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#1
第004回国会 予算委員会 第9号
昭和二十三年十二月十三日(月曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十三年度一般会計予算補正
 (第二号)(内閣送付)
○昭和二十三年度特別会計予算補正
 (特第二号)(内閣送付)
  ―――――――――――――
   午後三時十一分開会
#2
○理事(東浦庄治君) それでは只今より開会いたします。
#3
○中西功君 最初大藏大臣に予算編成問題についてお聽きしたいんですが、ずつと懸案になつております予備金四十五億の内容並びに價格調整費五十九億が予備費になつておるのですが、その内訳を今日ここで発表して貰えると思うのですが、一つお願いいたしたいと思います。
#4
○國務大臣(泉山三六君) 昨日、今の問題については山下さんからお尋ねがございまして、できるだけ今日のうちにと、さように考えておりましたが、只今実は又問題が出ておりまして、今日のうちには大抵申上げることができると思いますけれども、もう暫時御猶予を願いたいと思います。
#5
○中西功君 非常に私たちおかしいと思います。それでですね。どういう理由でその内訳を発表することができないのか、それを聽きたいと思います。
#6
○國務大臣(泉山三六君) 只今たびたび申上げます通り、予算といたしては、予備費として実は御審議を願つておるような次第でありますが、政府といたしましては、できるだけやはり一應のことを御参考に申上げた方がいいのではないかと、さようの構想になつておるのであります。
#7
○中西功君 予備費として審議を願つておるが、政府としてはなるだけはつきり……なんとかいうふうなことでですね、私の申上げておるのは、これは昨日からも言われておりますように、純然たる予備費ではないのであります。で使途が一應予想されるものは予備費ではないのであります。当然これは早く他の項目にはつきりと盛らるべきものなんですが、それがはつきりさせられないという事情が何かあるわけでありますが、そのはつきりさせられない事情を、即ちもう暫くしたらこれが発表できると言われておるのでありますが、私の聞いているのは、その内容よりも、なぜ特にどういう事情で今発表ができないのか、又今まで発表できなかつたのか、そうして又暫くすれば、なぜ発表できるのか、これを聽いているのであります。
#8
○國務大臣(泉山三六君) お答を申上げます。本件は率直に申上げまして、いわゆる雜件に属する部分であります。この雜件と申しまするのは、その要求額は凡そ千件に余るのでございまして、これが調整には時間的に相当暇が要るのであります。從いましてその時間を要すると、さようの次第によりまして自然遅れておるわけであります。
#9
○中西功君 その千件からあるということが言われまして、時間がかかるというならば、それならば今日中に発表ができるとか、或いは昨日におきましては、なるだけ早く発表するというふうなことが言えないわけなんです。決してこれはいわゆる時間的なそういう事務上の問題でなくつて、もつと外に問題がある筈だと思うんです。今までのように、我々のこの委員会における審議において、大抵のことははつきり言われて來ておると思う。このたびだけです。最後のとにかくもう私において各党代表の質疑が終るのですが、このことは最後まで発表ができない、そんなべら棒なことはないと思う。私は発表ができなければ、どういう具体的な理由で発表できないのか、そういう場合には大抵の今までの内閣においては、一應理由は述べたと思う、述べなくて、ただ暫くすれば発表しますというような返事は、曾て我々は聞いたことがないです。ともかくも私はその理由を述べて貰いたいと思う。(「はつきりしろ」と呼ぶ者あり)
#10
○國務大臣(泉山三六君) お答を申上げます。たびたび申上げます通り、いろいろ関係方面との了解の下に、予備費として計上いたしておることは、中西さん御承知の通りであります。併しながら政府といたしましては只今申上げました通り、率直になるべくその内訳の点を申上げるのが適当ではないか、かような構想の下に、その作業に今日当つておる、かようなことを申上げておるのであります。
#11
○中西功君 それが今日中とか、或は近いうちにとか言われますが、作業をしているというその作業が、なぜそう今まで発表できなかつたのか、もつとはつきり言いますと、昨日も山下委員からいろいろとこの点に対して質問があつた、これはこれだけじやなくて、價格調整費の五十九億もそうなんです。政府自身ははつきりこれは雜件とか何とかいう項に入るべきだと、こう言つておる、財政法第二十四條には、予備費としては、とにかく使途の予見し得ないもの、それを予備費というのでありまして、大体においてこれはこういうふうに使いますというふうな費目のごときものは、予備費に組んではならないのであります。そういう点で今の政府のこの予算編或の措置は、明かに財政法違反です。大藏大臣にもう一つ聽きますが、そういうふうな財政法の二十四條に照し合せて見て、今までのこの予算編成において取つた政府の態度は、財政法に違反していないのかどうか、それをお聽きしたい。
