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1949/03/31 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第10号
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1949/03/31 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第10号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第10号
昭和二十四年三月三十一日(木曜日)
    午後零時三十二分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 今村 忠助君 理事 佐々木秀世君
   理事 土井 直作君
      田中  元君    田渕 光一君
      西村 直己君    川崎 秀二君
      園田  直君    田中伊三次君
      坪川 信三君    淺沼稻次郎君
      松井 政吉君    林  百郎君
      平川 篤雄君    山手 滿男君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 松谷天光光君
        事 務 総 長 大池  眞君
三月三十一日
 委員椎熊三郎君及び中垣國男君辞任につき、そ
 の補欠として川崎秀二君及び田中伊三次君が議
 長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 外國爲替管理委員会の委員任命の件 
 決議案の取扱いに関する件
 社会保障制度審議会の委員推薦の件
 議席変更の件
 考査特別委員会委員の各派割当の件
    ―――――――――――――
#2
○大村委員長 これより会議を開きます。
 まず外國爲替管理委員会の委員任命承認の件を議題にいたします。事務総長より御説明を願います。
#3
○大池事務総長 先日外國爲替管理委員会の委員長をすでに專任されてありました。それはポ勅による政令に基きまして、事後の承認を得られて、本院においては木内信胤君の委員長の承認を與えてあつたのであります。それ以外に、この構成が委員長と委員二人で三名になりますので、今度は委員二人を任命いたしたい。從つて今度は本会議に間に合いますので、お手元に配付いたしてあります奥村竹之助、山本米治両委員を任命いたしたい。その承認の同意を求めて参つておるわけであります。奥村さん並びに山本さんの履歴については、お手元にある通りでございますので、これが承認方の件について御協議を願いたいと思います。
#4
○林(百)委員 私の方の党は実は外國爲替管理委員会自体について、こういう機構が非民主的だということで反対していますから、この委員の任命の承諾についても反対の意思を表明しておきます。
#5
○大村委員長 それではこの委員会としては、本件を承認することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○大村委員長 それではそのように決します。 
    ―――――――――――――
#7
○大村委員長 次に社会保障制度審議会の委員推薦の件につきましては、昨日お話合いがありましたが、本日ここに五人ということで決定することに御異議ありませんか。 
    〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
#8
○大村委員長 昨日お話のありましたように、將來の前例としないということで、本件だけ切り離して五人五人を承認することもやむを得ないのではなかろうかということでしたが……。
#9
○土井委員 これは実際上の問題として、この委員会では前例にしないということであるには相違ないけれども、参議院と衆議院との人数の比率などと関連して、將來は基本的なものを決定しておく必要があるのではないかと思います。そういう法規的な根拠に基いて、はつきり数が決定されておるものは別個として、融通無碍に自由に裁量のできる委員の選出について、一々両院でもつて何名だ何名だという疑義を生じたり、議論をしたりすることは、非常なロスだと思うので、これは前もつてそういうことについての基本的な研究をやつておく必要がある。そういうことを私は希望しておきます。
#10
○平川委員 八対二まで主張した民自党が、参議院と相談して五対五で折れ合うというようなことは、あまりフエアプレーでないと思う。われわれの方は委員には全然関係ないのですが、この際りくつの通つた参議院と衆議院との割振りというものを考えて見るべきだと思います。どうしても五対五を認めなければならぬという正当な理由があれば、われわれも認めます。
