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#1
第004回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第2号
昭和二十三年十二月三日(金曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○理事の互選
○本委員会の運営に関する件
○議員派遣の件
○引揚促進に関する件
○引揚者厚生対策に関する件
  ―――――――――――――
   午後一時二十八分開会
#2
○委員長(草葉隆圓君) これより在外同胞引揚問題に関する特別委員会を開会いたします。先ず理事の互選をいたしたいと思います。
#3
○矢野酉雄君 理事の互選は、形式的手續を省略いたしまして、この前のままで委員長から御指名せられんことの動議を提出いたします。
   〔「賛成〕と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(草葉隆圓君) それでは理事は五名としまして、岡元君、木内君、三木君、駒井君、星野君にお願いを申上げたいと存じます。(拍手)
 次に請願、陳情等の第三國会以來のものも残つておりますが、且つ今國会におきまして相当請願陳情があると存じますが、第三回國会のときには請願陳情のために小委員会を設けておつたのでありまするが、この取扱いにつきましての御意見を承わりたいと思います。
#5
○矢野酉雄君 この前は幾つ小委員会を作りましたか。
#6
○委員長(草葉隆圓君) 小委員会は請願、陳情だけを正式の小委員会にしまして、あとは委員会の運営について企画部、渉外部、厚生部、促進部、立法調査部と、これだけを置いたわけであります。
#7
○矢野酉雄君 それは正式な小委員会として……。
#8
○委員長(草葉隆圓君) 正式の小委員会はその中で一つだけ、請願、陳情だけを正式な小委員会として、あとは運営の便宜上この委員会に置いたのでありまするから、前回通り請願、陳情だけを正式な小委員会として、他の各部会は前回通りに、前回の内容によつてやることについての御意見を承わりたいと思います。
#9
○矢野酉雄君 それはあまり実務上の問題で、非常に組織的にできておるけれども、どうですか、小委員会を二十名もおるから三つぐらいにして、そうして小委員長を作つてやつたら如何でしようか。殊にこの第四國会は通常國会ですけれども、少くとも現実の問題としては、十二日か十三日に解散が断行されるというような明らかな情勢下にありますから、もう十日間しか実はないわけですから、小委員会も余り細分するようにしないで、三つくらいにして、そうして今日のこの会で一体十日間で何をやるかという根本の問題を話合をして、そうして話合ができた上で、作る必要があれば三つくらいの程度に作るというふうにやつたらどうでしようか。
#10
○委員長(草葉隆圓君) 只今の矢野君の御意見に対しまして、他に御発議がありましたら、この機会に承わりたいと思います。それで請願、陳情の小委員会だけは正式な小委員会として設置するかどうかという点を先ず御協議を願つて、他の五つありまする委員会は、第二に御相談を願つたらどうかと思います。この請願、陳情の小委員会だけは第三回の縣案の件数もまだ相当残つておりまするが、從來通りに進めて参つて御異議ございませんでしようか。
#11
○矢野酉雄君 ただそれはそういうふうにやると法規上違法になりますから、第三回國会のは全然ゼロです。新たに第四國会としては請願、陳情を採上げなければならないから、少くとも月日を改めて、改めて議長に対して請願、陳情を行わなければならないのですから、相当あると思うのです。だから私としてはそれを決めることも結構と思いますが、一体この十日間の第四回國会で何をなすか、主としてどういうことに全力を傾注するか、未復員者の問題、それから軍人軍属に非ざる家族の單行法も出したいというようなことがあるし、その他視察の問題についてもどうするかというようなこと、とにかく我らのなすべき重要な問題をここで明らかにしたら、委員会の問題も自然的に私は解決して行くのじやないかとも思うのです。
#12
○委員長(草葉隆圓君) 只今矢野君の御意見のように、第四回で改めていわゆる請願、陳情の小委員会を設けて、他の問題は幸い理事ができましたし、後刻御相談を申上げて、細分をどういうふうにするかという点を一つ御相談申上げたら如何かと存じます。
#13
○岡元義人君 陳情、請願の小委員会は当然設ける必要がまだあると思うのであります。外の委員会につきましては、只今矢野委員のお説もありますので、余り複雜なものにしないで、短期間を目標にして、理事が大体今までやつておりましたような各部の厚生、企画、促進或いは立法、そういう関係の責任者を誰か理事が担当する、そういうような形で、別に複雜なもの設けない、こういう方法で運営したらどうかと考えられますので、一應各委員の方にお諮りをお願いしたいと思います。
#14
○木下源吾君 今渡この國会になつてから請願、陳情が参つておりますか。
#15
○委員長(草葉隆圓君) まだここへ付託になつておるのはありません。
#16
○木下源吾君 そういたしますると、付託になつているものがないのに小委員会を作るのはおかしいから、それが出てから作るべきだと私は考えますし、あとの非公式のいろいろな問題は、それはあとで懇談会で決められたらよいと思うのです。速記をとることであるし、そういうように一つ進めて貰いたいと私は希望します。
#17
○岡元義人君 陳情、請願は前の國会で審議未了になりまして、そのまま残つている分が相当あるのです。
#18
○木下源吾君 審議未了になつておるのは、この委員会はどうか知らんけれども、普通の委員会ではそれでまあ一つの打切になつておるわけです。だからそれがあとから出て來るならば、第四回にですね、これは又正式にして行けば僕はそうだと思うのですが、この特別委員会だけあなたの言うように違つているのなら別だけれども、正式に言うのならば、請願、陳情というものは國会法でちやんと決まつているし、会期中のものは会期中で決まつておるのですから、残つているものを又今度の國会に出すと言うならば、出てから小委員会を作る、これが順当だと思うのです。
#19
○岡元義人君 今の木下委員のお説も了解できるのですが、前のは私の説明が惡かつたのですが、審議未了と申しますが、期日もないからこれは、一應第四國会の方へ出させるというので、保留してあるものがあるわけなのです。それで小委員会を作るのは請願、陳情が出てからということについては、私は又別な考え方があるのではないか、この在外同胞の特別委員会は陳情処理というものを含めたいわゆる委員会なのです。だからこの陳情処理は当然あるということを前提として成立して行くのじやないかと私は考えられますから、ここでそのときに作つても結構ですが、早晩、今日明日又作らなければならんということになるだろうと思いますので、できるならばこの委員会で小委員会だけは設立させて頂けば非常によいのではないかと思います。これを一つお諮り願いたい。
#20
