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1949/04/30 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第28号
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1949/04/30 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第28号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第28号
昭和二十四年四月三十日(土曜日)
    午前十時二十分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君
   理事 佐々木秀世君 理事 山本 猛夫君
   理事 土井 直作君 理事 林  百郎君
   理事 坪川 信三君
      大石 武一君    岡西 明貞君
      倉石 忠雄君    田中  元君
      田渕 光一君    塚原 俊郎君
      福永 健司君    松井 政吉君
      園田  直君    神山 茂夫君
      平川 篤雄君
 出席政府委員
        内閣官房長官  増田甲子七君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        法務委員長   花村 四郎君
        海外同胞引揚に
        関する特別委員
        長       中山 マサ君
        議     員 大矢 省三君
        議     員 高田 富之君
        議     員 吉田  安君
        議     員 金子與重郎君
        議     員 中村 寅太君
        事 務 総 長 大池  眞君
四月二十八日
 委員淺沼稻次郎君辞任につき、その補欠として
 坂本泰良君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 委員派遣承認申請に関する件
 特別委員会設置に関する件
 政府支拂促進に関する特別委員の指名に関する
 件
 政府提出予定法案に関する件
 議員の面会規則に関する件
 常任委員会調査員任命承認の件
 本日の本会議に関する件
 公聽会開会承認要求に関する件
 日本学術会議の会員就任の承認に関する件
    ―――――――――――――
#2
○大村委員長 これより会議を開きます。
 法務委員会の委員派遣申請の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。法務委員長から申請の趣旨について御説明を願います。
#3
○花村四郎君 青少年の犯罪防止に関する決議案を過般の本会議に上程して可決に相なりましたことは諸君の御承知の通りであります。しかるに現在日とともに青少年犯罪というものが激増いたしておる。この情勢はまことに憂うべき傾向であると同時にこれが防止に最善の方途を講じなければならぬことは当然であります。しかるに今日この種犯罪防止に関する施策はほとんど見るべきものがないと申し上げてよろしいのでありますがその乏しい施設のうちでも、すべての点において完備をいたしておりませんがために、近来東京で起きました東京観護所の放火事件、あるいは福島の東北少年院の問題等が起きて参つたのであります。これはまことに遺憾ではありまするが現在の状況からいたしますればまたやむを得ない点も認めないわけにはいかぬのであります。従つて現在のままで推移するならば、第二、第三の東京観護所の問題が起きて来ることは火を見るより明らかでありますので、この点に関する施設に万遺憾なきを、乏しきうちからも政府を支持鞭撻をして参らなければならぬのであります。ことに少年法並びに少年院法が本年の一月から施行せられているのでありますが、この法律の実施について見ても、実質的にはほとんど見るべきものがない。ことに青少年の犯罪者を収容する少年観護所といものが完備いたしておりませんがために、既設の成人刑務所に一部収容をせねばならぬという状態に相なつておりまするが、こういう点もやはり少年の犯罪者と成人の犯罪者とは、画然と区別をして取扱つて参らなければならぬことの重要であるるとも、多く申し上げるまでもないのであります。從つてこういう施設に対しまして、法務委員がつぶさにその実情を見て、これに適應した施策を講ずるように政府に建言をしなければならぬことは、当然の帰結であると同時に、法務廳においても現在の青少年に関する犯罪者の拘置状況を視察してもらいたいという希望もあり、かたがた法務委員会には御承知のごとく二十件にも余る法案が出ておるのでありますが、さらにまた二十件余りの法案があと続いて出るということで、四十件を越える法案が多分本議会中に出ることであろうと思うのであります。從つて法案の出ておりまする期間は非常に多忙をきわめますので、幸い今回の幾日かの休みに当つておるこの機会をとらえて、法務委員がただいま申しましたような少年犯罪に関する施設をつぶさに見ようというのであります。何とぞ十分御審議の上、法務委員会の希望をおいれくださらんことをお願いいたします。