#11
○大村委員長 昨日ここで御協議をされる過程におきましては、政府で任意に任命のできるような法律にもなつておるから、そうして政府が五対五というようなことについて言質を與えたようなこともあるので、本件はやむを得ぬではなかろうかというような御意見があつたように記憶いたしております。
#12
○林(百)委員 私の方は從來委員の割当そのほかの問題には、憲法の精神から言つても、衆議院が國会の主導性を持つという建前で、いろいろやつて來たと思う。この十人の、委員の割当も、やはり衆議院を中心にしてなるべく衆議院の各会派の代表をこの中に入れて行くことが、憲法の精神、また國会法の精神にも沿う、そういう意味で私の方はこれを七対三にして、衆議院七、参議院三の比率にわけるべきものだとと思います。 
#13
○今村(忠)委員 民主自由党の方で参議院と相談したと言われましたが、かようなことは私の聞いておる限りないのであります。ただ参議院の方から代表者が来て、何か向うの事情で五対五というような数字にしていただかぬと、話がうまくつかぬというようなことを、緑風会の代表者から申出があつたということは聞いております。從つて今いろいろお話があつたのでありますが、今後にも影響のあることでありますから、どうでしようか、この運営委員会が参議院の運営委員会と話をして、数の原則というようなものをこの際考慮することにする方がいいのではないかと思います。但し社会保障制度委員の数は、今申す通り参議院の五名は一應何か予定があつて、同じでなければならぬということをしきりに希望しておるようでありますから、この点はひとつお認め願つて、爾後のものに関しては運営委員長が向うの運営委員長と御協議願つて、運営委員会の意向を傳えて、ある一つの数、十のものなら六対四というようなはつきりした比率を、この際きめていただくことにしてこれをひとつ御決定願えませんでしようか。
#14
○大村委員長 委員長はこのように考えますが、皆さんの御意見もございます。議長から御諮問があつたのですから、この運営委員会の意見のあるところを、もう一度議長から参議院の議長の方に御交渉を、願つてさらにただいま御意見のありましたように、本件を便宜に処理するということになる場合におきましては、將來に対してこういう員数の割当についての話合いをつけるような基本事項が、これによつて進展するようなことにもなりますから、もう一度この運営委員会の皆様の御意見を、議長を通して参議院議長に通してもらいます。そうして運営委員会の希望を強く主張していただいたらどうかと思いますが、いかがですか。
#15
○林(百)委員 参考までに今までの衆議院と参議院の委員の割当は、大体どういうことになつておりますか。一、二例をあげてください。
#16
○大池事務総長 この前財政何とか委員会というのがあつたのですが、これは國会議員が一名きりになつておるものですから、衆議院から出たわけです。それでは困るというので、向うでもう一人ふやして三名になつて、今度は両方から一人ずつ出られることになつたわけです。そのほかに同数というものはないのです。
#17
○淺沼委員 議長に交渉を一任します。
#18
○大村委員長 それではただいまの件は、前回の運営委員会の決議もあることでありますから、それを再確認をいたしまして、もう一ぺん議長から参議院議長に御交渉を願う。また將來の比率の問題も、その際含めてお話合いを願うということで御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○大村委員長 それではそのように決します。
    ―――――――――――――
#20
○大村委員長 次に昨日から懸案になつておりました議席の変更等に関する件を議題に供します。
#21
○坪川委員 本問題に関連しまして、各党に対して多大の御迷惑と御高配を煩わしましたことに対しまして、衷心からお礼を申し上げたいと思います。從つて昨日椎熊委員より口頭をもつて院内交渉團体としての届出がありました以上、議席の変更要求に関しましても何ら異議を申し上げるものではありませんけれども、ただこの際私は両派の過去における軋轢の感情などを一切捨てまして、一議院運営委員会の立場からわが党の態度をはつきりしておきたいという点は、少くとも届出られました党名は同じ民主党であります。從つて同一政党の院内交渉團体が二つあるということにつきましては、將來の議会運営の上において、また政党のあり方の上においても、幾多の禍根を残す感が相当あるのであります。從つて本問題の取扱いは愼重を要するものでもあり、運営委員会といたしましても公正な論議を盡されて、御査定を願わなければならぬ問題ではないかと思います。この点を一應私は発言いたしておきます。
#22