○委員長(草葉隆圓君) ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#21
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて……。先刻矢野委員からも御意見がありますし、又各委員からも御意見がありますように、今國会は通常國会ではありますが、解散ということを表明されておりますので、会期も現在のところは極く短時日と称しております。從つてその短時日の間に在外同胞引揚問題を最も有効に且つ適正に本委員会で運営して行くのには重点をどこに置くかという問題について、各位の御意見を拜承し、それによつて大体本委員会の方向を決めて進んで行くことが妥当し存じますから、その点についての皆さんの御意見を拜承したいと思います。
#22
○木下源吾君 早期解散ということを決めて掛かるのも結構ですが、この與党野党の協定では解散についてはですな、又両方の意見によつて一致した意見によつて先へ延ばすとか、いろいろ変更するとかなつておるので、ここで解散を先に決めて掛かるということはどうかと思うのです。それは解散をしたいという側から言えばそういう希望があつても、それはここでは、そういうことに決めちやいかんと、こう考えますので、そういう含みで一つ進めて行かれるがいいとこう考えます。
#23
○矢野酉雄君 そういう含みの意味ですが、そこでとにかく早急に、是非この会期において、早急に提出せんと今特別委員会で、第三回の特別委員会で下拵えのできたのを一應御発表願うのが具体的な問題として適当だと思うのですが、未復員者給與等の問題について一應幹旋を盡力して頂いておる岡元委員の方の御発表を一應承りたいと思います。
#24
○岡元義人君 今皆樣のお手許に資料を配つてからと思いまして、今盛んに刷つておるのであります。もう暫らくお待ち願いまして、それから矢野委員のおつしやいましたように、できるならば、そういうことを皆さんに大体お分り願つてから、この今度の運営をどこに重点を置いて行くかということをお決め願いまして、委員長におかれましては、一應議員派遣等とも関係があると思いますので、これはあとに延ばして頂きたい。尚この際、政府側の促進関係も関連しておりますので促進関係については、政府当局から最近状況が変つて來ておる筈でありますから、その点簡單に説明を求めておいたらどうかと思う。それも併せまして、今後の方針が決まつて行くのではないか、この点至急委員長から誰か要請して、これは田島事務官でもできると思いますが、最近の情報が二十日限度でナホトカまでの輸送が中止されたという情報が入つておるように聞いておりますので、それに対する委員会の考え方というものはあるじやないかと思います。
#25
○委員長(草葉隆圓君) 只今岡元委員の最近の引揚に対する情報は早速政府の方と連絡いたします。
#26
○矢野酉雄君 次の問題は、これは委員長の権限によつて速記を止めて頂いても結構ですが……。
#27
○委員長(草葉隆圓君) 速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#28
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて……。大体現在までの急いで処理したいという法律的なものは先程岡元委員からお話のありました未復員者給與法の改正と帰還者課税特例法案、これがこの國会で急いで処置したいというので、從前より準備いたしておる点でございます。できるならばこの二つの問題は是非とも解決をいたしたいということで参つております。外は御案内の促進の問題等でありますが、他に先程解散の含みを持つた意味においての本國会等で急いで採上げて行くというので、皆さんの方で特に御留意御希望の点がありますればこの機会に御発表願いたい。
#29
○細川嘉六君 生業資金、これは年末を控えて大分皆困つておりますので、この問題を解決してやるようにこれを繰上げて努力して頂きたい。それから十一月初めに起つたナホトカ、舞鶴間のリンチ事件、これも調査、黒白をはつきりするように一つ委員長から政府に対してやつて頂きたい。
#30
○委員長(草葉隆圓君) 他に御意見ございませんか。これらの問題の中心の問題についての実際の取扱いは、いろいろ今も御意見がありましたが、理事会等で相当打合せをいたしまして、その協議に一つお任せ願つて、そこで採上げたものを逐次委員会で審議願うという方向に持つて行つたら如何かと存じますが、如何でしようか。
#31
○岡元義人君 いろいろ後でと思いましたが、逐次出て参りますので、今まで企画を担当いたしておつた関係上、私見として述べさして頂きます。國民金融公庫法が今議会に上程されようとしてないのです。それで只今細川委員から申出がありました生業資金も是非共この委員会でお正月の越年に間に合うように、これはこの委員会の方々が一致した頂けば解決付くじやないかと考えられますので、是非ともこれをお願いしたい。それから國民金融公庫は委員会の努力によつて本國会中に何とか目鼻を付けられるじやないかと考えられますからこれは是非とも各議員の方々にこの線を一つ押して頂きたいと思います。それから只今矢野委員から御発言がありましたが、今プリントができましたら皆樣のお手許に配つて御了解を得たいと思つておりますが、未復員者給與法の改正、更にかねて当委員会で一番問題になつておりました一般邦人の軍人軍属に非ざる者の処置、これは立法化して行くべき問題です。それからもう一点は復金の特別融資の継續、この処理をば短期間の國会でありますが、何とか各委員の努力によりまして実を結ばして貰いたいと企画を担当しておつた者として切ら考えておるのであります。以上重要な件に対しまして御報告をばかねてお願いしたいと思います。
#32
○星野芳樹君 引揚同胞対策審議会設置法改正に関する法律案が通りまして、その具体的な処置について今会期中にしないと休会になつてしまつて、うやむやの内にそれが決定されるというようなことがあるといけませんから。
#33
○委員長(草葉隆圓君) 本國会中において最も急いで処置をしたいという案件としましては、只今お話になりました各委員の御意見を纏めますると、未復員者給與法の改正の問題、一般邦人に非ざる者の立法的措置の問題、更に帰還者課税特例法案の問題、國民金融金庫法案の問題が、法的問題として緊急な措置をすべきものである。その外金融方面としては復金特融の問題、生業資金の問題、更に第三回國会の本参議院で議決しましてその後実施においたの檢討をすべきものとして、引揚審議会の増員の措置の問題、リンチ事件の調査の問題というのが各委員から御希望になりました案件であります。こういうものを大体中心にいたしまして、その取扱の処置等は理事会等に御一任を願つて、大体この範囲で進むということで進んで参りたいと存じますが、何かその外に御意見等がありましたら承りたい、大体この方針で進んで御異議はないですか。
#34