#4
○大村委員長 なおこの際お諮りいたします。同様の問題について海外同胞引揚特別委員会から要求が出ておりまして、これが諮問があります。つきましてはこの際中山委員長の御説明を願いたいと思います。
#5
○中山マサ君 私は昨日、皆さんが新聞で御案内でございましようが、宮城前におきまして九州の端、あるいは北海道の端から出て参りました残留海外同胞の家族の人たちによつて催されました愛の大会に行つて参りました。またこの間は直方の方の千人余りの家族の人たちにも話して参りましたが、私があの人たちに傳えましたことは、ほかの人たちが行つて見ていらつしやいましたセカンド・ハンド式の知識しかないのでございます。今度私どもの委員会におきましてはフアースト・ハンドの知識を得るために、ぜひ現場にやつていただきたい。昨年は御案内のように二十一日にすでに通告が参つておりますが、今年はいまだ参つておりません。いろいろな状況からいたしまして、ぜひ私どもがどれくらいな熱意を持つておるかということを、御家族たちにつぶさに知つていただくために、また私どもが百聞は一見にしかずという道理もございますので、見せていただいて、このことにますます熱を上げて行きたい、こういう念願を持つております。幸いお休みが続いておりますので、この期間中にぜひ御派遣のほどを願いたいと思いまして、委員方の熱望を私がここに代表いたしまして、懇請する次第でございます。
#6
○石田(博)委員 両者ともにお申出まことにもつともだと存ずるのでございますが、まずお断り申し上げておかなければならぬ点は、本委員会がこの種の件の取扱いに対しましては、できるだけ会期中に議員が東京を離れることを避けるということが、第一の建前であります。第二は諸般の事情にかんがみて、派遣する委員の数をでぎるだけ制限する。第三は日数等もできるだけ短くする。こういう建前ですべての同様の議案を取扱つて参つた観点から考えまして、御趣旨もきわめてごもつともであり、かつ期間等も休日の多い日にちを選ばれておる点から考えましても、適当であると考えます。ただ派遣せられる人数が、私どもの今まで取扱つて参りました点から考えて、少し多きに失するのではないかと思われますので、人数についてもう少し整理せられるように、委員長においておとりはからいを願つて御承認をしたい、こう思います。
#7
○土井委員 今法務委員会の委員長の説明にも、海外同胞引揚委員長の説明にも、人数、場所、期日等が少しも明示されておらない。石田君は何かすでに知つておられるようでありますが、われわれの方では少しも知りませんので、詳細な御報告を願いたいと思います。
#8
○大池事務総長 法務委員会からの派遣は、ただいまのお話で目的の点はおわかりでございましようが、派遣委員の氏名といたしましては、東北班に高木松吉さん、花村四郎さん、牧野寛索さん、石川金次郎さんの四名でございます。東海近畿班に押谷富三さん、金原舜二さん、田嶋好文さん、武藤嘉一さんの四名、北陸班に松木弘さん、猪俣浩三さん、上村進さん、梨木作次郎さんの四名、四國班に大西正男さん一名、中國九州班に小玉治行さん、北川定務さんの二名、期間は五日間、派遣地は盛岡市、名古屋市、大阪市、新潟市、善通寺市、鳥取市、福岡市の七市になつております。海外同胞引揚の方は函館方面と舞鶴方面の二方面でありまして、五日間であります。函館方面は玉置信一さん、足立篤郎さん、舞鶴方面は堤ツルヨさん、冨永格五郎さん、池見茂隆さん、坂口主税さん、立花敏男さん、中山マサさん、これだけの方でございます。
#9
○大村委員長 速記をとめてください。
    〔速記中止〕
#10
○大村委員長 速記を始めてください。
#11
○石田(博)委員 法務委員会からのお申出に対しましては、人数を九名として、方面は三方面くらいが適当であろうというわれわれの意見を付して、細部は法務委員会に一任するということで承認したいと思います。
#12
○大村委員長 ただいま石田君から動議がありましたが、法務委員会の委員派遣承認の件につきましては、派遣人員を九名とし、当委員会としては三方面くらいが適当であろうという條件のもとに、これを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○大村委員長 御異議なければさように決定いたしました。
#14
○石田(博)委員 次に海外同胞引揚に関する特別委員会のお申出に対しましては、二地域に対しましてそれぞれ二名の委員を派遣するということで承認したいと思います。
#15