#12
○國務大臣(泉山三六君) お答えいたします。只今の財政法のお話は財政法のお話、本件提案の当時におきまして、もとよりこれは正確に予定することができない、その前提の上に立ちますことは明かでありまして、かようの意味合から予備費と、かようの計上に相成つておるのでございます。
#13
○中西功君 財政法の話は財政法の話といつて、この財政法に基かないで予算やそうしたものができるというふうにお考えなのかどうか。
   〔理事東浦庄治君退席、委員長著席〕
#14
○國務大臣(泉山三六君) 財政法の話でありますが故に、財政法に牴触しないと、かようのことを申上げたのであります。
#15
○中西功君 第二十四條の予備費の見解と、それから大藏大臣が、これは一應雜件というべきものだから内容から見てそうすべきものだと、こういう二つの解釈、そうなればですよ、今後当然いろいろの費目を設けなければならないようなのが沢山ある、併しその場合でも、そういうふうに予備費という中に一括入れて、そうして厖大な予備費を作つて行くというふうな編成方針を今後もされるのかどうか、そういうことが実際財政法が嚴然としてある場合に、それでいいのかどうか、それを聽きたいと思います。
#16
○國務大臣(泉山三六君) お答を申上げます。予備費はその性質上当然これは成るべく少ない金額、必要の限度に止める、かようの見解を持つておるのであります。以上お答えいたします。
#17
○中西功君 予備費はこの間も山下さんが言われましたが、單に少ない金額ということが問題じやないと思うのです。はつきりと財政法二十四條を見られたら分ると思う、大きな金額でもいいです、予見することができない歳入不足に充てるものと書いてあるんです。併し明らかにこれは雜件として使途を予定されておることなんです。而も今度の七百億の予算の中で七分の一が予備費になつておる。明らかに使途は予定されておる。それだけではないのです。價格調整金の五十九億に至つては、すでに一般の新聞にはいろいろ予測が行われておる。それだけではない。電産の労働組合に行けば、政府からこういうふうな大体回答と言いますか、あれを受けておる。例えばあの中で十億くらいを、電産の今度の解決のために政府は充てておるということをちやんと知つております。併し我々がその五十九億の金額を幾ら追求しても、政府は我々國会議員に全然言わない。一体こういうふうな、本來ならばこんなべら棒な予算が提出されるならば、我々は全然審議する必要はないのです。政府は必要な資料を全部整えなければならんと共に、財政法に牴触したことをして、我々に審議して呉れなんと言つても、そんなことは我々は審議をせんでもいいんです。だけれども、いろいろの事情で我々はそれを一應審議して來ておるのです。外の労働組合にも、何か内示を與えた。或いは一般の新聞にも、大体この間價格調整金についての四十億という数字が出ておる。そういうことが全然ここでは、祕密会にしてでも聽こうと言つておるのに、全然言わない。こういうふうな態度は、初めてなんです。もう一度聽きますが、飽くまでもこのように予備費というような形で、そうしてすでに使途が分つておるのに、こういう形で押されて、財政法の二十四條を犯して行くつもりなのかどうか、それをお聽きしたい。
#18
○國務大臣(泉山三六君) 只今中西さんの御指摘によれば、明らかに使途は予定されておる、かようのお話でありましたが、これはたびたび申上げました通り、明らかに使途を予定されいはいないのであります。かるが故に、財政法第二十四條に何ら牴触するものではないのであります。尚電産、炭産等に関しましての御発言がありましたが、電産十億何がし、さようの点には政府は何ら関知いたさないものであります。
#19
○中西功君 併し一番最初、これは予備費というのではなくて、雜件というのが当り前だと言つたのは、おかしいじやないですか。自分自身そう言つて置いて、今度はこれは予備費だ、使途は不明なものであるというふうなことを言つて、自分自身の言つておる説明に矛盾があると感じないのですか。
#20
○國務大臣(泉山三六君) お答を申上げます。凡そ雜件とは、いろいろのものがあると、かようのことでございまするので、予定はできないのであります。
#21
○中西功君 もう一度聽きますが、或る一定の使途に対して幾らの金を拂うかということは予定できないとしても、これを大体においてこういう方向に使うというのは、雜件という中で明らかに予定されておるんです。ですから、そういう意味で雜件ということを言われておるんだと、それならば、その雜件の大体の内容は、これを出さなければ問題にならんと思います。もう一度聽きますが、大藏大臣のこの問題に対する態度というものは、全くこれは常識を欠いておるんです。何故これを常識を欠いた程とぼけて、飽くまでも通そうとしておるか、その意図は私には分る。だから私は余計聽いておるわけです。これはこの度の予算編成の全体を貫いておる精神だと思う。そういう闇取引は止めて、正々堂々と返答したらよいと私は思う。大体この予算編成は全部闇取引ですよ、そこに問題がある。これが民自党の本質であり、やり方でございますと言うならば、私はもう質問しない。労働組合の今大きな問題になつておるいろいろな問題が、実はこの予備金、或いは又價格調整費の予備費の中に凝結しておると言つてもよいのです。そういう問題があるから、これははつきり決らなければ発表できませんというのなら私は分る、皆分ると思う。或いは又このことについてまだ関係方面の最後的了解を得ていないから発表できないというなら私は分る。そういう理由を一つも言わない。そこが私は問題なので、もう一度最後に、具体的にどういうわけで今までこれが発表できなかつたかを、私は理由をお聽きしたいと思う。