○岡元義人君 今私が國民金融公庫法案が本國会に提案されないということを申しましたが、議院運営委員会の方に官房長官から発表になりましたものの中には、十番目に國民金融公庫法案が出されるようになつております。但し内容は多少まだ庶民金庫と恩給金庫との関係がすつきりしたものになつておりませんから、どうしても本國会中に押通すことを委員会としては考えて頂かなければならんと思います。
#35
○委員長(草葉隆圓君) それではこの方針の問題につきましては一應以上を以て終了することにしまして、次の議員派遣の問題に移りたいと思います。
#36
○岡元義人君 今の議員派遣の問題は委員会で、もうすでに決定されましたので、運営委員会に掛けなければならない状態にあつたのでありますが、委員長と矢野委員から一應ちよつと待つい呉れというので、昨日の運営委員会に保留されたのであります。運営委員会には正式にまだ掛けておりません、というのはいろいろ会期も短いし、実際にこの期間中に行けるか行けないかという問題が相当まだいろいろな疑義があるのではないかというような御意見があつたので、運営委員会に掛けてないのでありますが、もう一遍決済になつたものをばそういうような処置のまま留保してあるのでありますけれども、一應もう一回委員長におかれましては、各委員の方々の御意見をば承つて、最もいい方法で運営委員会に出したい、こう考えておりますので、お諮りをして頂きたいと思います。
#37
○委員長(草葉隆圓君) これは、この議員派遣の問題は昨日御議決を願いましたので、この議決に從つて早速昨日の議院運営委員会に御提案申上げる予定で手續を進めておりましたが、丁度いろいろな情勢から、まだ今後どうなるかは存じませんが、一應與野党の協定等から考えましても、中旬早々に國会の解散等も予想それる状態にあるので、十日乃至二十日頃から出張調査に参りますことは、そういう点から如何かし存じまして、昨日の議院運営委員会に提出することを暫く本日までお見合せを願つたような次第であります。本日改めてこの際において、この提案は提案として出しておいて、むしろ國会の樣子を見て、適当の機会に月末までの範囲において、やれる方法とやれる時期とを以て進んで行くということに御了解を願つておきますると、その方法で進み得るかと思います。この点を一應皆さんに、昨日と少し変りましたので御了解を願いたいと存じました、本日改めて提案をいたし、只今岡元委員の御説明のように相成つた次第であります。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○駒井藤平君 今委員長の仰せられたので結構だと思います。そのことに賛成します。
#39
○委員長(草葉隆圓君) それではそういうふうに御了解を願つて、さよう取扱つて参ることにいたします。
#40
○岡元義人君 未復員者給與法の改正等について今までの経過をば簡單に皆さんに御報告いたしたいと思います。
#41
○委員長(草葉隆圓君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#42
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。引揚の最近の状況に関しまして政府の方から、田島事務官から一つ御説明を願います。
#43
○説明員(田島俊康君) 速記を止めて頂きたいのですが。
#44
○委員長(草葉隆圓君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#45
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。それでは引揚の情報は大体以上といたしまして、生業資金に関する問題に移りたいと思います。
#46
○岡元義人君 政務次官も、それから安福事務官も見えておりますので、かねがね委員会で心配しているのですが、もう十二月に入りましてその後どういう工合に処置されたか、生業資金の点について一應これは委員会から要求するまでもなく、前から非常に委員会が問題にしているのですから、その経過は当然養護局当りからあれは御約束しておいたが、日にちが経つたが、こうなつて、まあ援護局長は顔出しができないかも知れないが、とにかくちつとも出ていらつしやらない、そういうことははつきりして置いて頂くように私はお願いして置きたい。とにかくどういう経過を辿つているか、この際御説明して頂きたいと思います。
#47
○委員長(草葉隆圓君) 指導課の安福事務官から生業資金の状態について只今の御質問に対する御答弁を願います。
#48
○説明員(安福信雄君) 只今岡元さんからの御質問に対して御答弁申上げます。十二月に入りまして、年末資金等も考えまして早く資金を出すという手配をしているわけでありますということが第一であります。このことにつきましては、十二月の上旬中に府縣に金が届きますように手配しております。目下着々準備を進めております。各府縣の割振りも今明日のうちに確定する段取になろうかと思います。
 それから第二番目は、自分としては引揚の点等も御質問の中にお含みであろうと思いますが、このことにつきましては、当委員会で数回私の方からも御答弁して置いたので御了解は願つておると思いますが……。
#49
○委員長(草葉隆圓君) ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
#50
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。
#51
○岡元義人君 生業資金の問題は、これはもうすでにこの問題が出ましてから約三ケ月になり、その間相当期間経つておるのですが、もう暫く暫く明日あたりはというようなふうで今日まで引摺られて來ましたのですが、積極的にこの問題の解決に当つて頂きたいと思うのです。尚議員派遣の関係もありますので、援護廳は各縣の配分資料をば当委員会に何日までに提出できるか、この点を一つ明かにして置いて頂きたい。
#52
○説明員(安福信雄君) 只今御答弁申しましたように、今明日のうちに各府縣の割振りの金を決めたいと思います。二、三日のうちには当委員会に御提出する選びになろうと思います。
#53
○岡元義人君 この配分等につきましては、重点的な配分をするということを聞いているのですが、実際今迄出ております援護廳の生業資金の交付状況の資料というのは、我々が今度調査してみますと、非常に粗雜なものである。で、実際に越年を控えまして、重点配分をされた場合、或る縣には非常に薄く行つた、或る縣には厚く行つた、併しその当時になつて薄かつたけれども、本当はそうじやなかつたのだというような事態が起きないとも分らないと思いますが、そういうところに対して、援護廳でいろいろ臨機應変の処置がとれるような、例えば予備金とか、そういうような考えを以て配分して出されるか、この点ちよつとお伺いして置きます。
#54