○川崎(秀)委員 ただいま坪川君から議席がわかれることに異議はない。ただ民主党の党名の使用その他については愼重な考慮を要するということが、どういう意味であるかよくわかりませんが、愼重に取扱わなければならぬということは、私どもも皆さんにお願いしたいと思います。ただ問題はきわめて明瞭な事実に基いての御査定をいただきたいと思うのでありまして、院内における交渉團体の名称ということだけではなくして、政党の活動は院外活動にも大きな影響があるのであります。わが党としてはすでに党大会を開いて、民主党本来の立場というものは、今回野党に立つたものが正当な立場の保持者であるということを確認いたしておりますので、それ以外のものは民主党ではないと思つておるのであります。それを民主党であるということは、まことに僭越至極な次第だとは思いますけれども、これらの事情を一つ御斟酌を願いまして、御決定を願えればけつこうだと思います。
#23
○林(百)委員 坪川君のは現実にわかれておるが、その届出の表示が同じ名前では、將來運営上混乱を来すということですか。
#24
○坪川委員 そうです。
#25
○林(百)委員 現在二つにわかれておるということを認めるのですか。たとえば政治資金規正法の届出とか、あるいは発言の場合とか、國会内における活動とか……。
#26
○田中(伊)委員 それは私からかわつてお答えいたします。届出それ自体には別に異議を言う筋のものでない。名称が既存の交渉團体の名称と抵触をする。そういう既存のものと抵触するような届出は、一般論としてもあるべきものでない。既存の交渉團体も迷惑するし、議院運営の立場からもたいへんな御迷惑である。こういう二つの理由から、新しい届出は既存の届出の名称と抵触しない名称を使つていただきたい。これだけのことであります。もう一つは三十七名ということでお届出がございますが、その三十七名というものについては、御本人の御承諾があつて、自分たちは新国体に参加をするのだどいう意思表示がありやいなやを確かめていただければ、異論はない。ただ私の方の立場は、今日までにこの三十七名の諸君の中に、除名をいたしました八名というものがありますが、その八名以外の者は在來の民主党を脱党するという意思表示が正式にはないのです。でありますから私の方では除名者を除くほかは、従来の届出の党員である、こういう建前をとるわけであります。それはお調べをいただければごく簡単に事務局の手でわかることであります。名称が同一は困る、こういう趣旨です。
#27
○大村委員長 それでは速記を中止して懇談会に入ります。
    〔速記中止〕
#28
○大村委員長 それでは速記を願います。懇談会でお話のありましたように、議席をわけるにつきましては、三十七名の届出がありますが、これにつきまして疑問のありますものは、当運営委員会におきましてそれを確めて、確認した上で処置をする。そうしてその確認につきましては事務局の手によつて、運営委員会の責任において調査するということにいたしたらどうかということでありますが、これで御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○大村委員長 それではそのように決します。
#30
○山手委員 そうすると以前から届出のあつた民主党としての七十名は、自然現象的に三十三名に減つてくるわけですね。
#31
○大村委員長 ただいまの皆さんの御意思は、單に議席を処理するためだけにしておきましよう。
    ―――――――――――――
#32
○大村委員長 お諮りいたしますが考査委員会は諸般の情勢からなるべく早くスタートした方が、國会としていいと思うのであります。この考査委員の委員数の割当問題が残つておりますが、これはなお次回にまで譲ることに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○大村委員長 それでは考査委員会は次回にこれを護ります。
    ―――――――――――――
#34
○大村委員長 次に昭和二十四年度暫定予算の違法に関する決議案の取扱いに関する件を議題といたします。
#35
○林(百)委員 これは私の方と社会党、労働者農民党が提案した決議案でありますが、これは暫定予算に関する決議案でありますから、暫定予算に対する先議の議案として、本会議において上程をしていただきたいと思います。但し時間とかいろいろなことは、お話合いで私の方は決してむりを言いません。これで遷延策を別にとるわけではありません。その点はあらかじめ申し上げておきます。
#36
○田中(伊)委員 これは決議案をお出しになる方々の方へ伺うのですが、憲法の精神に違反という、憲法のどういう精神という意味でしようか。財政法という意味は現行財政法という意味に承るのですが、憲法の精神というのは、どういう精神に違反するという御主張か。賛否をきめるのに参考に伺います。