#22
○國務大臣(泉山三六君) お答え申上げます。いろいろ中西さんのお話を承わつておりますると、予備費なるが故に、何らかいろいろのものの中に、例えば労働問題に関係ある費目のごときが入つていないかと、かようの御懸念がありますようでありますが、少くともその点に関する限り、これは何ら関知いたさないものであります。尚、何か政治的な要素があつてこれが発表を差控えておると、かように御指摘でありますが、さような点はないのでありまして、予備費は予備費、ただそれにつきまして、成るべく皆さんに政府は率直に会期の間に申上げたら如何かと、さような考えを持つておることを申上げておるような次第であります。
#23
○中西功君 それならば、具体的にこの四十五億の中に超過勤務手当がなんぼ入つておるか、それを今分つておる範圍で言つて貰いたいと思う。
#24
○國務大臣(泉山三六君) さようなもので決定いたしたものはございません。
#25
○中西功君 それならば、超過勤務手当を今後支給するについて、一應予算額と言いますか、そういうものを見積つておるか、その見積りを一体どの程度に見積つておるか、それをお聽きしたいと思う。
#26
○國務大臣(泉山三六君) 超過勤務手当につきましては、今日どうも不足をいたしておるようなふうでありまするので、適当に計上したいと、かように考えておる次第であります。
#27
○中西功君 適当な計上というが、その適当を聽いておるのじやないですか。それで答弁になると思つておるのですか。一つの、政府がですよ、超過勤務手当というものを見積るときに、見積りの基準があると思う。
#28
○委員長(黒川武雄君) 御発言中ですが、衆議院の本会議で質問が出ておるそうでありますので、一旦ここで休憩いたしまして……。
#29
○中西功君 この一項だけで、もうちよつとでありますから、僕はもう一番最初の予算編成の一点だけなんです。この結論を言つて置きます。それで私の聞いておるのは、超過勤務手当を二十二年度の、或いは二十三年度の実績において大体どの程度必要としたか、これは決算もあるでしようしこの度の二十三年度の本予算における計上のときの数字もある、更にこの追加額或いはそうしたものとして何らかこれを予定しておるかどうか、それを私は聽いておるのです。
#30
○國務大臣(泉山三六君) 今超過勤務手当におきましては、只今も申上げました通り、既定予算はどうも不足いたすように考えられますので、これは考慮いたしておると、かようのことを申上げたのでありまして、数字につきましては後で申げしたいと、成るべくなら申上げたいと、さように考えます。
#31
○中西功君 後で一應政府として……どうかそこの問題です。全然あなたは具体的に問題を言わいのですよ、返答しないのですよ。それじやもう一つ序でに聞きますが、價格調整費の五十九億のこの予備金ですね、これを大体どの程度に考えておるか、これはGHQの方の許可を得たかどうか別として、政府は今大体この五十九億はどのくらい、どのように使おうとして考えておつたか、或いはこれは現実に決まつておるかも知れませんが、いろいろ変つておると思いますが、一時はこういうふうに分配しようと考えておつたというやつでも結構ですが、そうすれば大体の予想は付くわけです。それを発表して貰いたい。
#32
○國務大臣(泉山三六君) 價格調整費の中に予備的なものがござまいすることは、只今中西さん御指摘の通りでございます。然るところ先程來、中西さんの御指摘の通り予備的なものは飽くまで予備でございまして、さようの意味合におきまして、これを求めたのでございまして、それを何に何程、かれに何程という、かようのあやふやのものはないのであります。かれこれ勘案いたして適当と認めるところによつて決定したと、かように御了承を願います。
#33