○大村委員長 ただいまの海外同胞引揚特別委員会の委員派遣申請の件につきましては、二方面、人員を各二人ずつとし、その條件により議長において承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○大村委員長 御異議がなければさように決します。
    ―――――――――――――
#17
○大村委員長 次に政府支拂促進に関する特別委員会の委員指名の件を御協議願います。
#18
○大池事務総長 先日おきめを願いました政府支払促進に関する特別委員会設置の件がきまりまして、各党からその委員の候補者氏名が出て参りました。從つて候補者氏名を議長において指名する時期がいつがよろしいかということを御相談願いたいのであります。本日指名をいたしますれば、当日もしくは翌日の間に委員長の選挙を行うということになりますが、明日が日曜になりますから、もし本日指名をいたしまして、本日中に委員長並びに理事等の御選任ができるという状態であれば、本日指名をいたしたいと思います。
#19
○石田(博)委員 本日できます。
#20
○大池事務総長 それでは本日中に指名をいたしたいと思います。つきましては公報でいつも指名をしておりますが、公報では各人にわかりませんので、議場で指名をした方がよくはないかと思います。議場で議長が指名をいたしますからお願いいたします。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ―――――――――――――
#21
○大村委員長 次に観光業振興方策樹立特別委員会の設置の件を議題といたします。
#22
○石田(博)委員 この件については、所要の手続を終了いたしております。また各派の意見の交換、質疑、討論等も大体この委員会で済んでおりますので、本日動議をもつてこれを上程し、決定していただきたいと思います。
#23
○大村委員長 ただいま石田君の動議がありましたが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○大村委員長 それでは本日上程することに決します。
#25
○大池事務総長 そうしますと、その各党の割当の人員を申し上げます。先日三十名と御決定のようでございますから、民自党が十七人、社会党が三人、民主党九が二人、共産党が二人、民主党十が二人、國協、公正倶楽部、農民党、労農党、おのおの一人ずつでございます。従つて今日動議がきまりましたらば、なるべく早く候補者の御申込みを願いたいと思います。
    ―――――――――――――
#26
○大村委員長 次に人事承認の件を議題といたします。事務総長より説明を求めます。
#27
○大池事務総長 ただいまお手元に配付いたさせますが、常任委員会調査員の任用に関して御承認方をお願いいたしたいと思つております。予算委員会の調査員として園山芳造さん、文部委員会の調査員として青木義雄さん、大中臣信令さん、この三人が前から來ておりまして、人事院等の承認の手続で遅れておつたのでありますが、承認を得られたので御承認を願いたいと思います。
#28
○林(百)委員 本件に同意するについて希望を申し上げたい。実は考査委員会の例の問題がありまして、三、四人整理の問題があるらしい。あれはあなた方の言うように超党派的の委員会でもあるし、どうにも不可抗力的でやむを得ない場合は別として熟練した人は継続して就職させていただくように、石田君からでも考査委員長に言つてもらいたい。
#29
○大村委員長 ただいまの人事承認の件は、これを承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○大村委員長 それでは承認することに決しました。
    ―――――――――――――
#31
○大村委員長 次に議員面会規則を議題といたします。
#32
○石田(博)委員 先般来本委員会におきましてもしばしば申し上げておいたことなのでありますが、最近面会人の秩序がかなり乱れておるような状態が往々にして見受けられるのであります。これは議員がそれこそ文字通り自由に審議権を行使して、その職責を果して参ります上において、支障を來す面がかなりある。これを秩序を立てて――もとよりここに掲げてあることは当然のことであつて、議論のないことでありますが、あらためてそれを確認することによつて、院内における秩序を確立して参りたい、こう私どもは考えるわけであります。そこで議員面会規則案というものをここに提示して各位の御審議を煩わしたい、こう思う次第であります。
#33
○大池事務総長 ただまお手元にお配りいたしました議員面会規則案というのはあの面会所ができました際に、面会所を使います際はこういう方針で行こうということで、大体お話合いになられました通りのものを一應箇條書に規則案としてつぶる上において、とりまとめたにすぎません。大体こういう方針で本日までやつているわけであります。この運用上においてただいま石田委員から言われたような面が出て来たわけでありますが、その点は今後十分注意をすれば、矯正し得ることと思つておりますが、一応読んで見ます。