#37
○林(百)委員 これは実は先ほどの予算委員会でも問題になつたのでありますが、このたび組まれた暫定予算が、財政法の目的別に予算を組めというのに対して、組織別にするという財政法の修正が可決確定したことを前提として、すでに組まれておるのであります。しかも財政法の修正案が國会に同時にかけられておりまして、この財政法が國会を通過する前にすでに暫定予算が組まれ、しかもそれが衆議院を通過しているわけです。憲法の第八十四條を見ますと、税率をかえる場合その他新しく租税を課する場合には、法律または法律の定める條件によることを必要とするどある。さらに第八十五條には「國費を支出し、又は國が債務を負担するには、國会の議決に基くことを必要とする。」ということになりまして、一切の財政は基本法に基いて組まれるのが、憲法の精神だと思います。ところがその予算を組むべき基本法たる財政法の改正が、まだ國会で審議中にもかかわらず、すでにそれが國会を通過確定したことを前提として組まれた暫定予算であるから、これは憲法の精神にも反するということで、われわれはこの問題を國会において愼重に審議してもらいたいということから、この決議案を出したのであります。 
#38
○田中(伊)委員 ただいまのお説は第八十三條でなしに、第八十四條のことと思いますが、第八十四條の場合は租税関係の法律であつて、議会が予算を組む場合には、読んで明瞭なごとく関係のない法規です。ただいまのお説のほかに憲法の精神に違背するというような何か御意見があれば承りたい。
#39
○林(百)委員 ただいま私の言つたのは第八十四條、第八十五條の精神によつても明らかなことく、予算を組むには少ぐとも法律あるいはその他の意思に基いて、國会の確定された意思に基いて初めて予算というものは組まれるわけです。またその精神にのつとつた予算の組み方をしなければならない。ところがこのたび政府から提出された暫定予算というのは、まだ國会がその財政法の改正を認めるか認めないかわからない。今もつて財政法の改正が確定されておらないにもかかわらず、國会がそれを承認したことを前提として予算案が組まれておる。これは明らかに國会の意思を等閑視し、財政法の基本法を無視して組まれた予算であるから、これは少くとも国権の最高機関である國会の精神を無規し、軽視した予算の組み方だということに、われわれの憲法の精神に反するという言葉があるのであります。
#40
○田中(伊)委員 私は予算編成をめぐつて、本会議に決議案を提出するというようなことは、重大な事柄だと思う。それでくどいことを言うのですが、これは違憲なりやいなやということが、いやしくも解釈の上で違憲なりということに解釈が少くともできる場合でなければ、こういうものを本会議にかけて、決議案として議論をすべき筋のものでない。これは衆議院全体の権威のために深く反省すべき点があると思う。第八十三條、第八十四條というものは、ただいまどんなにこれを解釈して読んで見ましても、予算編成に関する條項でない。予算編成に関する條項がこの條項だということは、天下いずれの人も言う人はなかろうと思う。そこで何か他に憲法の精神に違反するものなりという御所見があれば参考に承りたい。今のせつかくの説明だが、これは当らぬのです。
#41
○林(百)委員 これは憲法の第八十四條、第八十五條をごらんになればわかりますが、あなたに言うまでもなく、財政の組み方、あるいは國家財政の支出の問題、一切は國会の確定的な意思に基いてなされるということが、第八十四條、第八十五條の精神だと思う。從つてどういう予算の組み方をし、それをどう扱うかということは、國会の確定的な意思に基いてなされなければならぬ。ところがこのたび出された暫定予算は、すでに財政法を改正したことにして、目的別のものを組織別にして、しかもその組織別の末端においてお互いの了承を求めるということで、暫定予算が組まれておる。財政法の改正を認めておれば別ですが、認めていないにもかかおらず、すでにそれが國会で認めたことを前提として予算を組むということは、國家の財政というものはあくまで國会の確定的な意思に基いて、事いやしくも國家財政のことに関しては國会の決議をまつて行えという、この第八十四條、第八十五條の精神に違反しておるのであるということであります。
#42
○田中(伊)委員 その議論は幾らしておつても盡きませんから、さらにこまかく私の方からお伺いしたいのは、第八十四條、第八十五條のどの文言が表示しておる精神から総合して、そういうお言葉が出るのですか。
#43
