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1949/04/21 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第23号
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1949/04/21 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第23号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第23号
昭和二十四年四月二十一日(木曜日)
    午前十一時十六分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 石田 博英君 理事 佐々木秀世君
   理事 山本 猛夫君 理事 坪川 信三君
      大石 武一君    岡西 明貞君
      倉石 忠雄君    田中  元君
      田渕 光一君    原  俊郎君
      西村 直己君    福永 一臣君
      淺沼稻次郎君    土井 直作君
      松井 政吉君    園田  直君
      林  百郎君    寺元  齋君
      平川 篤雄君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 久保田鶴松君
        議     員 浦口 鉄男君
        議     員 中村 寅太君
        議     員 松谷天光光君
        議     員 小林  進君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 決議案の取扱いに関する件
 日本國憲法施行記念式典に関する件
 特別委員会設置に関する件
 懲罰動議の取扱いに関する件
 本日の本会議に関する件
    ―――――――――――――
#2
○大村委員長 これより会議を開きます。
 まず六・三制完全実施に関する決議案の取扱いに関する件を御協議願います。
#3
○石田(博)委員 その点につきましては、私どもの党の文部委員からの話ですと、まだ両案の妥結がつかないということであります。しかし全然そこに見込みがないという話でなく、妥結がつき得る見込みがあるという話でありますから、もうしばらく留保願いたいと思います。
#4
○大村委員 ちよつと速記をとめて……。
    〔速記中止〕
#5
○大村委員長 速記を始めてください。それでは本件は本日は延期いたしまして、次に議案になりますときに御相談いたしたいと思います。御異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
#6
○大村委員長 それではそのように決します。
#7
○大村委員長 次に日本國憲法記念式典に関する件を議題といたします。
#8
○大池事務総長 これは昨日小委員会の席で一應御了承を願つておつた次第でありますが、今度五月三日の憲法記念日が國民祝日となりました。ついてはその初めてのことでもあり、日本國憲法が施行されてからだんだん成長して來たという記念の意味で、ぜひ式典をあげるようにとりはからつてもらいたいという、関係筋のいろいろの熱望に基きまして、その式典をあげる方がいいということになつておる次第であります。従ってあげる場所をどこにするか、主催をどこにするかというような問題がありまして、立派に式典をあげるといたしますれば相当な経費を必要といたす次第でありますが、本年度はいかなる行政機関においてもそういう式典の費用を持つておりませんために、できるだけ式典の費用を少くして、しかも効果を上げるためということで、憲法上の機関の上であげた方がよかろうということに内々話が進んでおりまして、主催者としては一應衆議院議長、参議院議長、それから行政府として内閣総理大臣、最高裁判所長官とそれに式場をできるだけ大勢の國民に知らしむる目的で、宮城廣場を使つたらよかろうということになりました。從つて東京都の大きな行事にもなりますので、主催者側に東京都知事を加えて式をあげる、式は宮城廣場に両陛下の御臨行を願うこととして、式辞を衆議院議長、第三に参議院議長、第三番目に内閣総理大臣、第四番目に最高裁判所長官、第五番目に東京都知事、この順で五つの式辞を読んでこれを全國に放送し、ニユース映画にもとつていただき、最後に都議会議長の万歳をもつて終ることに相談をしておるのであります。そういうことで五月三日に招待する範囲は、國会議員、在京の認証官、内閣官房長官、同次長、各省次官並びにこれに準ずる官職にある者、國会裁判所並びに会計検査院高級職員、各省公務員代表、全國新聞通信社長、東京都議会議員等、各界代表、その他二千五百人程度に招待状を出す。それから一般國民にもなるべく多く参列をしてもらう。こういう形でやることに下打合せができたわけであります。そこでこの式をあげることについて、事務的なことで御希望があれば何とでもできるわけでありますが、一應衆議院議長が主催者になる関係から、御了承願いたいと思います。