   議員面会規則案
 第一條 議員(議長及びが副議長を除く。以下同じ。)に対する面会は院内においては建物の内外を問わず、この規則の定めるところによる。
 第二條 議員に面会しようとする者は、議員面会所の受付にその旨を申し出て係員の指示を受けなければならない。
 第三條 議員に対する面会は、議員面会所でするのを常例とする。
 第四條 面会人が議員面会所で面会するには、受付で通行証の交付を受け、係員が指示する面談室に入る。この場合、同じ目的で面会する者が多人数のため取締上必要があると認めたときは、面談室に入る者の員数を制限することがある。
 第五條 面会人で集團をなして陳情しようとするものに対しては、議員面会所の外部で面会する場合においても、取締上必要があると認めたときは、その員数を制限し又は解散を命ずることがある。
 第六條 議員面会所の内外を問わず、取締上必要があると認めたときは、面会時間を制限し又は面会人の一部若しくは全員を退場させることがある。
 第七條 面会人は、議員に面会を強要してはならない。
 第八條 面会人は静かに面談し、面会の目的を達するに必要と認められる行為の範囲をいつ脱して、一齊に歌をうたい、高声を発する等示威行為をしてはならない。
 第九條 面会人は、議員と面談する場合の外は、独自で集会してはならない。
 第十條 面会人は旗、のぼり、プラカードの類を立て又はこれを建造物等にかけてはならない。但し、團体がその團体員を案内するため地方別等を標示した小旗を持つた場合は、この限りでない。
 第十條 すべて面会人は、衛視及び警察官吏の指示に従わなければならない。
 第十二條 面会人がこの規則に反したときは院外へ退場させられることがある。
#34
○林(百)委員 第五條の「取締上必要があると認めたときは、その員数を制限し又は解散を命ずることがある。」第六條 議員面会所の内外を問わず、取締上必要があると認めたときは、面会時間を制限し又は面会人の一部若しくは全員を退場させることがある。」これはだれが認定し、だれがやるのですか。
#35
○大池事務総長 これは議院の秩序保持権を持つておる議長としてやるのです。
#36
○林(百)委員 そうすると一々議長がそういう事情を検討してやるわけですか。
#37
○大池事務総長 そういうわけです。しかし一々議長のところまで來ませんで適宜の処置は衛視にやらせるのです。
#38
○土井委員 この問題は前々からいろいろな席上でも議論になつておりましたが、具体的に箇條書で出たのは今日が初めてであります。従つて一応これは党へ持ち帰つて、態度を決定したいと思います。
#39
○大村委員長 本件は後日さらに御協議を申し上げます。
    ―――――――――――――
#40
○大村委員長 この際官房長官が出席になりましたから、林さんの御質疑を願います。
#41
○林(百)委員 二つほどあるのですが、一つは料飲店の法案、あれが実は政令の方は本日をもつて期限が切れていたわけですが、國会の運営上、参議院の方がまだあれについての意思表示が決定しておらないわけです。本日は参議院の本会議はありませんし、目下参議院の方では修正するという意向らしい。そうなると衆議院に回付されるわけです。ところが衆議院に回付されましても、衆議院は大体五日までは本会議がないという申し合せになつております。そうするとその間政令は切れる。法案は確定しないということで、白紙の状態がそこへ出て来る。これに対して政府としてはどう考えておるか。今日の新聞などで見ますと、政令で適当な処置をするとありますが、國会の開会中に政令を出すということは、憲法の精神から言つてもおかしい。政府はこれに対してどういう責任をとられるかということをお聞きしたい。
#42
○増田政府委員 お答え申し上げます。議員提出にかかる料飲の再開に対する御意見は、衆議院で議決を了しまして、参議院へ回付されました。参議院では今林君のお説の通り、いまだ審議中でございます。本日も議了するかどうかは見通しとしては議了しにくいのではないかと思つております。そこでポツダム政令は本日をもつて失効することになります。明日から有効な法律が成立していないと、料飲関係は結局禁止を解かれたというような形になつて來るのであります。政府としては料飲再開に関する立法者の精神をくんでみましても、将來は一定の條件のもとに料飲を再開しよう。こういう皆さんの御意思でありまして、無條件に料飲を再開するという御意思ではないと、われわれは拝察しております。そこで各方面から意見を聞かれます際に、われわれとしては時来制定せられんとするこの法律の精神をくんで、かりにポツダム政令が本日をもつて有効期間が満了いたしたとしても、自粛をしてほしいといういふうに考えております。自粛とはどういうことかというと、結局從来は禁止状態におかれておつたのであるから、料飲の禁止状態を道徳的に継続いたしてほしい、こういう意味で、ことに料飲業者には強く要望いたしている次第であります。