○淺沼委員 決議案が出ておるのですから、決議案の内容について議論することは本会議の仕事で、運営委員会の仕事でない。從つてこれが取扱いについて、本日の議題に供すべきでないというようなお話ならよろしいが、そうでなく本会議で議論をすべきものを委員会ですることはいかがかと思います。この問題についてこれ以上は見解の相違になろうかと思います。衆議院としてこれが違反であるかないかという意思決定をすることは、重大であるに違いはないでしようが、憲法の精神に違反するという考え方を持つておる者が八十九名あつて、決議案が出ておる。この現実は無視するわけにいかぬのですから、それをここで議論することは避けていただきまして、本日の議題に供するかしないかをきめていただきたい。
#44
○今村(忠)委員 皆さんの御議論をお聞きしたのでありますが、なるほど今度の暫定予算の取扱い方が、憲法上違反であるかどうかということは、一應議論をする余地はあろうかと思うのです。けれどもすでに実際問題でおわかりの通り、予算に基く内示案というものが出たので、折衝の結果遅れた。そうして支出の必要なものに迫られておる。時間的にはきよう一日中に参議院も通さなければならないというところへ來ておるのであります。從つてこの際実際問題として処置しなければならぬことは、支出の面において議会の審査を受けるということになろうと思うのでありますから、憲法の精神に反するという議論はどうでしようか、一應予算を審議して参議院に送つておいて、時間的に御了解の得られる必要な支出でありますから、かりに取上げるとしても、順序は予算を審議して、参議院に送つたあとにしていただくということでいかがでしようか。 
#45
○林(百)委員 今村君の御意見、当然だと思いますので、私どもは先ほど申し上げた通りで、これで遷延策とか、議場の混乱策をとるものでない。こういう少くとも憲法の精神に反するではないか、法律を無視した暫定予算の組み方ではないかということは、重要な問題である。これは便宜上の支拂いの都合によつて、こういう問題はあいまい模糊として葬り去るべきごとでないと思います。だから一應暫定予算の審議に入る前に本会議にかけて、適当に処置していただきたい。本会議の審議に妨げないようにしていただいてけつこうです。技術的にやれると思います。そうしてこの問題を解決していただきたい。
#46
○今村(忠)委員 その順序についで私は申し上げたのでありますが、すでに日程に暫定予算というものが上げられておるのでありますから、これを議了した後において決議案を取上げていただきたい。これは先ほども申す通り憲法の精神に違反するやいなやという問題については、一應議論があろうということは認めるのでありまして、必ずしもそれが違反であるかどうかということは第二の問題で、議論の余地があるということは認める。その点をつまり暫定予算を本日中に何でも上げなければならぬという、時間的な制約を受けておるということ、そうして歳出の内容においてはすでに一應御了解いただいておる通り、当然必要なものだけを計上しておる。こういう点から審議の順序をかようにしていただきたいと思う。
#47
○林(百)委員 今村君の御心配はよくわかるのですが、先ほど申し上げました通りに本会議で議題になる暫定予算案が、憲法の精神に違反して無効か有効かというような問題、その予算に関する決議案ですから、これは当然その前に審議される性質のもののようにわれわれは解釈しておじますし、もしあなたの懸念されるように、本日中に予算は衆議院の本会議を通すという御希望ならば、あるいは討論者の数を制限するとか、時間を制限するとか、われわれとしては出先でそういうことを言つては何ですが一党の方の了解も得られると思います。そういう技術的な方法で、やはり暫定予算を審議する前に、この問題を取上げていただきたい。現にわれわれの方では趣旨弁明をし、社会党の赤松君が賛成討論をする。今のところはそれだけ用事意しておるのです。その程度で考えておるのですから、しかるべく御配慮願いたいと思います。民自党の諸君も御協力願いたいと思います。
#48
○今村(忠)委員 ちよつと内容に立ち入るのでありますが、趣旨弁明の時間はどのくらいですか。多くを要さないということであれば、先ほど來私の方の希望も申し上げておる通り、何としてもきようのうちに参議院の方も通過させなければならない時間的な制約があるのでありますから、趣旨弁明や討論をごく短時間というようなことでやつていただきたいと思います。
#49
○土井委員 ちよつと今村君にお聞きしたい。暫定予算はきようでなければという、時間的に制約されておるという理由は、どういうところにあるのですか。
#50
○今村(忠)委員 その点はわれわれ專門的な立場から詳しい事情を知らないのでありますけれども、一應政府の側において、きよう中に通したいという希望があるのでありますから、與党の側としてはそれを実現したいということで、努力をいたしておるのであります。
#51