#9
○大村委員長 ただいま日本國憲法施行記念式典に関する件は、総長から御説明がありましたが、本件について御異議ありませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
#10
○大村委員長 それでは御異議ないものと認めまして、さようにとりはからいます。
#11
○大村委員長 次に選挙法改正特別委員会設置に関する件について御協議願いたいと思います。
 この問題につきましては、昨日の議院運営小委員会に便宜御報告を申し上げたことでありますから、簡単に経過を御説明申し上げます。一昨日でございましたか、両院の法規委員会に出席をせられましたウイリアムス氏が、両院の運営委員長に会いたいということで、院内で会見をしたわけであります。その会見の際こういう意見の発表があつたのであります。選挙については衆議院の選挙があり、参議院の選挙があり、また教育委員の選挙があり、さらに地方議会の選挙がある。これらはおのおの一連の関係のある問題で基本的に相共通するものもある。この選挙法についてはだんだん改正の意見もあるようだが、選挙法の問題については、國会において自主的に決定をすることが自分としては望ましいように思われる。ついては国会側においで選挙法の改正を、両院合同審査のもとに、根本的のことをきわめて行くというような意向がないだろうかというようなお話がありました。こうして両院で合同審査するというのはどういう趣旨か、だんだん聞いてみたのであけますが、要するにこれは衆議院及び参議院におきましてこれを取扱う特別委員会、あるいは委員会を設け、両院の委員が合同の委員会も開催するという趣旨だということであります。そうしてウイリアムス氏の意見によりますと、根本的改正をして、まず五年ぐらいはかえないでもいいようなものを考えたらどうか、さらにこれは各派も納得できるような公正妥当なものをつくることが望ましい。それからさらに選挙を通して國民の政治教育に貢献するような選挙法であつて欲しいというようなことであります。またウイリアムス氏の意思によりますれば、このことは何も国会に対して助言するとか、あるいは勧告するとかいう意思は毛頭ない。ただ自分のステートメントとして聞いてもらいたい。そうしてこの問題について國会側の熱意のほどをできれば木曜日(本日)ぐらいまでに聞かして欲しいということであります。大体右のような次第でありましてこの問題をどのように扱いますか、御協議をお願いしたいと思います。
#12
○石田(博)委員 私どもの方といたしましては、ただいま委員長御報告の点については全幅的に賛意を表する次第であります。従つて、ここでその大筋を御決定願つて、詳細にわたつては原案を事務局に作成してもらつて、それについてここで協議をすることにいたしたいと思います。
#13
○松井委員 昨日小委員会の報告をそのまま中央執行委員会に諮りましたところ、中央執行委員会としては賛成です。但しこれは非常に重要な問題で全國の選挙が五つになつておる。こういうものを一つにまとめて大きな選挙法にするためには、従来のような地方行政委員会でやることはいけない。どうしても特別委員会を設置して愼重に協議しなければならぬし、同時に特別委員会の協議日数はできるだけ取らなければならぬということも協議した結果、賛成することに決定いたしました。
#14
○園田委員 第九民主党も同じ趣旨において賛成であります。
#15
○林(百)委員 私の方も代議士会で大体趣旨には賛成であります。ただここでちよつとお伺いいたしたいことは、ウイリアムス氏の衆参合同の審査委員会というのは衆議院の特別委員会と参議院の特別委員会とあつて、これが合同の形を持つのですか、それとも両院法規委員会のような形ですか。
#16
○大村委員長 合同審査ということですから、こちらから反問すると、両院にそれぞれの特別委員会をつくつて、両院共通の問題もあるだろうから、合同審査もするという意味なそうであります。
#17
○林(百)委員 わかりました。
#18
○坪川委員 わが党もきのう委員長が提出されました問題について全幅的な賛意を表します。従つて大綱でなくて、具体的なものをひとつ御提示になりました上において、特別委員会を設置していただきたいというのがわが党の主張であります。
#19
○平川委員 われわれの方も賛成であります。
#20
○浦口鉄男君 公正倶楽部も賛成であります。
#21
○松谷天光光君 わが党も賛成であります。
#22
○石田(博)委員 そこで問題は従来の地方行政委員会においてやるか、あるいは特別委員会を設置するかということが一つ、特別委員会にするなら委員数を何名にするか、それだけ決定すればあとは事務当局でできると思います。
#23