#43
○林(百)委員 そうすると道徳的に自粛をするという形で、別に法律的に規制するものは何もない。業者としては今言つた政府のそういう意向をくんで、一應禁令を解かれたとして営業をしていいのですか。
#44
○増田政府委員 法律的にこれを解釈すれば、ポツダム政令の有効期間が満了すると同時に、禁止という條文がなくなる。そこで何らかの処置をしなければ、結局営業せんと欲すればなし得るという遺憾な状態になる。こういうふうに解釈せざるを得ないと思います。但し林君の言われるようにその空間を埋めるためのポツダム政令ということは、政府は考慮していないのであります。
#45
○林(百)委員 もう一つは実は運営委員会での申合せでしたが、政府が提出する重要法案は、少くとも四月一ぱいまでに出してもらいたい、これは申合せですが、私ども野党ではそれ以後は責任を負わないというぽど強い意見がありましたが、與党側の方からそれはいかぬ、責任を負わないということを言う必要はない。しかしなるべく政府は重要法案を四月一ぱいまでに出すことには賛成だということを言われておりました。そこで今問題になつている定員法の問題ですが、大体政府としてはあれを第五國会へ出すか出さないか。出すとすればいつごろになるか、これは各議員の準備も必要であると思いますが、今政府においてはあの法律についてはどういう段階にあるか、御参考までに聞いておきたい。
#46
○増田政府委員 お答え申し上げます。あれは非常に重要な法案でございまして、できれば今月中に出したいと思つて、政府としても連日勉強いたしておるのであります。昨日の天皇誕生日においても、終日閣議を開いて審議をいたしたような次第でございますが、本日中にはおそらく終ると思います。そこで急速に成文化して、まだ名称等もきまつておりませんが仮称としては各省定員法といつたような法案を一本、できるだけ早く出したいと思つて、今一生懸命各閣僚とも努力をいたしている次第であります。
#47
○林(百)委員 六日ごろ出せるのではないかというようなことを書いている新聞紙もありますが、それはまだ確定したわけではないのですか。大体政府はそのころに出すということだけで、決定した意味ではないのですか。
#48
○増田政府委員 われわれは六日といわずに、もつと早く出したい。今日でもすべての審議が結了すれば、成文化してそれぞれの手続をとつて、出したいと思つている次第であります。
#49
○林(百)委員 政府の成案について、正式に向うのオーケーはまだとつてないと了承していいのですね。
#50
○増田政府委員 さようでございます。
#51
○大村委員長 それでは次に本日の議事に関する件を議題に供します。
#52
○大池事務総長 本日の議事の点で、一番先に緊急質問が三つあるわけであります。それは愛知県下の霜害対策に関する緊急質問、これは民主党の早稻田柳右エ門さんから出ておりますが、民自党の川本末治さんからも同様の緊急質問並びに神山さんから料飲店の営業に関する緊急質問が出ておりますが、本日はこの前からお話の労働組合法等の質疑が行われる関係がありますので、この出ている緊急質問の問題をどうされるかという点を御協議願います。
#53
○石田(博)委員 神山君の料飲店に関するものは、今のお話で了解してもらいたい。愛知懸の霜害対策に関する緊急質問は、被害が非常に大きいそうで、緊急質問について申合せをした條項にも合致するものと思いますが、同じ問題について二人がやるというのは、おかしい話である。と申しましてどつちをやめろという話もおかしい。そこで両方から質問書を政府に出してもらって、政府側からそれに対して自発的に意思表示をしてもらうということに取扱いたいと思います。
#54
○神山委員 ぼくはこの前から、緊急質問を尊重するのは天災地変に限らず、為替レートの問題のときなどもそうで、緊急に起つた問題についてはできるだけ緊急質問をさせるという原則は確保してもらわないと、いつも多数で押し切られたという印象を、ぼくは受けないが世間が受けますから・・・・・。
#55
○石田(博)委員 よく承りおきまして、現在までもその意向に從つておるけれども、今後もなおその意向をかえないということで御了解を願いたい。
#56
○大池事務総長 緊急質問の始末がつきますれば、実はこの前からお話のあつた労働組合法、労働関係調整法の一部改正法律案、二案とも土曜日に出て参つております。從つてこれは政府の方から本会議において議案の趣旨弁明を願つて、その趣旨弁明に関連した質疑を各党でお願いすることになります。
#57
○大池事務総長 今一点今日の議題の中に入つておりませんが、実は先日御了承願いました通り、五月三日に憲法記念の式典がありまして、衆議院議長が式辞を述べることに相なつております。これは衆議院議長としてお述べになるわけでありますが、衆議院を代表してもおられますので、一應衆議院議長の式辞の案文をお目にかけまして、御了承を願つておきたいと思つている次第であります。