○土井委員 たとえば二十四年度の本予算の場合でも四月五日、あるいは法的措置をすれば、十日ぐらいまでに上げてもいいというようなことを、この前大藏大臣も言つておつたし、官房長官も言つておつた。從つて暫定予算はたとえば来月の五日ぐらいまでに上げられでも、予算の運用の面においてはさしつかえないことになつておるのではないのですか。今日という日に限定しておる、その点がちよつとおかしいと思う。
#52
○今村(忠)委員 詳しいことは政府の側でなければわかりませんが、國債の利拂い等、四月一日にすでに必要なものがあるのだそうで、ぜひともきようのうちに通さなければならぬと思いますから、その点は御了解願いたい。
#53
○土井委員 それは実際上の問題として、前に官房長官などが言つておつだ場合においては、五日までにやれば大体において支拂いその他については支障がない、こういうことを言明されておるわけです。待つて三月三十一日の本日に議了しなければならないということは、政府の言明と平仄がちよつと合わない。問題はこの決議案を本日上程するかしないかという問題で、今村君が質問されておるような、たとえば時間的な関係とか、言いかえれば趣旨弁明をどうするとか、討論をどうするとかいうことは、小委員会に移していただいて、要するにこれを上程するかしないかということだけの御決定をとりあえず願いたいと思います。
#54
○今村(忠)委員 それではいろいろ御意見等ありましたが、一應決議案を上程して、次に続く予算審議に、時間的にじやまにならぬというか、すみやかに終るようにやつていただきたい。
#55
○大村委員長 ちよと失礼ですが林君にお尋ねしたい。このようなことはいままでに二、三前例もあつたことであります。從來は問題なく論議をされずに来ておるのでありますが、今回は従来やつておる点をあわせて論議をしてみたいという御意思でございますか。
#56
○林(百)委員 その点も実は第九十二議会で、そういう方法が行われたということを今われわれ調査した結果あるわけですが、これは旧憲法下の時代ですし、憲法議会をまだ経ておらない時代です。だから新しい憲法がつくられた現在、ことに國会は最高の機関ですから、その國会の確定意思を持たないでやることはどうか。われわれそのことは十分承知しております。そのことは承知の上ですから、前にこういうことがあるからこれは違法でないということにはなりません。
#57
○田中(元)委員 必要な決議案であれば、幾らでも出すのは必要でしようが、何か決議案の濫発のようですね。
#58
○淺沼委員 これは今村さんが言つたように、一應認めていただいた方が妥当だと思いますが、これが出るに至つた動機をお考えになつていただけばいいので、きようも私は予算委事員会を傍聽しておりましたが、予算委員会の運営は必ずしも民主的な運営ではありません。そのことが自然こういうことに響いて来ておるので、これをお考え願いたいと思います。ここが一番問題の重点であつて、從つて今のような予算委員会の運営で、多数でもつて何でもツて行くということになると、年がら年中この委員会を開いて、小委員会でも議論して、本会議でも議論をするということになるので、こういうものがどうして出て来たかということをお考えの上で、本会議の議論を円満に済ますということになれば、上程させてもらつた方がいいと思うのです。そうでないと先ほど私は冗談に言つておつたのですが、予算委員会で多数をもつて、小数派の質問もできなければ討論もできぬということが続く限りにおいては、本会議にそのまま移して行くということをせざるを得ない。本会議でそのままやれば、予算が通るまでに相当時間がかかるので、今私ども事はこういうぐあいにすればこうなるということは考えています。今やろうとは考えておりませんがいむりをしたことがごうなつて現われておるということをお考え願つて、これは議論があろうが、そごは相談していただいて、將来こういうことのないようにやつていただいたらけつこうと思いますから、その取扱いをしていただきたいと思います。
#59
○田中(元)委員 昨日もそのお話がありまして、民自党としても機能を発揮するために、十分審議しておる。ただ事だらくでなく、十分議してもらいたいということでやつておるわけで、御忠告も受けましたが、一生懸命やつております。
#60
○林(百)委員 浅沼君の言われたように、昨日は討論さえしていない。それがこういう、形で出ておる。そこは含んでいただきたい。
#61
○今村(忠)委員 先ほども申しました通りに、時間的に制約される予算の審議があるのでありますから、どうかこの決議案につきましては、時間をあまり取らないように、その点だけは御了解いただきたい。
#62
○林(百)委員 御希望はよく了承しておきます。
#63
○大村委員長 ただいま今村君から発言のありました筋によつて、上程することに御異議はありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#64
○大村委員長 それではそのように決します。