○大村委員長 なお申し上げますが、今石田君から申し上げました委員数及び特別委員会でやるか、あるいは行政委員会でやるかということのほかに、今日スタートするとして、もう会期は來月十六日までしかないわけでありますから、これは國会閉会中も審議を継続するということを念頭において、委員になられる人は御迷惑でありましようが、おつくりを願うことがいいのではないかと思います。
#24
○岩本副議長 委員数は今までの例から行くと三十人くらいがいいのではないかと思います。あまり大勢だと、かえつて進行しないと思います。
#25
○林(百)委員 これはやはり各会派とも入れた方がいいと思います。
#26
○松谷天光光君 三十名になつた場合、労農党あるいは社革はどうなりますか。
#27
○大村委員長 ちよつと速記をとめて……。
    〔速記中止〕
#28
○大村委員長 速記を始めてください。だんだん御意向を伺いますと、常任委員会にやらせるのでなく、特別委員会を設けるという御意向のようでありますが、それに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○大村委員長 それでは特別委員会を設置することにして、委員の数は社革の方に一名を割当てるという御了解のもとに、三十一名ということで御異議ありませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○大村委員長 それではさように決します。
    ―――――――――――――
#31
○大村委員長 次にお諮りいたします。観光業振興方策樹立に関する特別委員会設置につきまして御協議を願いたいと思います。
#32
○石田(博)委員 この件につきましては私の党内に強い要望があり、またその他の会派の方々におかれましても賛意を表せられておる向きがあり、先般の運営委員会において御協議をいたしましたところ、一應提案者の方で原案をつくつて來るようにというお話がございましたので、ここで一應特別委員会をつくるということだけをおきめ願いましたならば、運営その他は選挙法の場合と同じく、その委員会においてきめられるように段取りをきめられたいと思います。
#33
○松井(政)委員 要領をお願いしておつたのですが……。
#34
○石田(博)委員 それを今つくつてもらつております。趣旨を簡単に申しますと、観光事業はいま御承知のごとく外貨獲得の大きな任務をになつておるわけであります。一面受入態勢、あるいは外客誘致その他についてははなはだ不十分な点が多い。特に輸送の問題、あるいは宿舎の問題、施設の問題についても、今後十分施策にまたなければならぬ点が多いように思われるのであります。しかもその範囲があるいは國立公園のごとき厚生省所管にわたるものもありまするし、輸送は運輸省、施設は建設省、外客誘致は外務省、商工省というようにいろいろ廣範囲わたりますので、これはやはり現下の状態として、また実情を海外に知悉していただくという点から考えても、すみやかに基本的な対策を樹立する必要があるように思われる。從つてここに特別委員会を設置し、すみやかにその対策を樹立するようにしていただきたい。また一方行政部においてもそういう審議会をつくろうという議はあるのですが、議院においてやる方が行政関係のセクシヨ主義を矯正し、その発展をはかつて行くにも有利だと思われるのであります。
#35
○林(百)委員 私の党は、まだ観光事業よりももつと先決的にしなければならぬいろいろな問題もある際だし、なお観光業の性質も調べなければなりませんが、もし外國に対して媚態を呈したり、植民地化するような憂いのある問題を含む委員会であるなら賛成できないという意見も強くあるわけであります。そこでこの問題をここで決せられる前に、どういう委員会か、もう少し詳しい資料をもらわないと、私の方としてはここで可否を申し上げるわけに行きません。
#36
○平川委員 特別委員会設置に原則的に反対するわけでありませんが、ただいま石田委員の言われましたような、政府の審議会が内閣総理大臣を会長として設けられているとわれわれは承知しておるのであります。それが一向進展していない、これらの現状を少し明らかにして、もしその方にあるならまた別に置く必要がないのではないかという強い意見があります。そういう点をもしお聞かせ願えれば幸甚だと思います。もしそれができなかつたなら、何かの機会にお知らせ願いたいと思います。
#37
○松井(政)委員 趣旨については原則的に賛成しておる。しかしあなたの方の原案要綱を見せていただいてさらに審議したいと思います。
#38
○石田(博)委員 林君の言われた御議論は、私どもとしてはお答えする必要もないと思いますが、そういう目的に運営せられないようにするのが運営の問題であると思います。またそういう種類のものとはまつたく背馳したもので、根本は外客を誘致して國情を紹介すると同時に、外貨を獲得する。そうして国際親善に資して行くという以外何ものもないわけであります。それから要綱の点は私どもいろいろ研究中でありますし、さらにわれわれが一定の方向を提案者として考えて行くよりも、基本的に御同感を願つて、そうして実際の運営はやはり御相談願う方がいいのではないかと思われたことが一つと、もう一つは動議や決議が次かち次とばらばらに出るよりちようど選挙法の特別委員会設置の動議が出た時でありますから同時にやつたらどうかと思います。それから内閣にある審議会の方はなかなか動かない。特に行政部でやつて行くと推進力がはつきりしないで非常に消極的な場合が多い。しかも現在その例が多いので國会に特別委員会を設置してこれを督促し、促進して行く対策をつくつて行くという考えであります。
