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1949/05/07 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第30号
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1949/05/07 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第30号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第30号
昭和二十四年五月七日(土曜日)
    午前十一時十三分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 石田 博英君 理事 佐々木秀世君
   理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君
   理事 林  百郎君 理事 坪川 信三君
      大石 武一君    岡西 明貞君
      田中  元君    田渕 光一君
      福永 一臣君    松井 政吉君
      園田  直君    神山 茂夫君
      寺本  齋君    平川 篤雄君
      山手 滿男君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 高倉 定助君
        議     員 岡田 春夫君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
五月六日
 國会開期中両院に國旗掲揚実施の請願(上林山
 榮吉君紹介)(第一〇九二号)
の審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 國政調査承認要求に関する件
 議員の面会に関する件
 観光事業の振興方策樹立特別委員会の委員指名
 の件
 緊急質問の取扱いに関する件
 人事承認の件
 決議案の取いに関する件
    ―――――――――――――
#2
○大村委員長 これより会議を開きます。
 決算委員会の國政調査承認要求の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。事務総長からご説明を願います。
#3
○大池事務総長 決算委員会からの國政調査承認要求が参つております。それは本会期中決算制度と決算の審議に関する事項を調査したい。その方法としては報告及び資料を要求したり、関係方面から意見の聴取をしたりする。こういうことであります。
#4
○大村委員長 ただいまの決算委員会の國政審査承認要求の件については、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○大村委員長 御異議がなければさように決しました。
#6
○大村委員長 次に海外市場調査員派遣に関する決議案の取扱いについてお諮りいたします。
#7
○林(百)委員 私の方ではこういう希望意見があります。これを提案者側から正式にお聞きしたいと思います。派遣する地域ですが、中央とか、ソ同盟とか、こういう社会主義に進んでおる地域にも調査員を派遣するのですか。
 そういう國はそういう国並に、われわれから言えば民主的というか、そういう國が快く迎えてくれる人を派遣する意思がありますか。ただある特定の國だけでは意味がないと思う。
#8
○園田委員 今林君の言われたようなことは趣旨弁明にはつきり入つております。中共の方とかソ同盟が入つておるかどうか存じませんが……。
#9
○佐々木(秀)委員 特殊な中共とか何とかということを考えないで、海外市場を調査するのがほんとうだと思います。これは議論できめるべきものでないと思います。
#10
○土井委員 海外調査員は議員や何かが行くのでなく、海外市場を調査するため向うへ駐在員をやるという決議案ですから……。
#11
○大池事務総長 これは昨日も内容的には問題があつたのですが、民主党から出ておつたのは、こういうことなら各派一致で各党提案にした方がよくはないか。それで各党おさしつかえなければ、提案者に加えるというようなことの手配をしていただけるかどうかということだけ残つております。
#12
○土井委員  けつこうです。
#13
○大池事務総長 そうすれば各党提案ということにして、今提案者が三名になつておりますから、各党から提案者を出していただいて……。
#14
○坪川委員 ぼくの方は保利君。
#15
○林(百)委員 私の方は野坂君。
#16
○平川委員 私の方は私です。
#17
○高倉定助君 ぼくの方は中村寅太さん。
    ―――――――――――――
#18
○大村委員長 次に議員の面会規則に関する件を議題といたします。
#19
○土井委員 わが党といたしましては、いわゆる議院内における秩序を維持するという意味合いから、申合せに大体賛成することにいたしました。
#20
○林(百)委員 共産党は必要なしとして反対いたします。
#21
○園田委員 賛成。
#22
○坪川委員 賛成。
#23
○平川委員 賛成。
#24
○高倉定助君 賛成。
#25
○岡田春夫君 私の方は必要なしとして反対をいたします。
#26
○大村委員長 本件につきましては反対の方もあるようでありますから採決いたします。議院の面会規則案について賛成の方の挙手を願います。
    〔賛成者挙手〕