#58
○大村委員長 暫時休憩いたします。
    午後零時三十分休憩
    ――――◇―――――
    午後四時四十五分開議
#59
○大村委員長 これより会議を開きます。
 内閣委員会の公聽会開会承認要求の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。事務総長から御説明を願います。
#60
○大池事務総長 内閣委員長の方から公聽会の開会をお願いしたいと申出があります。それは総理府設置法案外各省設置に関する法律案、これは一つ一つ全部やるということもたいへんでございますから、一括してこういうものをやりたい。意見を聞こうとする問題としては、行政は実際に運行し得るか。二、これが國民生活に及ぼす影響はどういうものであろうか。三、地方自治体並びに地方民に及ぼす影響はどういうものがあるか。四、拡充新設される機関の妥当性がはたしてあるかどうか、この四点について公聽会を開きたい、こういうことであります。開く日はできるだけ早くやりたいそうですが、これが決定になつて新聞廣告並びに公述人の選定等のことがありますので、九日くらいにはやりたいということであります。
#61
○大村委員長 ただいまの公聽会開会承認要求の件につきましては、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#62
○大村委員長 御異議がなければさように決します。
 なお労働委員長から、来る五月九日に労働組合法案及び労働関係調整法の一部を改正する法律案の両案について公聽会を開きたい旨、議長まで申出があるそうであります。ただこの両案は去る二十八日本院に提出されましたが、付託されましたのは本日労働委員会散会後でありましたため、公聽会の開会については五月四日に委員会の議決を経て、正式に要求書を提出する運びとなる由であります。これについては次回の運営委員会は六日に予定しておりますので、四日に労働委員長から正式に要求書が提出されました場合に、次回の運営委員会を待たないで、議長において処理をお願いするために、この際便宜お諮りをいたす次第であります。どうかこれを議題として御協議を願いたいと思います。本件はただいま私が申し上げましたように、事前決定をいたしたいと思いますが、よろしゆうございますか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#63
○大村委員長 それではそのように決します。
    ―――――――――――――
#64
○大池事務総長 もう一点私からお願い申し上げたいと思いますことは、日本学術会議の会員としての兼職問題で、参議院議員の高瀬荘太郎さん、田中耕太郎さん、羽仁五郎さん、堀眞琴さん、この四人について、國会法第三十九條による承認を得たいという申出がありまして、これは両院に申出になつておりますために、参議院ではすでに許可をいたしてあるわけであります。本院の方では、すでに本院の中でこれをやめて立候補した人が欠けて、そのまま選挙にもならぬというような公平論、あるいは根本的な考え方から、はたしてどうかというような御議論等が加わりまして、まだ保留になつております。保留になつておるために、実は学術会議会員の方が兼職ができるのやらできないのやらまつたくわからぬ。從つてもし本会期中にこれがわからなければ、次の会期にもまたこれと同じものを出した場合に、承認があるかないかわからぬということで、態度が決定されないのは向うとしては非常に困る。もしこれがだめならだめときまれば、当時の選挙の次点者を欠けたものの補充にする道があるかないかということを研究して、道があるなら早く補充をしなければならぬ。今はどうにもならぬという状態でありますので、この承認のあるなしという点を、なるべく早く衆議院としても御決定を願いたいということを、会長その他から申出が再々あるのであります。これは各党で一應お預りになつて、保留になつているわけでありまして、これを特に提起されたのは共産党で、民自党の方でも、一應これは考えるべき問題だということに相なつております。これは今日決定するということもできませんので、六日の運営委員会までに御決定願つて七日の本会議にはいずれかに御決定のできますように、ひとつおとりはからいを願いたいと思います。
#65
○大村委員長 ただいまの件は御研究を願いまして、次会に決定をしたいと思います。
 それでは次回の運営委員会は、皆さんの御意向によりまして、来月六日に開くつもりでおります。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後四時五十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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