#39
○林(百)委員 これはきようきめるのですか。私の方はきようきめるということでは賛成できないのですが…。
#40
○石田(博)委員 先ほどの選挙法の場合でも、あるいは引揚同胞委員会の場合でも、災害対策委員会の場合でも、提案者があらかじめ要綱を考えて來たといわけではないのであります。第一にそういう問題を取扱う委員会をつくろうじやないかということをきめていただけば、運営の仕方その他はでき上がつたその委員会において考えられるのではないかと思います。
#41
○林(百)委員 今平川さんの言われたように実際活動していない政府の委員会に活力を與えて、國会にわざわざ観光のための委員会を設けるということは、政府のそうした機関を見てからでもいいのではないかと思います。
#42
○石田(博)委員 審議会は設置されてから大分たちます。あれはたしか芦田内閣の時だと思いますが、一向動かない。動かないのには動かない理由がある。そういうものを動かして行くためにわれわれの方で委員会をつくつて、しりをひつぱたく必要が現在生じて來ておる。このまま放つておくと空虚な掛声だけで実際の動きがない。それで空虚な掛声だけでなく、しりをひつぱたく任務を持つものを國会につくつて行きたいと思うのです。
#43
○中村寅太君 私は観光業の特別委員会をつくることに反対したいと思います。現在まだ日本の國民の生活が安定していない際外國の観光客を迎え入れることになれば、一面外貨を獲得する利益はあるけれども、どうしても外國人に対する施設等を優先的に考えなければならぬことになつて参ります。そこで今の日本の國民生活がもう少し安定するまで、國会に特別委員会をつくつて行くことには反対したいと思います
#44
○松谷天光光君 この問題は前回の委員会で先ほど松井さんから言われたように、民自党からの要綱案を拝見して審議することになつておりましたが、今のお話は運営要綱はみんなで考えることにしたいということのように思います。そうなると前回の話と違いますから、これは次回にまわして決定していただきたいと思います。
#45
○石田(博)委員 私の申し上げるのは要綱その他について提案者として考えていないわけでない。今考えてつくりつつあるわけでありますけれども、ここで選挙法の特別委員会がつくられる際でありましたから、原則をおきめ願うなら運営その他は委員会できめてもらいたいと思います。そこでさつき中村さんから國民生活が安定しない前に外客誘致を考えるのはどうかというお話がありましたが、私はこういう場合であればこそ外貨獲得が必要だと考えてお願いしておるのであります。次回までいろいろ各党で御研究願うことはけつこうであります。
#46
○大村委員長 それでは観光業振興方策樹立に関する特別委員会設置の件は次回まで延期することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#47
○大村委員長 それでは延期いたします。
    ―――――――――――――
#48
○大村委員長 次に久保田鶴松君懲罰動議の取扱い方が懸案になつておりますから、本日ここで御協議願いたいと思います。ちよつと速記をとめてください。
    〔速記中止〕
#49
○大村委員長 暫時休憩いたします。
    午後零時三分休憩
     ――――◇―――――
    午後零時十四分開議
#50
○大村委員長 それでは休憩前に引続き再開いたします。
#51
○土井委員 この際皆さんの御同意を得て久保田鶴松君の一身上に関する弁明の意味において発言をお許し願いたいと思います。
#52
○大村委員長 土井君から久保田鶴松君の発言を求められておりますが、これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#53
○大村委員長 それでは発言をお許しいたします。久保田鶴松君。
#54
○久保田鶴松君 本会議におきまして不用意な発言をいたしましたことにつきまして、すぐ前言の取消しをいたしたのでありますが、なおそのことが問題になつておりますので、今後そういつた言葉を十分氣をつけることにいたします。
#55