#27
○大村委員長 多数。よつて案の通り決しました。
    ―――――――――――――
#28
○大村委員長 次に観光事業の振興方策樹立特別委員会の委員指名の件を議題といたします。
#29
○大池事務総長 その指名をどうしますか。きようの広報でやりますか。
#30
○土井委員 私の方は出ておりません。
#31
○大池事務総長 それでは明後日の公報へ出すようにひとつ出していただきたいと思います。
#32
○大村委員長 次に人事承認の件を議題といたします。事務総長より御説明を願います。
#33
○大池事務総長 ただいま履歴を配らせます。内閣委員会の齋藤委員長の方からの御推薦によつて三輪包信さんを内閣常任委員会の調査員にお願いいたしたいというのであります。これは前から御推薦を受けておりましたが、人事院その他の手続が遅れておりまして、人事院等の審査を受けてさしつかえないことになりましたので、本日御承認方をお願いいたしたいのであります。
#34
○大村委員長 ただいまの人事承認の件は御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#35
○大村委員長 それではさように決します。
    ―――――――――――――
#36
○大村委員長 次に緊急質問の件を議題に供します。
#37
○石田(博)委員 この件につきましたは、きのうもいろいろ美論は済んでおることで、各派の態度をさらに研究してみるということで終つた次第でありますが、私どもの方としては、両者とも緊急質問についての申合せの趣旨にかんがみ、さらにもう一つはこの趣旨から出発する問題ですが、委員会を中心に運営するという建前にかんがみまして、両緊急質問を上程することに反対をいたします。
#38
○林(百)委員 私の方は昨日議論いたしましたが、ぜひ緊急質問させたいと思います。
#39
○松井委員 私の方も緊急質問に賛成です。
#40
○坪川委員 われわれの方は反対です。
#41
○大村委員長 意見がわかれておりますから採決するほかはないと思いますが……。
#42
○林(百)委員 石田君は蚕糸議院連盟に聞いて見ましたか。
#43
○石田(博)委員 関係していないそうだよ。
#44
○岡田春夫君 石田君、その反対の理由は……。
#45
○石田(博)委員 理由につきましては昨日私の方から意見は申し述べてあるはずであります。炭鉱ストの重要性は充分考えられます。同様に蚕糸業と為替レートの問題についても、その重要性は十分私どもはわかるのであります。しかし緊急質問の取扱いを今後愼重にするという申合せを決定しておりますから、この申合せを今日くつがえすほど、これが特に緊急性があるとは判断できないのであります。
#46
○林(百)委員 私も蚕糸業関係ですが、民自党の中にも蚕糸業関係者がおる。それでこれは本日の本会議にかけることを留保して、一應各党の態度をきめていただきたいと思います。
#47
○土井委員 今の林君のような意見には賛成できない。石田君は緊急質問することに反対しておる。しかるに石田君が党に帰つて、民自党の内部が大体緊急質問することに賛成したときには緊急性を認めるということになると、民自党の御都合によつて緊急質問ができたり、できなかつたりすることは議会運営上よろしくない。從つて蚕糸業問題にしても、炭鉱ストの問題にしても、これは見解の相違だが、われわれはぜひやるべきだと思つております。党に帰つて相談した結果、民自党の内部が賛成たからというて豹変することがあつてはまずいと思います。
#48
○林(百)委員 それはりくつだよ。実際石田君だつて蚕糸業関係はよくわからないかもしれない。しかし民自党からあらためて考えてくれということで、石田君も十分傾聽するような話があつたらいいではないか。
#49
○石田(博)委員 私の態度に誤解があるので、あらためて申し上げますが、緊急性がない、重要性がないということで反対しておるのではない。緊急質問の取扱いについては非常に巖粛な、また権威あらしめるために、できる限り常任委員会の機関、あるいは文書をもつて質問する方法で取扱い、文書をもつて間に合わない場合には委員会もあるのであるから、そういうところでやるべきであるという観点からわれわれは本会議に上程することに反対しておる。もう一つは、きのう林君から話があつたが、わが党の蚕糸業関係議員に相談をしてみましたところが、話合いがない。それで緊急質問をやるとかやらないとかいうことについては別個の見解を持つておりました。それがだれであつたか、だれと話をしたかここで申し上げる必要はないので、私は党の蚕糸業関係者の意向を自分の責任をもつて判断しておる。それをもう一ぺんあなた方が努力されて、ほかの蚕糸関係の議院に話をされたからといつて、きよう私がこういう意思表示をしておるのにそれを豹変するほど不見識でもないし、たしかに土井君の言われたようなことが出ると思いますので、延ばすにしても何にしても、あらかじめ党の態度を申し上げます。
#50
○平川委員 これには一つの妥協案ということになるかもしれませんが、ひとつ御考慮を御願いしたいと思います。大体石田君のお話でも重要性だけははつきり認めておつてもらえると思います。この國会の本会議で貿易の大宗である蚕糸業問題を取上げてもらうということは、國会の意思表示としても大切な問題ではないかと思います。それにこれは参考ののために申し上げるのですが、とにかく偏見が入つておると思うのです。労働問題については比較的はなばなしく本会議が取攻上げ。しかし農村関係の問題になるとあとへあとへと下つてあまり現われて來ない。こういう意味から言つても、本会議でこの問題を取上げてもらいたいというのがわれわれの氣持で、質問者を通して政府が自発的に本会議の席上で答弁をしてくれるというような形にでも持つて行つてもらうとたいへんいいと思うのであります。