○中西功君 もう一つ、僕はこの今の泉山三六大蔵大臣は非常に偉いと思つておる。実にこんなに心臓強く頬かむりして行けるというのは実に偉いと思つております。併しこの價格調整費というものを考えて見ると、今までやられておつた安定帶物資に対しては百十億のうち、僅かに十億前後です。今後あの予備金において五十九億によつてやろうとするのは、これには明らかに電産或いは海運関係が入つておると思う、勿論新聞にもそういうことが傳えられておる。今まで價格調整金としては、船舶関係については船舶運営会が補助費の中に入れられておる、電産の場合において大体においてなくて、私の記憶しておる範囲ではなくて、復金資金からなされていると思う、價格調整金の問題としては非常に新らしいものがここに加わつて來ておるのであります。それだのに、これを單に予備金ということで頬かむりして行こうなどということは実に私はおかいして思う、以ての外だと思う、我々はそういうことが大体予想が付くから、それを申上げてそれを質問しておるのであります。今度の予算問題、この予算編成問題で非常に大きな問題はそこにあるのです。一つは、六千三百円か五千三百円かという問題と並んで、この五十九億の問題は、これは少いか多いかが問題になりますが、そこにあるのです。そういう問題をごまかして、五千三百円問題についてもごまかしていいと思いますか、おかしなことになつておるだけじやない、こういう重要な問題が現にあるのを我々一つも最初から突けないとするならば、全く私は審議できないのですよ。それで私は予算編成問題について最後に結論を申上げますが、私は明かに今度政府が取つた態度は二十四條に違反しておる、更に又予備金並びにこの價格調整費の予備費の使途がなぜ発表され得ないかということについても何ら誠意ある答弁はないと思う。その理由については私はそういうふうに了解するのでありますが、まあこれについて若し答弁があつたらしで貰つてもいいし、なければ、又衆議院に行つても結構です。
#34
○國務大臣(泉山三六君) 答弁はございますので申上げたいと思いますが、只今中西さんの御指摘の点は私として多々教えられるのでございまするが、何も私が僞わりを申すのではないのでありまして、問題は今日かようの内容と申しますか、構想についてこれを発表することが適用ではないか、かようの信念の上に立つて特に申上げたいのでありまして、今日労働爭議の展開しております場合に、政府におきましてはこれらの労働爭議に対し、その早期且つ円満なる解決を望む、その熱情において欠くるところはないのでありますが、もとより労資の間に公正なる妥結をこそ望むのでありまして、この点につきまして徒らにこれに枠を嵌める、かようの構想はないのでありますから、この点蛇足ながら一言加える次第であります。
#35
○中西功君 主税局長に一つお願いします。所得税問題なんですが、これはさつき実はちよつとお願いして置いたのです。最初ちよつと数字が欲しいのですが、今年の一月に更正決定した二十二年分の所得税額は、大体幾らになるかという問題と、十月の仮更正決定の場合にかいて、どのような査定をしたかという問題と、更に私が聽きたいのは、この度所得税が自然増を見込まれた結果として、來年の一月に大体大藏省としてはどの程度の更正決定を予定して各財政局、或いは税務署に指令を出すつもりでおるか、こういうことをまあ大体数字的にお聽きしたい。
#36
○政府委員(平田敬一郎君) お答え申上げます。昨年の昭和二十二年度の更正決定の税額でございまするが、農林水産業におきましては二百六十億程度、営業その他におきまして四百三十億程度、合計いたしまして七百億程度の更正決定をいたしております。それでこれに対しまして本年の七月に、第一回の申告があつたときでありますが、その申告の成績を御参考までに申上げます。それによりますと、これは概算でございますが、農林水産業におきましては百二十億程度、営業その他におきましては百二十億程度の申告であります。從いまして申告額におきまして二百九十五億程度の税額になつており。今回の修正になりまする当初の予算に対しまして二割七分ぐらいであるということは、いつかの懇談会の際に伺いまして、御説明申上げた通りでございまして、こういう申告の状態、これは尢も昨年の成績に比べますと若干上昇はいたしております。昨年は確か一割四、五分ぐらいの成績ではなかつたかと思います。二割七、八分になつておりますから、若干の上昇は見ておるわけでございますが、併しながら非常に低調でございまするので、私共といたしましては、或るべく早く納税をして頂くということがいいと考えまして、農業は委節的関係もございますので、仮更正はいたさないで、來年度の二月に本更正で、行くという方針でございますから、営業その他につきましては、できる限り早くから税務署の調査によりまして、税額の決定をしたらよろしいという考え方で、大体九月から十月にかけまして更正決定をいたした次第であります。その数字は正確な数字は纏まり兼ねておるのでございますが、大体におきまして営業その他で六百二十億程度、農業は取りませんが、水産業で当初の百二十六億に対しまして約百三十六億、十億程度の増額決定をいたしております。從いまして合計いたしまして七百六十億程度の更正決定になりますが、農業はいたしておりませんから、いたしていない分は申告額によつております。そうしますと現在までに一應申告所得税におきまして、本人の申告並びに税務署が更正決定をいたしました税額というものは、七百六十億程度に相成つております。数字を申上げれば直ぐ分るのでありますが、すでに本年度の追加予算を入れました全体の私共の見込みは、農業と水産業におきまして只今も申上げました通り、大体三百二十億程度を期待しております。営業その他で約八百九十億程度、会計いたしまして千二百二十億というのが、今度の申告所得税の予算額に相成つております。