○説明員(安福信雄君) 只今の御質問の点お答弁申上げます。今お話がございました通り、今回の配分につきましては、從來のように、單に引揚者の数でありますとか、或いは從來の目標額でありますとかいうような一律的な割当をいたしませずに、從來までの貸附けの状況なり、或いはいろいろの状況を総合勘案いたしまして、資金が緊急に必要な府縣に対しましては相当額の配分をいたします。それから貸附けの進捗しておらない府縣につきましては、極端な例でありますと、今回の配分は、恐らく金の行かない府縣もあろうかと思います。この事態の基礎になる資料は叶く最近のものほどよろしうございますが、併し十一月末というような資料は、現在ではなかなか私の方の手許では分りませんので、或いは十月の末、或いは九月の中頃の資料を用いざるを得ない事情にあることは御了解願えるのじやないかと思います。それで十月頃の資料に基きまして、只今思しましたような檢討を加えまして金額を定めたいと思つております。併し岡元委員さんからもお話があります通り、十月の頃の資料は如何にもそうであつたけれども、その後十一月或いは十二月の初めというような期間のずれがあるから、それでその配分についても万全のものでないというような事態が起つて來るということもあります。併しそういうものを一々考えて行きますというと、又現在算定しておる基礎が揺らぐというようなこともありまするので、十月頃の資料を用いざるを得ないという事情を一つ御了承願いたいと思います。それから御質問の、十月頃は左程でもなかつたが、現在非常に窮迫しておる府縣には金額が少くなるのだから、それに対する措置ができるかどうかということでございまするが、御承知の通り、予備金というような金を残すというわけにも参りませんので、そういうような緊急の事態が起りました府縣につきましては、全國的に見まして、そのときは若干の点の手配はできるのじやないかというように考えております。
#55
○岡元義人君 大体了承いたしましたが、若干の手配はできる、これはどつから財源を持つて來るのか、それを聞くのと同時に、今までの償還の実際の、例えば十月までの資料において、どれだけ償還しておるか知らして頂きたい。
 それからもう一つ、質問じやありませんが、政務次官も見えておりますので、各特別委員会の議員が、今度全國、年末までには派遣されると思うのです。当然越年に対して相当今の援護廳の意図を体して、越年には生業資金が廻つておる筈だと各議員が行かれました際、間に合つていないというようなこさになりますと、これはまあ二十人の議員の大半の方が全國各縣にばら撤かれて今度行かれるわけですから、相当後ゐ援護廳は攻撃を受けなければならない。その点は一つやつて置いて頂きたいと思います。それを心配いたしました関係上特に今日はその点をお願いしたいのであります。先の二点について一つお知らせ願いたいと思います。
#56
○説明員(安福信雄君) 若干の考慮をする財源はどこにあるかという点が第一点だろうと思います。今回配分する予定は一億五千万円でございまして、その外に財源があるかというと、これはないのであります。それでそういう府縣に対する措置の金を政府といたしまして一億五千万円を少し残して置かなければならないということになりまして、それは各縣でもお困りだろうと思いまして、取敢えず一億五千万円は配分したいと思います。併し先程も申上げました通り、これは十月頃の基礎を以て調査した数字でありますので、果して十月に非常に貸附が進捗いたしておりまして非常に窮迫した事態が起つておる府縣につきましても、十一月頃には左程でもなかつた。これは基礎が非常に窮迫した事態を基礎にして作つた数字の金が入るのでありますから、そういう府縣の金を若干削つて十月に事態が窮迫していなくても、十一月になつて窮迫したという府縣につきましては、今日配布する金が少いのでありますから、そういう府縣に若干でも廻したい、そういうような府縣のでこぼこ調整といいますか、そういう点で若干でも実情に即したようにやつて行けるのではないかと思います。
 それから第二点は結局越年に問に合うように手配ができるかというような御質問であると思いますが、この点につきましては一日も早くできますように私共の方ではできるだけ努力を拂つております。
#57
○岡元義人君 償還の金額は。
#58
○説明員(安福信雄君) 償還の金額は、本年の九月末の現在では一億九千万円という数字になつております。
#59
○岡元義人君 一億九千万円償還されますと、本年三月末一ぱいにもう一回は出ますね、五億円を上廻つて出せるということの見通しはついたのですね。
#60
○説明員(安福信雄君) 御説明申上げます。一億九千万円を果して生業資金に直ぐ運轉できるかどうかということだろうと思いますが、この一億九千万円の金の使い途を明らかにいたしますならば、その点は御了解願えるのじやないかと思います。一億九千万円の金は全部庶民金庫で持つております。持つておるということは、それは庶民金庫が他の適当な使途に使つておるというわけではないのでありまして、御承知の通り生業資金の第一次の計画を実施いたしましたときに貸附目標額は十億円であつたのであります。その中の三億は政府で金を出して、七億は庶民金庫から出すということをやつたのであります。実質的には七対三の割合が約五対五の割合に今なつておりますが、約五億という金が庶民金庫から調達されたのであります。その五億の内訳を申しますと、日銀その他で借りました金が約三億三千八百万円、それから庶民金庫の代理店即ち無盡会社とか、市街地信用組合の金を一時借りました使つた金が約一億六千二百万円であつたのであります。この一億六千二百万円の金はこれは一時立替金でございましたので、こういうような、現在のような金融の梗塞したる時代におきましては、一時立替金の金をそのまま長期に庶民金庫の立替金として、市街地信用組合なり、無盡会社が續けて行くということが不可能になつたものでございますから、この一億六千二百万円というものは速急に庶民金庫からそういうような市街地信用組合等へ支拂わねばならんという事態が昨年の今頃、即ち今から一年程前に起つたのであります。それでそういう事態を考えまして、償還された金額は一時的にその金に充当するということが決まりまして、逐次その金を拂つて來たのであります。それで一億九千万円の中で一億六千二百万円というものがその金に充当されております。それから残りの約三千何がしという金が残るのでございますが、この金の使途を御承知の通り生業資金を庶民金庫で扱つて参りますのには庶民金庫では相当手数料が掛かるのであります。この手数料の財源といたしましては生業資金として貸附けました金額から六分の利子というものを頂くことになつておりますので、その六分の利子の中からこの手数料を支拂つて行くという方針であつたのでございます。併し御承知の通り生業資金の償還状況は当初予期した程よくないのであります。最近各方面の御協力を得まして逐次この償還の成績は向上しつつありますのでありますが、併しまだ当初予定しておつた率よりはうんと低いのであります。それでありますからこの手数料に当てるだけの利子收入がないというのが現状でございます。それでそういつた庶民金庫でも手数料がないから事務をやつて行けないというわけにも参りませんので、この利子收入と手数料の差額の方はそういう三千何百万円の金が廻つて來るというのが現状でございます。それでなかなか一億九千万円が生業資金の再貸付資金に廻るということは非常に困難な事態にあることを御了解願いたいと思います。
#61
