請願(第三十三號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第三十
 七號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第三十
 八號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第百六號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第百八號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百十
 二號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百十
 七號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第百二十號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第四十
 七號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第四十
 八號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第五十
 九號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第七十
 二號)
○六・三教育制度の經費を全額國庫負
 擔とすることに關する請願(第七十
 九號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百二
 十五號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第百二十六號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第百二十九號)
○教科書竝びに學校施設に關する陳情
 (第百三十四號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百四
 十一號)
○金澤市に總合大學設置に關する陳情
 (第百四十六號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百五
 十八號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百六
 十號)
○熊本市に綜合大學設置に關する請願
 (第八十六號)
○新制高等學校實施促進に關する陳情
 (第百六十一號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第百九
 十一號)
○六・三教育制度の費用を全額國庫負
 擔とすることに關する陳情(第二百
 十五號)
○戰災學校復舊資材の配給に關する陳
 情(第二百十九號)
○盲教育義務制の實施に關する陳情
 (第二百二十一號)
○六・三制教育制度の完全實施に關す
 る陳情(第二百二十三號)
○小委員長の報告
  ―――――――――――――
昭和二十二年八月二十二日(金曜日)
   午後一時四十八分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○小委員長の報告
  ―――――――――――――
#2
○委員長(田中耕太郎君) それではこれから第六囘の文教委員會を開會いたします。ちよつと速記をお止め下さい。
   午後一時四十九分速記中止
   ―――――・―――――
   午後三時十三分速記開始
#3
○委員長(田中耕太郎君) それでは只今から委員會を再開いたします。先ず小委員會の經過竝びに結果を御報告願いたいと思います。第二小委員會がまだ残つておりますから、それについて願いたいと思います。
#4
○岩間正男君 それではこの前の八月十八日に開かれました第三小委員會の結果について簡單に御報告をいたしたいと思います。
 委員は七名のうち六人出席されまして、それに河崎委員、松野委員が外の委員會から參加されました。案件としては第一に岐阜高等農林の昇格問題と、それから六・三制の全額國庫負擔の問題であります。
 第一の問題につきましてはいろいろの討議が行われたのでありますが、結論を簡單に申し上げますと、結局これは單に岐阜高等農林だけを切り離してここで採り上げるというような立場のものではなくて、やはり新らしい大學制度に連關して、更に日本の大きな文教政策の今後の行政措置と連關してこれを解決すべきものである。それで今後も尚こういうような請願が行われるかも知れないけれども、それらの問題はすべてそのように全體を含めた問題として處理すべきものである。從つてこの案件については院議に付す必要のないものというふうに小委員會の意向として決定されたわけであります。併しそのために折角の請願者の熱意に對して水をかけるようになるのは甚だこれは委員會としても忍びないことである。この不安を一掃するためには、總合的な設立基準というようなものを決定して、文部省にやはりできるだけ早い間にそれを通告して貰う。竝びに昇格運動というものは現在各所で行われているけれども、そういう運動によつて特にその學校が優先的にやられるというようなものではないので、飽くまでも公平妥當な、更に科學的な見地からこれが行われるのであるから、特別そういうことに努力をすることは餘り意味のないことだというような通牒、そういうものを發して適宜に處置することを附帶條件として話合になつたのであります。