從いまして個々の数字を御覽になれば分りますように、今後におきまして更に相当な更正決定を必要とする、先ず第一に農業につきましては先程申上げましたように、まだ大部分更正決定をいたしておりませんので、できる限り私共といたしましては、この一月の申告に際しまして、所得の標準等もできる限り公開いたしまして、適正な申告を得て、更正決定を成るべく少なからしめるという方針の下に宣傳その他を行いまして、或いは国民各位の御協力を得まして、先ず申告でできるだけ押えて行くようにする考えでございます。でありまするが、その成績によりましては、やはり相当更正決定をしなければならない実情になりませんかと考えております。これは大体二月のことを考えております。それから價格につきましては、先程申上げましたように一應の更正決定をいたしたのでありますが、大体仮更正でございますので、完全な調査ができないので、勢い若干低くなつておるところもございますので、更に來年の二月には本年の実績をよく調べまして、その上で適正な更正決定をいたしたい。本年の実績をよく調べまして適正な更正決定をいたしますならば、相当むつかしい問題はいろいろあると思いますが、予算額の確保は不可能ではない。ただ私共はあらゆる努力をし、あらゆる國民各位の御協客によつて初めてこの予算額の確保ができる。併しそれは不可能ではない、かように考えておる次第であります。
#37
○中西功君 そういたしますと、千二百二十億というこの額が一應目標額になるわけですね。
#38
○政府委員(平田敬一郎君) 本年度の收入目標になるわけでございます。
#39
○中西功君 その中に、このたびの所得税の増收見込も入つておるわけですね。
#40
○政府委員(平田敬一郎君) さようでございます。
#41
○中西功君 そういたしますと、二つか三つ問題があるのですが、実は農業所得税なんですが、私がこの前の本予算が通過いたします直前に、主税局の方に、一体このたび農業所得税をどういうふうな見積りで査定しておるのかというように質問したのに対しては、増收を五%見積つておるということ、更に物價の値上りを三〇%か四〇%だと思いましたが、とにかく四〇%以上だつたかも知れませんが、見積つておるというふうな、それで割出しておる。これが確かあの予算が通る直前の政府側の答弁でありました。ところがそれから私が一週間も経たないうちに農村へ行つて見ますと、当時すでに七月の申告が始まつておつたわけでありますが、そのときに税務署が各農家に通知しておるところによりますと、農産物は八〇%上るということを予定して申告して貰いたい、こういうことがもうすでに言われておつた。私は非常にびつくりした、我々が委員会で聽いたのは確か四〇%、私はそのときの速記録を見ればはつきり分ると思いますが、その前後だつたと思います。それが殆んど時間が変らないのに、農村へ行くと殆んど倍になつておつたわけであります。そういうふうなことは、私自身も非常にびつくりしたのですが、我々國会議員が実に馬鹿にされておるような氣もしたのです。そういう点について主税局長は、一体そういう事情はどういうわけでそういうことになつたのか、これが一つであります。もう一つは、農業の問題でありますが、今出された数字によりますと、農業は今年の一月の決定が大体二百六十億である。一應今後目標になるのが三百二十億程度である。そういたしますと、これで差引六十億が殖えることになるのでありまして、この状態で行きますと、今年の一月の更正決定に比較いたしまして二五%ぐらいの増しということになるんですが、そういうふうな大体目標で各税務署に対して指示を與えられるかどうか、それをお聽きしたいと思います。
#42
○政府委員(平田敬一郎君) 予算の見積りに当りまして、その当時における大体のマル公の予定價格並びに実効價格等の動き、それから生産の増加の見込等を勘案いたしまして、当初予算を見積りしたわけでございまして、確か生産の増加と公定價格及び諸物價の騰貴を見まして、両方かけ合せますと、七割前後の増加を見ておるというふうに申上げていいのではないかと思います。物價だけでございますと、それ程にならんと思いますが、從いまして私共といたしましては、その後申告の時期までに若干のずれもございましたのと、それから麥の價格等も本式に決りましたので、そういうものを元にして、成るべくその時に應ずる指導をした方がいいのではないかという趣旨でいたしまして、大体七割前後の増ではなかろうかというふうに指導して來たと考えておりますが、そのときの最も近い状態の下におきまして、適切な指導を加えて行く方針でございますということをお答え申上げます。それから今最後にお話のありました去年の更正決定額は、先程申しましたように大体二百六十億、それから営業は四百三十億、併せて七百億でございますが、このうち今年度中に入りました額が五百十億未満ぐらいじやないかと思います。あとの分は補正訂正等によつて若干減りました。それから今年度中に相当前年度分の歳入を予定しておりまして、その分を差引きますと、前年度中実際納めて貰つた額は五百億であります。それに対しまして今年度中に納めて頂かなければという額が、先程申上げましたように千二百二十億ございますので、收入額といたしましては相当な増加になるということを御了解願いたいと考えます。