○岡元義人君 もう私二、三御質問いたしまして各議員の方々にも一つうんと御後援を願いたいと思うことがあるのですが、それは当初五億円に削減されますときに、大体本年度の償還額を三億五千万円という見積りで以て、本年度は八億五千万円は大体貸附ができると、こういうところで五億円に、二十数億円の要求に対して当委員会は五億円の大藏省側の案をば一應呑んだ形になつておるのであります。ところが実際問題として今の安福事務官の説明を聞いておりますと、我々だつて庶民金庫の内容が分らんわけじやない、重々知つております。併しすでにその方へ全部庶民金庫の、いわゆる整理の金にこれを廻わして行くというのでありますと、一應ここに食い違いができて來るのです。それは何で食い違いができて來るかと申しますと、只今表面には出ておりませんが、國民金融公庫がいわゆる庶民金庫の方のそういうような整理というものを兼ねてここに生れようとしておるのであります。その方との関連性が非常にここに変なものになつて來る、できるならば当委員会において大藏当局が今まであれを呑むときに、三億五千万円は、償還金は再貸附に使つてもよいということが第一次的のいわゆる眼目であつたのです。ところが実際になると、そういう工合に段々変つて來る、そこで変つて來るのじやない、大藏当局としては一物、いわゆる庶民金庫の穴埋と申すとおかしいか分りませんが、整理金としての、いわゆる國民金融公庫というものを考えておるのでありまして、これは委員会といたしましても当然この償還の八億五千万という一つの目標に対してはこの特別委員会が強力に厚生省と大藏省を押して、そうして尚後の金の配分ができるような方法をこの際とらなければならんだろうと考えられる。勿論國民金融公庫法が通過いたしますれば相当そこに又交渉の余地が出て來るでありましようが、併しもう最初から援護廳の方でそういうようなことを全然念頭に入れないで整理しておられるか、このもう一つだけ御返事を頂きたいと思います。
#62
○説明員(安福信雄君) 只今一億九千の大体の使い途を御説明申したのでありますが、この一億九千の中の一億六千万円に充当される金は本年度の償還と申しますより、その大部分は昨年の末、即ち本年の三月頃に償還された金でございます。その後の償還が余りよくないという状態でございまして、大体その庶民金庫の立替金の返済に充てた金は昭和二十一年度、二十二年度の償還金で大半賄つておる状況でございます。御説の通り、本年度償還予定額は約二億五千くらいあるのじやないかという見通しを立てておつたのでございますが、それが私共の予期に反しまして非常に現在は少いという状態でございます。このことにつきましては償還の促進その他でうんとやらなければならないというように考えまして、いろいろの手段を盡しておりますが、そういうような事態で、本年度の償還金を庶民金庫の何といいますか、一時借入金で返済しておるのではなくて、それは既往の年度の償還金で大半を賄つておるという状態であります。本年度に入りましての償還金額はまだ四、五千万円という状態でありまして、それがまあ私共の非常な予想違いと申しますか、見当違いであつた点は、あつたことはあつたのでございます。
#63
○岡元義人君 もう一点だけ。計算違いで結局四千万円か五千万円、それはいつまでの何か知りませんが、三月までにどの程度……、もう少し殖えると思いますが、それにしても結局我々が、当初においてこの委員会が一番心配したところの八億五千万円という線には程遠いものになつて來るのじやないか、その点について金融公庫ができても結局生業資金とは別個に考えておるんですから、何かその点についてそれだけの償還が上らなかつた。償還が上らなかつたということに対して援護廳は大藏当局と何か折衝されたことがありますか、後の始末に対して、実際の目標は八億五千万円、併しあれを呑む時には三千五百万円の償還金は再貸附に使つてもよいということでこの委員会の各委員は了解して來たんですが、実際になると四、五千万円、せめて今から二千万か、五千万円か集めても遥かに我々の考えておつたその生業資金には及ばない、その点について大藏当局とも、もうこれは足りない、目標額が今まで入らなかつたがどうにかしなければならんという折衝を今まで始められたことはありますか。
#64
○説明員(安福信雄君) 大藏省当局とは、只今まではその償還金が幾らあるということでなしに、五億では足りないということについては数回向うにも意見を申しております。向うの意見を目下打診中であります。
#65
○委員長(草葉隆圓君) それでは生業資金は一両日中に府縣別の割当をして府縣に通知をするというお話でございます。從つてその割当をやつてしまつたらこの委員会に報告するということでありまするから、只今も御意見等がありましたが、特に今までのでこぼこ等についてこの機会に政府の方へ委員会として意見等がありますと、割当の前に申上げて置く方がよいと存じますので、この点につきましても皆さんの御考慮を願つて置きたいと存じます。
#66
○矢野酉雄君 厚生省にお尋ねしますが、結局一億五千万円は現金がそれぞれの縣の庶民金庫等の支所等に到達するのは何日頃の見込でございますか。
#67
○説明員(安福信雄君) これは縣が非常にスムースに迅速にやつて頂けますと、私の方から送りまして、数日を出でずして入る筈なんでございますが、從來の例を見てみますというと、非常に遅い縣は二、三ケ月も掛かつておるという状態であります。そういう府縣に対しましては、今回の割当の時には相当減額等の措置も講じないと、そういうふうに二、三ケ月も金を遅らせて置いて、その都度金を續けて送るというふうなことになりますと、そういうことを何回でも繰返してもよろしいということをこちら側は認めたような恰好になつておりますので、そういう府縣に対しましては、相当減額をして御反省を願うという考えであります。
#68
○矢野酉雄君 いつ頃……。
#69
○説明員(安福信雄君) 若し本日私の方から大藏省の方へ金を送つて貰いたいという正式の書類が行きますと、大藏省で非常に忙しいのですが、よく頼みますと明日は日銀へその書類が入るのであります。日銀で直ぐ処理して頂けますと、二、三日したら府縣に届く筈であります。それで府縣が又二、三日掛かりましても最大十日と見れば行けるのであります。その書類を机の中に入れるということをしなくて迅速に処理して頂きますと、私共が正式に発動いたしましてから十日ぐらいすれば庶民金庫に入る筈であります。從來の実績を見ますとなかなかそうも行つていない実情でございます。今回は年末の資金等の関係もありますので、格別府縣を督励いたしまして、そういう事態の起らないように十分指導監督をやつて行きたいと考えております。
#70