○石田(博)委員 久保田君に関しましてわが党から提出せられておりました懲罰動議は、今御本人から御釈明をかねて陳謝の意を表せられましたので、わが党といたしましては取下げることにいたしたいと存じます。ただこの際特に一言申し上げておきたい点は、久保田君の発言の中にわが党内、あるいは議長に対して、フアツシヨという言葉を使われたことであります。先ほどこの問題についての懇談会の席上において、見解の相違、政治的見解によつてフアツシヨとも言い得るという意味の発言をせられた方もありましたが、われわれは終戦以来新しい憲法のもとで選出せられて政治活動をしておる建前から申しまして、フアツシヨという表現を加えられることは、われわれは断じて黙過できないのであります。今回におきましてはこれは取下げはいたしますけれども、今後さような表現をなされた場合におきましては、私たちは断固として黙過しないということだけを一言付加すると同時に、議院内における発言について、さらに一層お互いが注意をいたしたいと存じます。
#56
○大村委員長 それでは久保田君の懲罰動議は、提出者においてただいまの趣旨を了として撤回するということでありますが、撤回に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○大村委員長 それではこの問題は撤回によつて解決したことにいたします。
#58
○幣原議長 ちよつと一言申し上げておきたいと思います。議員の発言の自由は十分尊重しなければなりません。これは申すまでもありませんが、しかし國権の最高機関となつておりまする議院の神聖を保つ上におきましては、皆さんは特に十分愼重な態度をとつていただきたいと思うのであります。議長席から聞いておりますと、近ごろいろいろのやじが飛びます。これも実に苦々しいことと思つて私は聞いておるのでありまして、ひとつ皆さんの自粛自戒をお願いしたい。これから日本の國会の動きを内外に向つてなします上においては、こういういかにも不体裁なやじとかいうようなことはやめる方がいいと思います。言つてみたところが何の効能もない。それもひとつ私から十分皆さんに自粛自戒をお願いいたしたいと思います。(拍手)
#59
○土井委員 ただいま同僚議員である久保田君からの懲罰動議に対する一身上の弁明について、すでに皆様御了解済みだと思いますが、幸い民自党から提案されました懲罰動議を撤回していただいたことに対して、私から党を代表して厚くお礼申し上げます。
#60
○林(百)委員 石田委員の言われることはよくわかりますが、共産党に対しても独裁とか、祖國はソ連だとか実に公党として聞くにたえられない発言があります。あなたの方も公党の面目があり、わが党としても公党の面目があるのですから、今後ああいう言辞は愼んでいただきたいと思います。
#61
○田渕委員 われわれは國会の神聖を保つべく努力して來た。ところが共産党の若い方がやるならいざ知らず、徳田君なんかやるからわれわれもやらなければならぬ。どうか徳田さんに十分御注意願つて御自粛願いたいと思います。
#62
○大石委員 先ほど議長からいろいろな御注意御希望がありまして、まことに同感にたえないのであります。われわれはこの際議会の神聖を保持するために、各党においてできるだけ無責任な低級な発言をしないように、自粛自戒する申合せをここでやつたらいかがなものでしよう。
#63
○浦口鉄男君 自粛自戒、まことにけつこうですが、これは衆議院規則二百十六條に規定しておる。だからいまさら申合せをすることはおかしい。どうぞ衆議院規則通りにやつていただきたい。
#64
○小林進君 議長からごもつともなお話もあり、また民自党の廣いお氣持を見せていただきまして安心いたしたのでありますが、実は今まで懲罰動議が出ますとわれわれは非常に心理的な圧迫を感ずるのであります。やじは一つの言論封鎖であり、弾圧でありますから、大いに自粛自戒することは賛成でありますが、しかしのびのびと責任ある氣持で発言する際、一、二の言葉の行き過ぎは、どうか大政党は大きな氣持で処していただきたいということをお願いしたいのであります。
#65
○石田(博)委員 大政党が懲罰を出したというが、今まで出た三件のうち、私どもが出したのは一件だけですよ。
#66
○大池事務総長 私からちよつとお願い申し上げたいと思います。それは昨日の小委員会で御決定願いました横浜地検問題に対する現地調査の報告を、法務委員の田嶋雄文さんがおやりになることになつておるそうであります。それに関連して猪俣さんが緊急質問をいたしたいという申出がありまして、昨日の小委員会ではこの緊急質問はおかしいから、法務委員会で質問をされて、そのことまで合せて法務委員として田島さんから御報告になつて、猪俣さんの緊急質問はおとりやめ願いたいということになつておつたのであります。もしその通りなつておれば運営委員会で御決定願わないでもよろしゆうございますが、どうしても猪俣さんが緊急質問を出して來ることになれば、その緊急質問をどうするか、運営委員会で御決定願いたいと思います。
#67
○松井(政)委員 その問題については猪俣さん本人にも、また役員会にもいろいろ諮つて相談したのであります。ところが緊急質問という形でなくてもいいから横浜地検問題に対して政府側に一つ聞いておかなければならぬ問題があるということであります。取扱いは緊急質問でなくても、その報告に関連してでもいいとおつしやつておりました。そこで猪俣さんから政府に対して質問があるなら委員会において質問していただいて、猪俣さんよりこういう質問があつたという報告をする仕方がいいのではないかという議論があつたということをさらに申し上げたのですが、委員会で政府に質問する機会を失しておつた。だから本会議でやりたいのだけれども、そういう事情ならやむを得ない。こういうことで大体本人自身が緊急質問を取下げる意思を昨日表明せられておりました。