 第二の六・三制の問題につきましては、六・三制のどこまでを全額國庫負擔にしたいのであるかという點は、請願書の中では分らない。例えば今度の六・三制に伴うところの校舎を作るために全額負擔とするというのであるか、それとも教員の俸給を含めてであるか、それからこれはずつと先までそういう要求を貫徹するのであるかというような點で不明瞭な點がある。その點について話合いが行われたのであります。無論これは結論としては出されない問題でありますが、委員會の意向としては要するに六・三制を實施して行くところの精神、それは日本の學制をここで全面的に改革して民主化するという點である。更にその精神の一番大きな問題は、教育の機會均等を與えるという點である。それを確立するためには六・三の全部の問題、教員の俸給のようなものも國庫負擔にして行くところの要求が含まれておるものだとこれは解釋できるものであるというような意向にいつたようであります。とにかく取敢ず現實的な問題として、今六・三によつて校舎が建てられないということが一番大きな現實的な問題であるから、これについて本委員會としてはこの請願の趣旨を十分採り上げて、そうしてここで速急にこれが實現を見るように努力すべきであるという意見が非常に多かつたのであります。この中で一、二の委員から、全額負擔ということは民主的ではない。教育の自治の立場からこの點については相當考えなくちやならないというような少數意見もございました。併しこれについても相當熱烈な討論が鬪わされたのでありますが、結局委員會の方向としましては、今なぜこれを國費によつてやられなければならないかという意味は、現在の日本の經濟状態ではこれを地方に委せ、又は個人的なそういう自由意思というようなものに委せたのでは、日本の教育の機會均等が全面的に確立されない。これを國家が今採り上げて國家の力によつてここに十分な親心を以てこれを運營してやることこそが今の教育を再建するには最も重要な段階なんであるというような現實に對するところの更に教育の今後のあり方、そういうような點からの論議が結局主流となりまして、そういう方向に大體の御意見の一致を見たのであります。結局採決に入りましてこのように決定されました。請願の趣旨を全面的に採り上げること、そうして參議院規則の百七十條の先ず第一項によりまして議院の會議に付すを要するものかどうかという件につきましては、これは會議に付するを要するものである。更に第二項によりまして、内閣に送付を要するものであるか否かという點につきましては、無論これに對する意見書を付して内閣に送付を要するものであるということが決定を見たのであります。
 以上簡單でありますが、第三小委員會のこの前の結果について御報告申上げます。
#5
○委員長(田中耕太郎君) 何か御質疑がございませんか。
#6
○堀越儀郎君 第三小委員會の御報告を承りましたが、その前にも少しその問題について私の意見を申上げましたのでありますが、岐阜高等農林の昇格問題、これは岐阜だけの問題ではなしに全面的の專門學校について考えなければならない問題だと思うのであります。というのは、この前に發表されました新高等學校の學制問題について基準法というものを程度を引き下げて現在の中學校が殆ど全部高等學校になる。それには高等普通教育、專門教育を授けられるのでありますから、實質上そうなりますると、現在存在する專門學校は格下げになりはしないかという懸念を在學生なり或いはそれに關係しておる方々が持つのは當然であろうと思うのであります。それに對して日高さんは格下げにならないと仰しやつたのでありますが、實際問題から考えると現在の上級中學校が高等學校になるのでありますから、從前のような中等學校を卒業した者が入學する專門學校と過渡期であるけれども同列におかれるという上からいつたならば、現在存在する專門學校は格下げに扱われたというお考えを抱かされるのはこれは止むを得ないのじやないか、そういう點から岐阜高等農林のみならず他の高等專門學校からも續々とそういうような昇格運動が起るということは當然豫知できると思うのであります。それに對してやはり文部省としても親心でこれをどう處置するかということは早く決定されて現在在學しておる生徒にも安心をして修學できるよう、又その學校に勤めておる教授も又安んじて授業を續けられるよう處置されたならば、このような昇格運動は頻々と起らないで濟むのじやないか、先程岩間委員の御報告のように一つだけ採り上げて見るということはよろしくないという御意見、これは尤もであります。併しながら他の專門學校においても同じような考えを持つておる專門學校が多數あるのじやないか、そういうものの在學生なり教職員が安んじて行けるような早く措置を講ずるなり、又將來の方針について早く發表されたならば、皆安心して自分の所だけ格下げされたというような意味での昇格運動などはされなくなるのじやないかというふうに考えるのでありますが、その點について文部當局の御意見をよく伺いたいと思うのであります。