從いまして農業所得等につきましても、先ず申告で納めて頂くことを理想にいたしておるわけでありますが、それもできないで、二月末か、三月頃に更正決定いたしますれば、その税額が全部年度内に入るという見積りをするということはなかなか難しいわけであります。私共の希望といたし、理想といたしましては、全部年内に入ることを予定いたしておりますが、併し実際上はなかなかそう参りませんので、歳入の見積りにおきましては、若干の余裕を見ておりまして、最初の予算におきましても、申上げました通り大体七〇%から七五%程度の年度内收入ということで歳入を計算いたしております。從いまして、所得におきましては大体先般も申上げましたように、昭和二十二年度一人当りの所得が二万九千円、約三万円程度であつたのでありますが……。
#43
○中西功君 それはどの一人当りの数字ですか。
#44
○政府委員(平田敬一郎君) それは農林水産であります。今度のお話の額に対應いたしますところの今年の所得見積額というものは、生産の増加、それから公定價格が、この前も申上げた通り百三十二倍になつておるというようなことからいたしまして、これは昨年の六二・五五倍に比べますと二倍以上になつておりますから、両者の点からいたしまして、大体六万円をちよつと超える程度の所得、その程度で決定するのが一番妥当な線ではなかろうかと、かように考えておる次第であります。課税額といたしましては、必ずしも二割五分というふうにはならないと考えております。
#45
○中西功君 私聞きましたのは、私の数字の書違いかとも思いますが、今年の一月、二十二年度分において、農村の更正決定した額は、この推算においては二百六十億と、こう聞いたわけであります。ところが一應今度の追加予算を入れた目標額は三百二十億と、こう聞いたのであります。そういたしますと、若しこの追加予算を実行する建前において、大藏当局がまあ各税務署に何か内示をするとすれば、二百六十六分の六だけの増加を大体予定すればいい、即ち二十数パーセントになると思うが、それだけ今年の更正決定額に対して、まあプラスするという程度でやればいいという数字になるのでありますが、これでいいかどうか。
#46
○政府委員(平田敬一郎君) 先程申上げました三百二十億という数字は、今年度内の收入見込額でございますので、それと比較すべき二十二年度の税額といたしましては、二百六十億の中で現実に二十二年度中に納まつた額と比較するのが妥当であろう、そうしますと、確か二百億を割ると思いますが、そういう御比較をやつたらいいのじやないか。今一つの事情を申上げますと、今年度は税率について相当の引下げをいたしました。基礎控除をいたしました。なかんずく低額所得者につきましては、その減額割合は比較的多うございます。從いまして所得が二倍になりまして税額が初めて五割になり、所得が三倍ぐらいになつて税額が二倍程度になるのであります。かような関係に相成りますので、所得の増加割合も税額の増加割合との間には相当の開きがあるということを御判断願いまして、御比較になる必要があろうかと考えておる次第であります。
#47
○中西功君 もう少し別の観点から言いますと、実は今度の九月、十月に行いました仮更正決定において、新聞にも当時出ましたが、大体二倍から三倍、或る場合には、四倍、ひどいのになると十何倍というのもございました。そういうふうに大体全國的に見ますと、二・二だとか、或いは二・五というふうなものを取る、これはラジオを以て放送されました。これが良いか惡いかは別といたしまして、実際納税者といたしましては大体前年分の何倍くらい、或いは何パーセント増になるかということが一番深刻な問題だと思います。一番簡單明瞭な考え方だと思います。そういうところから、こういう二倍とか或いは三倍ということが出て來るのでありますが、この数字を私はどうして出されたのか、これを非常に疑問に思うのです。と申しますのは、今年の一月の更正決定で、商業の方面で言いますと四百二十億、これに納まつてない数を引かなければいかんというお話ですが、だから私そういう意味でこの数字を欲しかつたのは、二・二倍或いは二・五倍というふうなものが一体どういうところで割出されるのか、この数字をはつきりして頂きたい。ところが現実に今出された数字を見ますと、どうもそうならないのですが。
#48
○政府委員(平田敬一郎君) 二倍とか、三倍と申しますのは、所得の額でございます。今申上げましたのは税額でございます。所得の額が二倍になりましても、先程申上げましたように、今年度は基礎控除、税率等をそれぞれ引上げ或いは軽減いたしておりますので、從いまして税額といたしましては五割しか殖えない、或いは低額の所得の場合におきましては、それ程更に殖えないといういろいろの場合がございますから、税額の方と課税所得とおのずから別個に考えて頂かないと誤解を生ずるじやないかと思います。それから單純に私共二倍、三倍と所得について申上げておりますのは、これは所得は飽くまで税法の規定に從いまして、要するにその年における一年間の所得を調べて、それによつて決定すべきものでございます。