○矢野酉雄君 二、三御質問したいと思いますが、これは厚生次官にもお尋ねするわけですが、現在の情勢から言いますと、明日が土曜日、明後日が日曜日ですから、とても十日なんかじや行きはしない、それからこれは縣に幾ら催促しても縣は権限がない、庶民金庫の支所は縣廳のいわゆる下級官廳でないために、これはどうしてももつと上の方で、大臣と大臣との間の政治的折衝を必要とする、恐らく各金融機関は二十七、八日頃から業務を普通年末の御用納をしてしもう。てぐすねひいて待つてるのは結局借る人であつて、貸す人々は決してそう借る人程の熱意を持たない、だから歳の瀬を私は越えない前に果してこれが現金が、正常資金を必要とする我等の引揚の兄弟等に入るかどうか、実にこれは覚束ない、非常に安福事務官は熱心に、殊に援護廳の諸君は他の官廳に比べれば熱意がある、これは私は確実に悉くにそれはよく事実の問題で知つておりますけれども、これは一人相撲でできないので、是非政務次官は大臣と大臣との政治的折衝によつて、この一億五千万円が必ず年内に現金化せられることのできるような御斡旋をして頂きたい、これは一銭の予算も必要とする問題ではないのですから、政府当局が熱意を持つ持たないによつて実現するか、実現しないかがはつきりするわけでございます。
 それからそれと関連してもう一点私は強く要望して置きますが、何と言つてもまだ借受けるまでの手續が煩雜過ぎます。勿論一種の金融業でありまするから、金融業の常識には則つて頂かなければならないけれども、その三割程度は國家が補償するというような普通の純粹なる金融業とはその本質を又異にしておる特性を持つておる制度でありますので、いろいろと工夫して今日に至つておられますけれども、借る方の立場からいいますとまだまだ非常なこの手續が煩瑣でありまするから、拔本塞源的な一つ私は生業資金を借る、一方からいえば貸附ける方法を簡素にする名案を一つ現内閣は御工夫を願いたいと思います。これはこの第四回國会の短期間であると見通しのつく私は本國会の会期中において、是非我我委員会に御提示が頂けるように御工夫を要望して止まないのであります。これについての政務次官の御意見、御覚悟を拜聽したいと思います。
#71
○政府委員(團伊能君) 只今矢野委員の仰せになりましたところ、かねがねこの生業資金の現金化が各縣におきまして甚だしく煩瑣であり、又この運営が非常に遅れている、それは各府縣の問題でなく中央におきまして非常にそこに手續の煩瑣な事態がございまして、遅れます事態が生じておりますが、この度この問題を非常に適切なところをおとり上げになつてお話でございますが、今日におきましてもなかなか只今の当局の説明における十日間というものに各地の末梢におきまして、これを現金化するということはなかなか困難かと思います。その事情も多少分つておりますが、これにつきましては厚生当局の熱心な側面から促進しなければならない問題と同時に、これらの現金化されて行きます途におけるそのポイントにおきまして、非常に煩雜なものがございます。それで年内においてこれが悉く末梢まで到達するということも必要なことであり、又差迫つた問題でございますから、できるだけの努力はいたしたいと存じます。次に借受手續の煩瑣の点は、これも非常に只今までの御注文も多くあつたそうでありまして、又これが生業資金を施行する上に非常に大きな支障になつておる点でございます。これは厚生省のみでも解決できない金融関係の法令その他もございます関係がありますので、これにつきましてはこの年末には間に合いませんけれども、一つの新らしい草案を作りまして、これらの点におきまして善処いたしたいと考えております。
#72
○矢野酉雄君 それからこれは実務に関係しておられる安福事務官にお答え願いたいと思いますが、現在に各縣の生業資金の手持、いわゆる在庫金といいますか、或は貸附成績と申しますか、貸附実績と申しますか、それとそれから今度一億四千万円をどういうふうに配分せられるか、それがもう決定しておると思いますから、それを当委員会にその資料を御報告願いたいと思います。それができましたら直ぐに……。
#73
○説明員(安福信雄君) 了承いたしました。
#74
○岡元義人君 議事進行について、只今大藏政府委員室で國民金融金庫にかねてから何回も出しておるのに銀行局長の出席がないので、今交渉いたしましたところ本日後から遅れて來るように手配しておるそうですから、この問題は後の廻して頂きまして、次の五の問題をばお願いしたいと思います。
#75
○委員長(草葉隆圓君) 次に移ります。十二月一日附、東京新聞「声」欄の投書について、御案内のように十二月一日附東京新聞の「声」の欄にありまするプリントをお手許にお配りしてありますように、「嚴多の引揚」ということについての問題であります。
#76
○岡元義人君 これはここに案が、内容が配つてございますが、その内容によりますと樺太の人達から最後の方に自分は傳えて呉れというようなことを頼まれて來たのだというようなことまで書いてございますので、一應最近帰つた方だと思うのでありますが、当委員会におきましては促進の関係と非常に密接な関係がここに生れて來ると思いますので、できますならば各委員に本人をば当委員会において召換して頂いて証言を聞きたいところ考えますので(「賛成」と呼ぶ者あり)ここに動議を提出いたします(「賛成」と呼ぶ者あり)
#77
○委員長(草葉隆圓君) 只今岡元委員の大田区植原一丞という名前で投書になつておりますが、この内容は引揚促進に重大な関係があると存じます。十二月以降はむしろ引揚を中止する方がいいということを傳えられて、しの傳言を頼まれたというような内容でありますので、只今のお話のように本人を当委員会の招致をいたしましてその事情をよく聽き、本人の意向を確かめたいとすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#78
○委員長(草葉隆圓君) それではさよう手續を進めて参りたいと存じます。
#79
○矢野酉雄君 この手續は即刻やつて下さい。
#80
○岡元義人君 今の矢野委員の即刻というお話がありましたが、これは各議員の御意見を委員長からよく念を押して頂きまして、本人が出席できるか、委員会をそのとき開くか開かないかお諮り願いたいと思います。來週しかないのでありますから……。
#81
○委員長(草葉隆圓君) これは先方と打合せて見ませんと、現在先方がこつちにおるか、おつたら近い大田区になつておりますから、近いと存じますが、そういう点について打合せたいと思いまして……。
#82
○矢野酉雄君 大体そうです、調べてある。
#83
○委員長(草葉隆圓君) 成るべく近い範囲に出席をして貰うように連絡をとりたいと存じます。
#84
○岡元義人君 只今復金課長が見えたようですから金融公庫の第三の問題をば採上げて頂くように……。
#85
○委員長(草葉隆圓君) 次に國民金融公庫法案につきまして議題といたします。
#86
○矢野酉雄君 復金課長に御質問いたしますが、大体これは今度の会期に提出する御予定があるかどうかをはつきりして頂きたいと思います。
#87
○説明員(杉山知五郎君) 私丁度その担当の仕事と違いまして基だ恐縮でございますけれども、別に特殊金融課長がおりますから、必要あれば直ぐ呼ぶようにいたしますが、私傳え聞いておりまするところでは甚だ不正確で申訳ございませんが、予算の政府出資の方がどうも今のところ見込がなさそうに聞いております。その関係上法案の方も遅延するのじやないかというように聞いております。それで大体間違いないと思つております。
#88
○委員長(草葉隆圓君) それで特殊金融課長の御出席を願いますか。
#89