#7
○政府委員(日高第四郎君) 今の御注意は御尤もだと思います。成るべく早い機會に現在の高等專門學校の轉換の方式を正式に發表いたしたいと思います。併し現在までのところの見通しにつきましては、七月の二十三日頃でございましたか、全國の高等專門學校長會議を開きまして、そのときに大體の趣意は申してございます。非公式でございますけれども、大體の方針だけは傳えてある次第であります。要約して申しますと、大學えの轉換は二十四年を標準にして準備をして行く。併し現在の日本の状況においては一々の學校を充實させて、大學に昇格するということは願わしいことであるけれども、殆ど實行不可能な状態にあるということを實情を申しました。それについては暫定處置として學校法を修正いたしまして、三年制度の大學を造れるようにいたしたいと思います。但しその大學を出たものは學士號は貰えない。併し三年制度の大學を了えた者が四年制度の大學え連絡して學士號を取り得るような途も開いておきたい。これらの點については關係方面と十分折衝をしたいと思うけれども、望みはあるけれども、まだ到達點にまでは行つていない。それからその三年制の大學が若しできるとします場合には、暫定基準を設けて、それに當て嵌まつたものを暫定的に大學とする年度計畫を定めて、一定の年限の間に四年制に轉換できるように計らいたい。併しこれは國力の囘復状況と待つものであつて、できればその間を長い年數を假して貰いたい。そういう方針を以て交渉をした上で、決定したらば、できるだけ早く發表したい。こういう趣意のことを申してございます。それから先程岩間委員から御注意のありましたいわゆる昇格運動があつちこつちに起つて、そうして今日の窮屈な日本で、財力においても或いは資財、勞力その他において無駄が起る虞れがありますから、成るべくそういうことをしないでも轉換できるようにしたいと思うし、そういう意味においては現在の學校教育の内容を充實して貰いたい。学校の施設等の充實については努力して頂くのは我々の望むところであるけれども、いわゆる昇格問題等で狂奔しないようにして貰いたい。これは繰返して希望をいたしてございます。
#8
○藤井新一君 この問題について、即ち專門學校から大學えの昇格についての各方面で運動が起るが故に、一刻も早く調査を設定して、その委員會にかけて大學えの昇格を審議して貰いたいということを日高局長にこの前の文教委員會に私は申上げた筈であります。それで今もその答辯がございましたが、一體即刻するというのは、一體いつ頃こういうことをなさるのでありますか。
#9
○政府委員(日高第四郎君) 大學の設立につきまして學校法で定められておりますように、大學設置委員會というものを法制上設けて、そこで審議をした上で、文部大臣が認可する、そういう手續をとる筈でございます。その大學の設置委員會の官制につきましては、目下原案を作つておりますので、それを法制局の方へ手續をとりまして法制化しまして、それから豫算を取つた上で、來年の初めにその委員會が運用できるようにいたしたいと思つております。
#10
○藤井新一君 その構成メンバーは文部省がどういう方面から物色するという意圖でございますか、ちよつと伺いたいと思います。
#11
○河野正夫君 議事進行についてちよつと……。そういう今の藤井さんの御質問やなにかは、この前の委員會のときに鄭重に審議して報告を聽いたのであります。それが再び繰返されるのは、御缺席の方は止むを得ないので、私はこの際省略して頂きたいと思います。
#12
○岩間正男君 今の件について河野君から發言がありましたけれども、第三小委員會の一つの説明なのです。この前のときの速記録が、小委員會の方においてもつと詳しいことを聽いたのがございますのですが、この委員會として必要があれば……。又お聽きしても重複になりますので、どうでしようか。
#13
○柏木庫治君 省略した方がよいですね。
#14
○岩間正男君 若しできましたら省略させて頂いて、あとで速記録で……。尚議事進行について申上げたいのですが、さつきの報告のあとに、これは當然附加すればよかつたと思うのでありますが、二つの小委員會の大體一致を見ました件につきまして、委員會がこれをどういうふうに委員會全體の決定を見るかということについて、御考慮を願つたらよいのじやないかと思います。
#15
○委員長(田中耕太郎君) それでは第三小委員會委員長から報告がありました第一の案件、岐阜農林專門學校を大學に昇格する件、これは報告通りで御異議ありませんでしようか、お諮りします。
#16
○委員長(田中耕太郎君) それでは議院の會議に付しないということにいたします。但し附帶決議的の條件が付いておることは只今御報告になつた通りであります。
 それから國庫負擔の問題、六・三制實施に伴う費用の國庫負擔の問題でございます。これにつきましては意見書案が出ておりますが、ちよつと讀上げます。