その大体の趨勢はいろいろの方法によつて調べておりますが、一番適実な調査は、やはりできる限り多くの納税者につきまして実額を捕捉しまして、それを前年の課税と比べまして、それがどういうふうになるだろうか、そういうものを元にしまして判断せざるを得ん、從いまして課税が比較的低かつた地方は倍率が高くなる場合がある。個人的にも、或いは業績が非常に好かつた、或いは前年度の課税が低かつた場合等は非常に倍率が高くなる、或いは反対に業績が惡かつた或いは、その他の理由で、それぞれそれ程高くならないものがございます。いろいろの場合があると思いますが、そういうことを総合的にいろいろ考えまして、でき得る限り各財務局、税務署におきまして適正な処置を取る、こういう方針でそれぞれ仕事をやらしておるわけでございます。それを総合して積上げました結果の数字が大体におきまして何倍になるから、そういうところで極力努力して参りたい、勿論各納税者におきましては、税法の命ずるところによつて適正に所得を計算して申告する。こういうような方針で指導いたしているような次第であります。
#49
○中西功君 それで私は実際税金問題に携わつて見て痛切に感ずるのですが、こういうふうな二・二倍とか、二・三倍とか、二・五倍とか、いろいろ一應決定がなされるわけですが、その場合皆が非常に不審に思うのは、この税務署に対して一体総税額においてどれくらい割当てられて來ているのだろうかということが、常に問題になると思うのです。それは絶対税務署では言わない。ですからそこからいろいろの揣摩臆測をしなければならんことになつて來ると思うのです。ですから非常に詳細に、大藏省のこの目標額というものは大体こういうふうになつている、そうして各財務局及び税務署においても大体こういうふうにしているということを、私は公表なされることが一番問題の紛糾を少くするゆえんだと思う。その点になりますと、税務署は口を緘して言わない。それができませんか。
#50
○政府委員(平田敬一郎君) この目標というものは、前々から申上げておりますように、大体の当該年度における一つの努力目標でございまして、その目標を達成するべく努力させるわけでございますが、納税者との関係におきましては、飽くまでも税法に從つて適正な課税をするという方針でございます。從いまして極く純粹に論理的に申しますと、両者の間には直接に繋りはないと申上げて私共はよいと思うのでありますが、併し実際問題といたしまして、やはりいろいろな影響があるということは、これはもう実際問題としてはさようになろうと思いますが、併し飽くまでも建前といたしましては、各納税者は税法の規定に從つて納めて頂けばよいので、目標には関係ないのであります。目標は飽くまでも役所に適正に仕事をして貰いたい、税法の規定に從つて飽くまでも適切な徴税をすりようにと、こういうような意味におきまして努力目標を示しているわけでございます。從いましてこれを余り一律に示しますと、却つて場合によりましては反対の弊害を生ずるような場合もございまするので、なかなかお話の通りに税務署といたしまして責任のある回答をいたさない場合もあるかと思いまするが、さような趣旨のものでございまするから、御了承願いたいと思います。それから大体におきまして、今の倍率等も一應いろいろ役所で言つておりまするが、それは一應の倍率でございまして、勿論各個人の事情に應じまして、それぞれ差別がある場合には差別があつても妥当である、ただ大体の傾向を申上げているということで御了承願います。
#51
○中西功君 実際は建前としてはさつき言われたようになつていると思うのです。併し実際はそうじやなくて、むしろこの大体の目標額を公然と発表してしまつた方がよい、なぜなら、ちやんと目標額は予算として國会で決められるのですから、それを適当に具体的にしたところで決してこれは不都合なものでもないと思うのです。ただ個々の税務署の場合におきましては、ここは二・五倍なら二・五倍ということになつているのだから、そういうふうに書いて呉れないと困るとか、非常に一律的な問題の出し方をする場合に、常に一体そういう……これは一つの例なんですが、ここにどれだけかかつて來ているのかということが私問題になると思うのであります。併しそれは別といたしまして、もう一つの問題は、仮更生決定の問題なんです。今度の新らしい所得税法によりますれば、この仮更生決定ということが、合法的にあり得るのかという点に私は疑問を持つ。恐らく更正決定というものは、所得税法では最後の年度において、年末ですか、或いは年度においてやれる建前になつておる、併しその中間段階においては、これはその都度申告をして行く、即ち更正決定と確定申告と不可分なものであつて、確定申告ということがなければ更正決定ということはないのであります。その中間においては任意な納税者の自発的な申告に基くのであつて、これに対して、いわゆる更正決定と同じような立場に立つて中間段階の申告を訂正するとかいうふうなことは、法律的に言えばできないのじやないか、勿論一年溜つてしまつたのでは非常に困るから、途中においてもやるというのはよろしいと思うのですが、併し私の知つておる範囲では、九月、十月になされた場合においても、若しその更正決定に対して不服ならば異議の申立をやるというような手続を取るとか、或いは又差押ということは言わなかつたのですが、それに類した非常に強行的な決定権を持つておるかのような言辞が沢山漏されておるということは事実あつたと思うのですが、そういうふうに中間段階における更正決定というものは、一体どうあるべきかということを聽きたいと思います。