○矢野酉雄君 それだつたら、出さないとすれば、課長を幾ら責めても出すわけに行かないと思いますから……。
#90
○委員長(草葉隆圓君) それでは懇談会にいたしますから速記を中止して下さい。
   〔速記中止〕
#91
○委員長(草葉隆圓君) それでは速記を始めて。
#92
○岡元義人君 金融公庫法については復金課長ではお分りにならん点もあるかと思います。併し出す出さんというまでに大藏省内部における情報も我々聞いておりますので、一應この委員会において明らかにして、できるだけ出せるように、今日は是非了解を願いたいと考えております。幸いに復金課長が見えておりますから、復金課長に、この間來の特別融資の継續については殆んで最近は復金課長は離れてしまつたような形でやつて來ておるのですが、その後どの程度まで……今度月曜日まで大臣の回答は留保されておりますので、なかなかここら來て頂けない。來て頂いた機会に一つ具体的に今度のいわゆる新らしい行き方というものについてお話願えれば非常に幸いだと思います。
#93
○説明員(杉山知五郎君) 只今御質問の点につきましては、大体経過は御承知だと思いますが、私共のところで閣議了解の案をとり、当然事前に次官会議に掛かりまして次官会議の了解を得まして、それから閣議に廻つたのでございます。それで事柄の性質上非常に機徴な点もあり、又非常に重要性もありますので、一つ大藏、厚生両大臣が当つて見ようということになりまして、私共としましては從來の経緯なり、或いはどういうふうな表現で説明をするか、そういつたような点はいろいろ準備はいたしておりまするが、その後首脳部の方で何遍も目を通し、いろいろ質問等もございましたが、今までのところではまだ正式に申入れになつていないように聞いております。ただ時期も切迫しておりまして、すでに第三、四半期も終りになつて参りましたので私共としても早く解決するということは非常に必要だと前々から考えております。大体そういうようなことで……。
#94
○岡元義人君 一つはつきり復金課長にお知らせ願いたいことがある、それは第三、四半期の從來の枠が今からでも解決ついたときは中小企業の枠として相当の金額をば振向けるだけの裕りは持つておるか、この点をこれは復金課長でお答えできると思いますから一つお答え願います。
#95
○説明員(杉山知五郎君) 復金の引受額は第三、四半期は非常に大きな予定で参りましたが、実際上はいろいろな関係から、当初の計画に比べまして、非常に巨額のずれがございます。勿論第四、四半期の需給も考えまして、今回百億円の増資を國会に提出いたしておりますが、それをも合せて考えますれば、まあ決まりました額にもよりますけれども、第三、四半期中に措置をとることは可能と考えております。
#96
○岡元義人君 大体第三、四半期中にできれば、願くば前の第二、四半期以來まだそのまま残つて來たのですが、この際前の期の枠からそれに該当するだけの金額くらいには持つて來て貰いたかつたのですが、新らしい百億の追加によつてそれを出すということは本当言うと我々としては好ましくないと考えられる、併しながら第三、四半期に間に合うということを復金課長は言つておられますが、一番問題はずつと引摺つて來ておりますので、年末が問題であります。委員会の各委員が心配しておられますのは何とかして年末をどうしたらよいかということが一番問題になつておりますが、年末までに近々の中にこの話がついたとして年末までに大概申込周夫書は各縣とも相当溜つておる、審議その他において時間はそう掛からないと思いますが、年末までに間に合うか、見込があるかないか、なければ別途に眞險に考えてやらないと非常に大事な問題でありますし、復金課長の肚を一つ聞かして頂きたい。
#97
○説明員(杉山知五郎君) この問題は非常にいろいろの点がございますので、交渉にも若干の時間がとるということは、私共も予定しておるのでございますが、その如何によつて、今御質問の点がどちらになるかが左右されるのじやいかと思います。で、もう残すところ一と月しかございませんし、それがいつ解決するかによつと変つて來るかと思います。
#98
○淺岡信夫君 杉山課長にちよつとお尋ねしたいのではが、実はこれは特融の問題ではないのですが、引揚者の普通一般金融の問題なんですけれども、第三國会におきまして衆議院、参議院で決議を上程されたのですが、それが衆議院、参議院共に同一字句においての採択になり、その第三項に、企業権のない者には企業権を、資材のない者には資材を、それから金融をという一項を設けました。そうした関係で、引揚者ですけれども、仕事は染料関係の技術を持つておりまして、そうして地方の引揚團体、或いは厚生事業中央推進会、そういうふうな意を得まして商工省に願い出たわけです。ところが商工省では、それに対して企業権を與えられない、更に苛性ソーダとか或いは亞炭とかいうような物の割当まで済んでしまつたのです。ところがそれをなすには一つの工場を建設しなければならないということにつきまして、二百万円の融通斡旋をお願いしたわけなんです。ところがこれがやはり地方協議会、地方協議会というのは融資協議会でないのですが、引揚團体とか、或いは厚生事業中央推進会の復旧が通つて、そうして安本長官の復旧も通つて、二百万円融資相成たいというような融資斡旋状が附いたわけです。これは大阪ですが、そこで今度は復金の窓口へ行つていろいろ話をすると、いや、そういうものに対しては枠がないというので蹴られたのです。ところがそこの監査役というのですか、その方の人に話をしましたら、非常に親切に話を聞かして頂いたけれども、その復金の窓口の係長の方でにべもなく断わられたということを、実は昨日國会に陳情が見えたのですが、それで大藏政務次官、それから商工政務次官もそれを聞かれまして、これは銀行局長の所に行つてよく聽かれたらどうかということで、昨日伺つたのだそうですが、病氣のためにおられんということで、時間も経つてしまつて、大阪へ引揚げてしまつたのですが、そういうような面に対しては、これは非常に具体的なことを申上げたようですが、そういう面に対してはただ枠がない、勿論枠がなければ処理のしようがないでしようけれども、そういう点に対して復金、或いは監督官廳という立場において、もう少し何とか衆議院、参議院で決議された、而もその項目においては具体的な面まで挙げておるわけです。それで、引揚者諸君は、何だ、こういうふうに企業権も與えられ、資材も與えられて、而も苛性ソーダなんというものは、大阪地区において僅か五十トンしかない、ところがこの種のものは非常に必要であるという点から、九トンの割当まで貰つた。その切符まで見せて貰つたわけです。こういうような場合に、どうも復金の窓口の係長は、実際に仕事をするのかしないのかというようなふうで、実際に仕事をするのだということを、いろいろ工場の図面なんかを見せて説明したそうですが、ところが枠がないということでぽんと蹴られた、こういう面に対してはどういうふうなお考えを持していられるか、或いは今後どういうふうに御処置なされますのか、一つ伺つて置きたい。
#99