 六・三制教育制度の經費を全額國庫負擔とすることに關する請願。
 右請願は、崩壞寸前にある六・三制を完全に實施するため絶對必要な豫算を、全額國庫負擔として計上可決されたいとの趣旨であつて、參議院としては願意の大體は妥當なるものなりと思う。よつて右に合せ内閣が六・三・三・四を含む統一的な學制改革を達成し、それに基く年度計畫を樹立し、鋭意これが實現に努力されたい。ここに國會法八十一條により別冊を送付する。
 これは參議院議長から内閣總理大臣宛に送付する、つまり會議に付して送付するという案でございます。それでこの取扱いについてお諮りいたしたいのであります。
#17
○柏木庫治君 私は宗教を學校へ採り入れるという問題を第一小委員會で可決いたしたのでありますが、事重大であるから、再びこの全體の委員會にかけられて、愼重審議することになりましたこの六・三制の全額國庫負擔問題も、事極めて重大問題であります。第三委員會の愼重審議いたされたことに對しては絶對の敬意を表しますが、これは極めて事重大でありまするから、今日この委員會において決定を見られずに、第三委員會の決定事項を、事極めて重大なるが故に、いろいろの委員會で最後の決定を全體でいたしたいと思うということを十分に全文教委員に通達をいたしまして、そうして通達を受けた者は、その時に集まらない者は、權利を放棄したというような意味におきまして、集まつた者で最後に文教委員全體としてのもう一度愼重審議をいたすよう取計われたいと希望いたします。
#18
○委員長(田中耕太郎君) 柏木委員から更に審議を續けたい。今日は決定しない方がよいだろうという御意見が出ましたが、如何でございますか。
#19
○河野正夫君 あとの方はいろいろ審議を鄭重にする意味の方法について、柏木さんお述べになりましたけれども、それはともかくとして、本日決定をしないということについては、私は異議はございません。
#20
○委員長(田中耕太郎君) 本日決定しないことについて御贊成がありましたら……。
#21
○松野喜内君 お伺いしたいのは、こうした請願は外の會議にもいろいろ請願が出ておると思います。委員長會議等でそれらの請願に對する取扱い方をいずれお打合せなされつつあると思いますが、その點はどうなつておりますか、お伺をいたします。
#22
○委員長(田中耕太郎君) お答えいたしますが、今日實は晝前に委員長が非公式に懇談をいたしました、その際にこの請願の處理について話が出まして、愼重に取扱わなければならないということについては無論誰も皆考えております。今までの議會で以て請願を總花式に認めたいという態度は、これはいかんというようなことは一般にみんな考えておるのであります。併しながら然らばいかなるものを會議に付し、いかなるものを會議に付さないか、又いかなるものについて意見書を内閣に送付するかどうかというようなことについてのはつきりしたけじめが付かない。たとえば鐵道の關係につきまして、或る町に驛を設けるていうようような請願が來る。その場合においてこれはまあ趣旨は結構だが豫算或いは最後に關係方面の意見というようなものもあるのだから、だからそれをそのまま呑んでしまうべきものかどうかというようなことについて大いに問題がある。その點になりますと委員長の懇談におきましてもはつきりした結論にまだ到達していないのでありまして、實は他の委員會の様子を聞いて見ましても、請願はやつていない。まだ審査を始めていないものが非常に多いので、それで他の委員會において、それぞれ請願にぶつかつたならば、いろいろ又具體的に問題が起つて來やしないか。我々の文教委員會は實は法律案がないために、請願を先にやり始めたようなわけでございまして、これは實は請願の直接の問題としておる點のみならず、一般に教育問題全體にも研究が及ぶ結果非常に有益だとは思いますが、尚委員長が一體請願をどういうふうな形において本會議に報告するかということにかかつておるのでありまして、恐らくは今日結論を得まして近い本會議の機會に全額國庫負擔の問題について單獨に本會議で報告をするというようなことはあるまいと思います。若しそういたしますと非常に澤山の請願があるので、本會議は請願で以て覆われてしまうというような結果になりますから、多分會期の終りにおきまして、一括して割合にあつさり片づけられるのではないかというふうに考えられます。そういたしますと尚研究する時間的の餘裕は隨分あるような次第でございます。その邊も御考慮に入れられてお決めを願いたいと思います。
#23
○堀越儀郎君 先程藤井さんの質問されたことについて、河野さんから議事進行に關する御發言があつたのでありますが、途中で切れましたが、大學設置委員會の構成メンバーというようなものについて大體のお考えがあるならば、一つ文部當局の御意見をお聽きしたいと思うのでありますが、これは藤井さんが……。
#24
○委員長(田中耕太郎君) 今の委員會のその點御異議がありませんければ、全額國庫負擔の問題は尚審議を繼續し、第三小委員會の結論は暫く留保して置くというふうに取扱いまして宜しうございましようか。
#25