#51
○岡田春夫君 炭鉱ストの問題は、きようやらないで、來週まで延ばされるような緊急性のないものではない。こういう点は十分おわかりだし、先ほど石田君の話でも重要なことはわかる。しかしそれは適当な書面質問なり、あるいは委員会で質問をやれということですが、こういう緊急性のあるものは書画質問でやれない。そうすると委員会でやることになりますが、衆議院の本会議でやる場合と、委員会でやる場合にはおのずから軽重の度合いがあると思う。石田君は軽重の度合いがないから何も区別する必要はないと思われるが、軽重の度合いがあるからこそわれわれは衆議院の本会議でやりたい。あなたの御意見では衆議院の本会議でやるほどの重要性を認めない。あるいは緊急性を認めないということでこれをお認めにならないのだろうと思いますが、こういう点はどうですか。
#52
○石田(博)委員 私は國会運営の根本の建前として、委員会でやるよりも本会議でやる方が重要性がある。影響が違うという從來の考えが新國会法の建前と違うと思ふ。きようも朝十時から労働委員会が開かれているのだから、本当に緊急のものならそこでやつて、そうして満足な答弁が得られない場合には、またあらめて問題になるかもしれないが、あそこではやつておられない。
#53
○岡田春夫君 石田君の話から申しますと、緊急性だけ強調されておる。先ほど私が申し上げたのは、委員会の問題と本会議の問題との軽重の問題です。緊急質問はこの前申合せとしてきめられておる。そういう意味では本会議における質問が、委員会における質問より、國会においては少くとも重要な意味を含んでおることは常識としても明らかである。
#54
○石田(博)委員 私どもは本会長で取扱わなければならぬ性質ものは重要だというあなた方のご認識に立てば立つほど、その取扱いを愼重にしなければならぬ。緊急質問は以前はよほどの場合でなければやらなかつた。それだけの取扱いをすればこそ、本会議における緊急質問は重要性を持つて來る。ところが最近のように何でもかんでも緊急質問の取扱いをすれば、その重要性は相互に失墜して來る。だから緊急質問の價値を高め、本会議を重要にすればするほど取扱いを愼重にしなければならぬ。もう一つは委員会でやつてあげられる効果、本会議であげられる効果、そのいずれにおいても政府がそれに対して答弁したその内容においてかわりがあるはずがない。われわれはそこに軽重の差別をつけるべきでないと思う。委員会の質問を避けて本会議でやる。委員会において質問したものが新聞に出ない、ラジオに出ないとすれば、それはスタンド・プレー以外の何ものでもない。それ以上の議論は私どもは承りたくない。
#55
○佐々木(秀)委員 いろいろ御意見のでるのは見解の相違だと思います。もう意見も充分出盡したと思いますので、この程度で採決を願います。
#56
○林(百)委員 民自党の諸君にも考えてもらいたい。この前の愛知の厖害のときには緊急性ありとしてあなた方は許そうとした。ところが今の炭鉱ストは日本の重要な基礎物資である石炭についての問題です。もう一つは輸出貿易の緊急性について質問しようとしておる。こういう問題について緊急質問をさせなかつたら意味がないと思う。見解の相違だと言われるが、もう少し君たちも國会の権威のために愼重に考えていただきたい。
#57
○石田(博)委員 國会の権威のためにも動議が出ておるので、動議の通り御採決を願います。愛知の厖害については結局において許しませんでした。
#58
○神山委員 やらせなかつたというが、私どもとしても、きよう交換條件ということでなく、問題の緊急性にかんがみて両方やらしたらどうか。それほどきらう筋がないではないか。
#59
○大村委員長 ちよつと申し上げます。この問題については昨日論議されまして、各派で御研究の上態度をきめてここに臨んでおられるのでありますから、これ以上論議を進めましても問題は進まないと思います。これは今動議が出ておりますから、この際採決いたしたいと思います。
#60
○神山委員 それでは一應分離して……。
#61
○大村委員長 念のため伺います。緊急質問は二種ございますが、為替レート設定に伴う蚕糸業対策の緊急質問は、本日の会議に上程するかしないかをまずきめてもらいたいという御発言がありましたが、その趣旨で採決してよろしゆうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#62
○大村委員長 それでは為替レート設定に伴う蚕糸業対策に関する緊急質問、吉川久衛君提出は、本日の日程に上程しないということで御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#63
○大村委員長 次に岡田春夫君提出の炭鉱ストに関する緊急質問の上程方につき意見がわかれておりますから、これを採決いたします。上程することに賛成の方の挙手を願います。
    〔賛成者挙手〕
#64
○大村委員長 少数。よつて上程しないことに決しました。
 本日の会議はこれにて散会いたします。
    午前十一時五十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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