    ―――――――――――――
#65
○今村(忠)委員 ちよつと本日GHQの側へ行きまして、ウィリアムス氏に会つた経過を申し上げます。過日運営委員会で大綱を決定していただき、福利小委員会で協議いたしました議員の滞在手当二百円を五百円にするという件と、秘書の手当七千円を九千円にする件につきまして、本日参議院の運営委員長並びに庶務関係小委員長と私、GHQの側へ行きまして折衝の結果、財政上の諸問題は大藏大臣とドツジ氏との間で折衝があるのだから、その点で了解がつくならさしつかえがないということであります。その際実は先ごろの自由討論の席上で、議員のアメリカ視察の点が問題になつたという話を出しまして、この点の了解は、得られぬものであろうかということを申しましたら、ウイリアムズ氏はそれを取上げて、実は今までに三回ほど、議員のアメリカ訪問が問題になつたことがあつたが、いろいろいろの事情で実現しなかつた。今回は両院においてこの意見をまとめて、議長において一週間ぐらいの間に、一應マッカーサー元帥のもとまで持ち出られたらどうか。時期としては六月末日にアメリカの議会が終るのであるから、その前が適当な時期ではなかろうかと思う。いずれにしても至急両院において意見をまとめて、正式のものとして議長から申し出られたらどうか。こういうサゼッシヨンがありましたから、これもあわせて御報告申しますとともに、この際この問題を適当な時期に取上げて、至急御協議願いたいと思います。以上簡単に御報告申します。なお大蔵大臣との折衝は、参議院の運営委員長並びに庶務関係小委員長等と、本日中に大藏大臣とも折衝いたしまして、大藏大臣、ドツジ氏の間の交渉も至急にいたしていただいて、四月以降の予算の中に盛り込みができるように努力するつもりでおります。これもつけ加えておきます。
    ―――――――――――――
#66
○松谷天光光君 先ごろいたしました議院運営委員会の申合せの件についてお尋ねしたいのですが、それはあのときの申合せの内容によりますと、私どもは反対をいたしましたが、多数決で一應可決したと了承しておりますが、三十一日で切れる法律案の審議にさしつかえない程度において、総理大臣の施政方針演説をするように要求をする申合せであつたと記憶しております。今日三十一日でございますが、まだ施政方針演説をなさるというような話も承つておらないのでございますが、この点はいかがでございましようか。
#67
○大村委員長 ちよつと申し上げます。ただいまの申合せにつきましては、委員長もただちに政府に申し入れておいたのでありますが、まだ政府の方からこの申入れに從つて、本年度内に施政方針の演説をするということは、きまつていないように見ておるのであります。
#68
○松谷天光光君 そうしますと申合せというものの性格なり、あるいは権限なりというものが、今後いろいろの申合せをして参ります場合に、だだ申合せをする程度にとどまらざるを得ないのでしよろか。
#69
○大村委員長 お答え申し上げますが、その申入れは確かにいたしました。政府においてもそれを無視したわけではございますまいが、私の承知しておるところでは、昨日まではまだ政府は施政方針演説をするだけの基礎が確定をしていないように聞いておるのです。なおこの点につきましては事務総長から御報告があるそうです。
#70
○大池事務総長 ちようど今、その問題がありましたので、御報告を申し上げようと思つておびましたが、議長、副議長さんにもまだ申し上げてなかつたものですから、お預かりをしておつたわけです。先ほど私、林副総理と官房長官が会いたいというお話でありましたので、ちようど一時三十五、六分でございます。議長、副議長のところへ正式に参つたのでありますが、会議のまつ最中でありましたので、私から傳えていただきたい、こういうことでありますから、この際議長、副議長並びに当委員会に御報告を申し上げたいのは、総理大臣の施政方針の演説は四日にいたしたい。そのときには蔵相並に安定本部長官、三人ともできるようになるであろうということを申し込んで來られました。政府の方は一刻も早く本委員会の申合せに基いて、施政方針をやるべく準備をしておつたのであるが、御承知の通りまだ種々の交渉案件が残つておるので、今日まで延びたのだけれども、四日には確実にできるからということで申入れがありましたので、いろいろの事情を勘案されまして御了承を願うように、議長、副議長からも御盡カを願いたい、こういうお話でありますから、お傳えを申し上げます。
#71
○大村委員長 それでは運営委員会はこれにて散会いたします。
    午後一時五十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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