○説明員(杉山知五郎君) 今お話になりました点は、金庫の直接の貸しでございましようか、或いは先般九月から始まりました中小企業特別措置といたしまして、代理店と申しますか、現在観銀、與銀等四軒ございますが、その代理店が貸すのでございましようか、どちらでございましようか。
#100
○淺岡信夫君 その点は、貸すのかどうか知れませんけれども、折衝した相手は、安本長官の復旧としましては、復興金融金庫理事長という宛名になつておりました。そうしてその仕事をする人は、願出人は、これは大阪です。そこで大阪の復金ですか、興銀ですか、そこの支店に参りまして、そうして、その係長の名刺を持つておりました、ですから、これは興銀が復金か知れませんけれども、とにかく宛名は復金になつておりました。
#101
○説明員(杉山知五郎君) それは、現在では興銀が実は復金の支所ということになつておりまして、同じ興銀でも二つ役目を持つておりますから、それで自分が代理店として動くときと、復金の支所として動くときとの二つあるわけでございますが、いずれにいたしましても枠とおつしやいます点は、各四判期に融資方針というものを大体東京で定めまして、本四半期にはこういう事業にこれくらい使おうというような計画ができてまいります。それでその方針等によりまして資金計画があり、一定の事業に対する限度というものを置きますので、或いはその資金の限度を超えておるから、本四半期には扱えない、こういうようなことではないかと感じられます。若し具体的な点等分りますならば、私共の方で照会いたして処理いたしたいと考えております。
#102
○淺岡信夫君 そうすると杉山課長のお話では、この第三、四半期に対してはもうすでにその種のものに対しては金庫として枠がない、併し第四、四半期においては或いはその枠があれば考慮したいというふうに受取つてよろしうございましようか。
#103
○説明員(杉山知五郎君) 今お話下さいました事実から考えるとしますとそう推察いたすのでありますが、或いは他に理由があるかも知れませんので、もう少し詳細に承知いたしたいと思いますので、若し具体的にもう少し内容が分りますれば具体最にはつきりお答えいたしたいと思います。
#104
○淺岡信夫君 杉山課長の明快なお答えで有難いと思つております。その人間は帰りましたが、いずれ改めて今度は請願、陳情に來るということを申しておりましたから、参つた場合においては今度は詳しくお話するそうですから、その時に処理して頂きたいということを申上げて置きます。
#105
○委員長(草葉隆圓君) 速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#106
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。
#107
○岡元義人君 銀行局長がお見えになりましたから……。先日來当委員会で第二、四半期オーバーの依頼状発行に対する処置に対しては委員会として一應局長にお願いしたのですが、その後いろいろ情報が入りまして、又無理な相談を局長のところへ持つて行つておるという話でございますが、これは委員会は懇談的にお話いたしまして、局長の立場の立つように我々としては考えたいと思つておりますから、一度お断りして置きます。本日の問題は國民金融公庫法についてでございますが、運営委員会に対しましては提案するというので、官房長官の方からお示しになつておりますけれども尚この点については相当な疑義がありますので、実際に出されるか出されないか、その点局長に伺つてみたい、又最近の進行経過をも合せて御説明願えれば結構だと思うのです。
#108
○政府委員(愛知揆一君) 只今お話の前段の問題でございますが、これにつきましては、若しお許が頂けますならば祕密会をお開き頂きまして御説明申上げることにいたしたいと存じます。
#109
○天田勝正君 局長のおつしやるように是非これは祕密会で一つ十分篤とお話願いたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#110
○委員長(草葉隆圓君) 只今局長のお話のようにいろいろ関係するところもあると存じまするので祕密会にいたしたいと存じます。
#111
○岡元義人君 今の國民金融公庫法についても一緒に祕密会という意味ですか。
#112
○政府委員(愛知揆一君) 國民金融公庫法の問題につきましても、ものによりますれば、公開で結構でございますが、これは極めて申上げにくい事情がございますから、若しできますならば祕密会にお願いいたしたいと存じます。
#113
○委員長(草葉隆圓君) それではこれから祕密会に移りたいと存じます。議員以外の方々の御退場を願います。
   午後三時二十八分祕密会に移る。
   ―――――・―――――
   午後四時一分祕密会を終る。
#114
○委員長(草葉隆圓君) 尚皆さんにお諮り申しますが、祕密会中の記録を公表するか公表しないかという点についての御意見を承ります……、これは祕密会中の記録は公表しないことに決定いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#115
○委員長(草葉隆圓君) さよう決定いたします。
#116
○淺岡信夫君 閉会に先立ちまして、先程委員長から御提案になつた懇談会、或いは理事会をということでありますが、でき得まするならばここに委員だけ残りまして、これが明日、明後日といいましても又散漫になりますから、孰れかの方法をもう少し懇談して見たいということを要求いたします。
#117
○委員長(草葉隆圓君) 本日はこれを以て散会いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#118
○委員長(草葉隆圓君) 本日はこれを以て散会いたします。
   午後四時三分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     草葉 隆圓君
   理事
           木内キヤウ君
           岡元 義人君
           星野 芳樹君
           駒井 藤平君
   委員
           天田 勝正君
           木下 源吾君
           淺岡 信夫君
           伊東 隆治君
           紅露 みつ君
           穗積眞六郎君
           矢野 酉雄君
           細川 嘉六君
           千田  正君
  政府委員
   大藏事務官
   (銀行局長)  愛知 揆一君
   厚生政務次官  團  伊能君
  説明員
   大藏事務官
   (復興金融課
   長)      杉山知五郎君
   厚生事務官
   (引揚援護廳業
   務課長)    岡林 諄吉君
   厚生事務官
   (引揚援護廳指
   導課勤務)   安福 信雄君
   厚生事務官
   (復員局復員課
   勤務)     田島 俊康君
ソース: 国立国会図書館
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