#68
○石田(博)委員 猪俣君にそういう御意思がありますならば、きよう田嶋君の御報告の中に、一應そういう趣旨内容を含んでもらうことをわれわれとして希望しておきます。
#69
○大池事務総長 この際御報告を申し上げたいと思います。それは昨日考査特別委員長から委員会の決定といたしまして、事務局長に明神輝三郎君、第一部長に内藤義弘君、第二部長に小磯省吾君、第三部長はきまりませんが、第四部長に石川正義君、庶務係主任に向井昌治君を採用いたしたいという申出があつたのであります。考査特別委員会設置の決議によりますと、委員会からの申出につきましては、議長は右申出に基いてこれを任命するという決議になつておりますから、議長はその申出の通りに任命をいたす手続を運ぶことになると思います。その点御了承願いたいと思います。
#70
○林(百)委員 実は各省設置法案は非常に重要な法案で、行政官廳にとつて致命的問題でありますが、それが六つも七つも全部内閣委員会でやられることはむりで、何とか各專門委員会にわけたらどうかと思います。たとえば大藏省の設置法案は大藏委員会にするとか……。
#71
○大池事務総長 それは最初から各省の設置法策が相当数出て来ることが予想されておつたので、三月二十二日の常任委員長会議に諮つて御決定願つているわけであります。その点につきましては國会法においてはつきり常任委員会をわけてその所管を定めてあるわけでありまして、内閣委員会は内閣所管と決定されておるわけでありますから、これをほかに持つて行くことはむりだと思います。それに各常任委員会に持つて行くと、みんなそれぞれ有利に持つて行くから、これはいけないでしよう。
#72
○林(百)委員 よくわかりました。
#73
○佐々木(秀)委員 これはひとつ御相談ですが、議院内におけることであります。最近ニユース映画を見ると、どうも悪いところばかり写しておつて、國会の権威をそこなうようなニユースが多いのです。たとえば代議士の居眠り、出席の惡いところ、共産党が盛んに騒いでおるところというように、二ユース映画が非常に國会の品位をそこねておる。これが一つの劇となつてやるならいざしらず、國会全体を写しておるのでありますから、公平なしかも國会を國民によく認識させるようなとり方をしてもらいたいと思います。何も國会議員が偉そうなところなんかはどうでもいい。まじめに法案を審議しておるところをとつてもらいたい。そういう最近非常に一方的にニユース映画がとられることはけしからぬことだと思います。これは何かの形で議院運営委員会が申入れをするとか、二ユース映画に対して訓戒を與えるとか、上映禁止をするとか皆さんで御相談願いたいと思います。
#74
○土井委員 今の佐々木君の意見はまことに同感です。それは民自党とか共産党とか局部的のことを議論する必要はない。要するにえてして人間の惡い面をやる方がニュース・バリユーがある。たとえば居眠りしておるところ、けんかをしておるところの方がかえつてニユース・バリユーがある。これはジヤーナリストの一種の悪い傾向だ。これを健全な方向に持つて行くためには國民教育の面に建設面を取上げて行くことが必要だと思います。そういうようなやじうま的な、國民の興味だけを中心に考えるような低調なところだけをとろうという方向を持つ映画ニユースに対しては、あそこに入れない方がいいと思います。
#75
○林(百)委員 これはやはり報道の自由に対する圧力になつてもいけない。そういう惡いところをとつたニユースもあるかもしれないが、まじめにやつておるととろをとつたニユースもある。だから今後はわれわれ自身大いに注意してやるべきで、変なところを出されたからといつて、出入りを禁止するというようなことを早急にきめるべきではない。
#76
○土井委員 ぼくはただ研究しようというのだよ。
#77
○佐々木(秀)委員 それともう一つこれも研究していただきたいと思います。全國の初等中学や國民学校で議会の問題を政治教育というような部面で教育したい、という申出がある。それは全國何とか幻燈普及会というのがあるそうです。そこで議会はこうして運営されておるということを連続してつくつて、各学校に幻燈機械があるから出したらどうか。ひとつ議院運営委員会で相談してくれという申出がありました。これは研究課題として、各党でそういう方面に有益に使われるような宣傳方法をひとつお考えおきを願いたいと思います。
#78
○大村委員長 それではただいま佐々木君からのお話は皆さんにおきましても御考究願うことにして、本日はこれにて散会いたします。
    午後零時四十分散会
ソース: 国立国会図書館
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