○岩間正男君 それとちよつと違うのですが、さつきの小委員會の決定事項をこの次に延ばされる。そういうことについてま無論私は固執する者ではありません。併し今後の議事の運營としまして、決定すべきものは。審議ということが非常に重要でありますけれども、大體もう一つの方向がついて、そうして空氣が、全體に餘り不贊成もないというような見通しが持たれるような案件があつたとしましたら、これは矢張りてきぱき片づけられて、むしろそれを請願に廻すのは事實後になるかも知れませんが、それを請願に廻してからも、尚文教委員會はそれについて具體的な案を練つて、それを貫徹するために努力してやるということが本當はこの文教委員會の任務じやないかと思うのであります。單に請願だけを採り上げて、それを採擇したとか、採擇しないということを國民が要望しておるのじやないと思うのであります。それを採り上げた以上は更に前進して、文教委員會としてそれをどのように具現するかというために、十全なる努力をする責任があると思いますので、そういう點から技術的に本會議との睨み合せもあると思いますけれども、てきぱきといきますものでしたら、それはそういうふうにお願いしたらいいのじやないかというふうな希望を持つのでありますが、例えば今の六・三制のような問題も、他との睨合せというようなこともありましようけれども、これは矢張り問題があるならできるだけ討議をしまして、その討議を熱烈に行なうことによつて、この問題を解決して行く。そういうところから又新らしい一つの方向というものが生れると思いますので、そういうような採り上げ方を願いたいと思います。
#26
○委員長(田中耕太郎君) 只今の岩間君の御發言でございますが。討議がこれではまだ足らないのだという御意見も出ておるわけで、そういう意味で柏木君の御意見でしたか。もつと繼續したらよくないかというふうに私は理解いたしましたが、これを今日決定することは見合せたいという動議でありました。すでに岐阜農林專門の昇格の件は決定いたしました。六・三制實施についての國庫負擔の問題は、宗教教育の問題と同じように、引續いて研究するというふうにいたしたいと思います。
#27
○河崎ナツ君 六・三制の問題はまだ討議はしないというのでしたら、討議をする機會を延ばすことについて私は不贊成はございません。又大體考えても宗教教育を教育制度に加えるかということと、六・三制を國庫負擔でやるというにとについて討議するとか、せんとかいうけれども、大體宗教教育の方も必ずしも決まつていないから、これも一緒にもう少し延ばすというふうな考え方でなく、大體可能性のあるものはできるだけ早目に討議もして、早く纒めて行くよいうふうにして、一つずつ片づけて頂くことを私は希望いたしたいのであります。併し今日この問題についてそれじや討議するかというと、同じ討議でも大分問題の性質が違うのじやないかと思うのですが、度數とか愼重さを加えるとか、そんなようなことをもう少し……。
#28
○河野正夫君 私がさつき柏木君の動議に贊成しましたのは、柏木君の御意見に全面的に贊成したので、審議を今日は打切るということに贊成したのではありません。要するにこの次の委員會において討議する。本日はこの程度審議を止めて置くということで贊成したので、これを宗教教育の問題と關連を持たして云々というのでありませんが、若し柏木君の説で採るべきものがあるとすれば、私の意見では本日提案された意見書というものが目の前にないので、ここに議論が出せない。こういうことについてう文書などの手續で、皆さんに文書が渡るようにして、その機會に論議する。まだ準備が不足という意味なら了承いたします。他の問題と關連で云々ということには贊成し兼ねます。本日は大分疲れておりますから、この次の機會に讓つたら如何かという意味において贊成したのであります。
#29
○委員長(田中耕太郎君) それではさような意味において、今日はこの程度で閉會いたしたいと思います。
#30
○委員長(田中耕太郎君) では散會いたします。
   午後三時四十八分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     田中耕太郎君
   理事
           松野 喜内君
           柏木 庫治君
           岩間 正男君
   委員
           梅津 錦一君
           河崎 ナツ君
           小泉 秀吉君
           藤井 新一君
           森下 政一君
           左藤 義詮君
           木内キヤウ君
           高良 とみ君
           岩本 月洲君
           梅原 眞隆君
           河野 正夫君
           堀越 儀郎君
           矢野 酉雄君
  政府委員
   文部政務次官  永江 一夫君
   文部事務官
   (學校教育局
   長)      日高第四郎君
ソース: 国立国会図書館
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