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1948/12/13 第4回国会 参議院 参議院会議録情報 第004回国会 農林委員会 第3号
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1948/12/13 第4回国会 参議院

参議院会議録情報 第004回国会 農林委員会 第3号

#1
第004回国会 農林委員会 第3号
昭和二十三年十二月十三日(月曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○食糧管理法の一部を改正する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)
○農地外土地建物並びに農業用施設の
 買收に関する請願(第三十二号)
  ―――――――――――――
   午前十時十五分開会
#2
○委員長(楠見義男君) これより農林委員会を開会いたします。
 かねて本委員会に付託になつておりました、食糧管理法の一部を改正する法律案、この法律案は衆議院で可決されまして、本院に正式に回付されて参りましたので、この問題について御審議を願います。尚この問題については先般來数回の委員会及び打合会におきまして大体質疑も終了したと思いますので、これから討論採決に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(楠見義男君) 御異議ないと認めます。
#4
○藤野繁雄君 食糧管理法の一部を改正する法律案は、次の要望を述べて賛成する者であります。
 一、食糧配給公團の運営については遺憾の点が少くないのでありますから檢討の上速かに改善せられたいのであります。
 二、食糧配給公團の人員増加は、政府の方針でありまする行政整理に反するのでありますから、実施に当りましては愼重に考慮をお願いしたいのであります。
 三、甘藷の作付轉換に当りましては具体案を成るべく速かに農家に知らしむると同時に、種甘藷の手配に留意しまして万全を期せられたいと思うのであります。
 四、甘藷及び馬鈴薯の貯藏及び加工の方法を研究し、腐敗の防止対策を講じ、食糧確保に努められたいのであります。
 五、甘藷及び馬鈴薯は輸送と取扱とに特別の労力と費用とを要するのでありますから、生産地と消費地とを勘案いたしまして、薪炭のように地区により價格差をつけられるように考慮せられたいのであります。
 六、種甘藷及び種馬鈴薯の取扱には特別の注意を要するのでありますから、食糧の流通機構より除外し、集荷配給は系統農業協同組合をして行わしめ、食糧の生産の増加を図られたいのであります。
 七、種薯及び食糧増産上必要なる種子の取引については取引高税を免除せれたいのであります。
 八、農業手形制度は農民の熱望により閣議決定事項であるにも拘わらず、主務大臣である農林大臣とも打合せずに、先般農業手形制度は、日銀の措置により全面的に中止すと、市町村農業協同組合に対して打電して、突然中止して、食糧増産上必要なる肥料の確保に支障を來したのであります。將來はこのように、日銀の処置によつて、勝手に農業手形の取扱を中止し、農業金融を窮地に陷いらしめるようのことのないように、特段の留意を要望するのであります。
 九、肥料及び農業の配給が、往々にして適期を失することがあり、これが配給については、遅延せざるよう一層指導督励せられたいのであります。
 以上であります。
#5
○委員長(楠見義男君) 外に……。
#6
○羽生三七君 私、この法案については、大体只今藤野委員からお話のあつたと同樣の要望を持つておるわけですが、特に運営に当つての能率に留意し、消費者大衆に対するサービス改善を徹底的に行うということを條件として、本案に賛成いたします。
#7
○板野勝次君 食糧管理法につきましては、大体全面的に改正の要あると思うのでありますが、只今の一億三千万円に改めるということについては、この法案については賛成でありますが、特にこのような状態ができました場合に、全國各地に見まする食糧配給公團の不正事件等は、誠に寒心に堪えないものでありまして、埼玉縣におきます、不法米價差額金の一億円に上る追徴問題や或いは、千葉縣におきましても亦同樣な事件も起きておりますし、その他全國数え上げますれば、相当な食糧配給公團を繞る不正事件もあるようでありまするし、又幽霊受配等で相当問題を起しておる部類もありまするので、これを機会に、この改正を機会に、かような不正の起きないように、政府当局におきましても、十分適切なる措置をとられることを希望いたしまして、本改正案に賛成するものであります。
#8
○石川準吉君 私も本改正案に対しましては、賛成を申上げたいのでありますが、先程藤野さん、或いは羽生さんから申されたように、例えば家庭の持込み配給だとか、その他前線の消費者サービスを速かに実施するように希望を申上げて賛成する者であります。
#9
○委員長(楠見義男君) 大体討論は終結したようでありますから、これから採決に入ろうと思います。
 食糧管理法の一部を改正する法律案を議題にいたします。本案に賛成の方の御起立を願います。
   〔総員起立〕
#10
○委員長(楠見義男君) 全会一致、よつて本案は可決することにいたしました。
 尚委員長報告並びに多数同意者の賛成者の署名の点は、いつもの通りに一つよろしくお願いいたします。
  多数意見者署名
    石川 準吉  藤野 繁雄
    赤澤 與吉  羽生 三七
    大畠農夫雄  加賀  操
    板野 勝次  平沼彌太郎
    柴田 政次
#11
○委員長(楠見義男君) それから次に、請願の問題に入りたいと思います。專門員の方から……。
#12
○專門員(安樂城敏男君) 請願の第三十二号、農地外土地建物並びに農業用施設の買收に関する請願であります。請願者は、宮城縣宮城郡松島町長磯田直七外五名に係かり、紹介議員は高橋議員になつております。
 次に請願の要旨は、宮城縣の品井沼水害予防組合が所有いたしまする灌漑、排水等の施説につきまして、土地を買收したけれども、これらの施設を買收せないことは、農業経営を無視したものである、毎年水害があつて、組合員は非常に疲弊しまして、これらの施設の維持負担力が全然ない、又組合の財政上、又この組合が近く解散いたしますので、解散処理のために要する費用を、これを買收した金額を以てこれに充てたいというようなことからいたしまして、これらの土地建物並びに農業施設を早急に買收をせられまして、そうしてこれらの買收代金を現金で交付する、尚買收いたしましたこれらの施設は、現状のまま引受けて貰いたいというようなことを、関係市町村の農地委員会や、宮城縣の農地委員会に申請、或いは陳情をいたしたのでありますが、近くこの組合が解散することになつておりますので、解散時期を間近に控えまして、一日も早く申請のように処理をして貰いたいと、こういう請願であります。
#13
○委員長(楠見義男君) この問題はですね、今御報告申上げたようなことなんですが、要するに組合の持つておつた農業用施設に政府で買上げて、そうして買上げて貰うけれども、その施設をそのまま又使わして貰いたい、こういうので、組合の解散を控えての財政難に対する一つの方法として、こういう請願をやつているのですが、どうもこのままじやはつきりいたしませんので、更に檢討いたしますために、この國会では、審議未了という恰好にしたらどうかと思いますが、如何ですか。(「調査しなければいかんですね」「異議なし」と呼ぶ者あり)
#14
○板野勝次君 今日は政府の方が見えませんか。
#15
○委員長(楠見義男君) 呼んでおりますけれども。請願の方では、今申上げたようなことで、ちよつと虫がよ過ぎるようなふうに思うのですが、(「次の國会で」と呼ぶ者あり)やりますかね、それじやそういうようにいたしましよう。いいですか、(「よく分らんからね」と呼ぶ者あり)それじや委員会はこれで散会いたします。
   午前十時二十七分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     楠見 義男君
   理事
           羽生 三七君
           平沼彌太郎君
           石川 準吉君
           藤野 繁雄君
   委員
           大畠農夫雄君
           柴田 政次君
           赤澤 與仁君
           加賀  操君
           板野 勝次君
   常任委員会專門
   員       安樂城敏男君
ソース: 国立国会図書館
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