#52
○政府委員(平田敬一郎君) この予定申告に対しまする更正決定につきましては、所得税法の四十四條に規定がございまして、やはり納税者が申告いたしました当該年度の所得の見込額が、政府の調査するところと比較しまして低い場合におきましては、政府は更正決定ができるということに相成つております。本來の理想から申しますれば、もう少し申告によつて納まるような態勢になつて参りますると、かような規定はでき得る限り活用を少くするというのが一つの目標だろうと思います。將來におきましては私共できる限りそういう方向に持つて行きたいと考えておりまするが、ただ如何せん、先程申上げましたような申告の成績でございまして、このまま放置しますと、却つて納税者に取りましても年度末に一遍に税金を納めて頂かなければならん、政府におきましてもその間の歳入のずれがありまして、非常な國庫の不足を生ずる、かような結果になりまするから、やはり今の段階におきましては、こういう規定をでき得る限り活用いたしまして、適正な仮更正決定をいたすというのが正しい行き方じやなかろうか、かように考えておる次第であります。
#53
○中西功君 その場合の仮更正決定というのは、確定申告に基いた更正決定と同じような処置を取つてもいいという解釈ですか。
#54
○政府委員(平田敬一郎君) 仮更正に対しましては、審査の請求その他の手続も法律で規定されておりまして、ただ一点違いますところは、仮更正に対しまして審査の請求があつて場合においては差押はできますが、競賣まではちよつと見合せる、かようなことに相成つております。その他の場合におきましては、法制上本更正決定と何らの差がございません。運用の方針のおきましては、先程申上げました通り、申告の成績が相当良くなつて來ますれば、なるべくこういうことは行われない方がいいということは言えると思いまするが、現在の段階の下におきましては、むしろやはり活用いたしまして行きまするのが、納税者に取りましても、又政府の取りましても適切且つ必要なことと考えておる次第であります。
#55
○中西功君 主税局は結構です。どうも有難うございました。主計局の方に簡單なんですが、一つお聽きしたいのは、マル公が非常に割れております。そうしてその即ちマル公よりも闇の方が安いものが、今基礎資材に及んで來ておると思います。最近では木材でも棒鋼でもそういう傾向があると思うのです。それで民間の企業では直ちにこれが相当強く反映するわけですが、そういうマル公割れの問題を、この度追加予算が組まれたときに、物件費の方面に考慮されてやられたかどうか、それを聽きたいと思います。或いはそのとき政府はやはりマル公で、うんと市中値段が安くなつておるのにマル公で買うのかどうか、それを聽きたいと思います。
#56
○政府委員(阪田泰二君) 只今お尋ねの点でございますが、今回の補正予算を組むに当りましては、特別にそういうような事情は考慮いたしませんでした。ただこの当初予算におきましても、御承知のように物價補正の措置費が特別に設けられておりまして、これを使用しまして、本年七月以降行われました物價改訂による物件費の増加に対処して参るというような形になつておりましたのでありますが、その補正措置費が実際問題といたしましては、マル公の上つた通り、その通り若しそれを買つておれば、予定通り買えない場合も出るような場合が起つて來ると思います。即ち物價改訂が当初予定しておりました率の通り参つておりません場合もありますので、必ずしもあの價格補正措置費がその通りできないということが理窟から言うと起つて参るわけであります。その辺のところは、そういうような情勢でありますので、できるだけ各省に價格補正措置費の使用を切詰めて節約させまして、現在予算に載つております價格補正費で間に合うように節約して使わせるというような方法で指導しておりまするので、実際問題といたしまして、各省の当局者といたしましては、安く買えるものは安く買うというふうに努力いたして実行いたしておると思います。それから政府といたしまして、まあこれは会計法上当然のことでありますが、いろいろ契約等をいたしまする場合に、特別の認められた場合以外におきましては、競爭入札によつて契約をするというような規定もございますわけでありまするから、マル公割れで契約ができるという場合も当然出て來るわけであります。政府としては何もマル公で是非買わなければならん、こういう義務があるものとは考えません。
#57
○中西功君 今度の予算の中には、それは見込んではないわけですね。
#58
○政府委員(平田敬一郎君) ええ。
#59
○中西功君 それから給與の中で、この前に地方の公務員に対して、確か二・八の補給金の問題で金が貸してあつたと思うのですが、それを今度引上げるということになつておりますが、現実の問題として、地方はそういう金はないと私は思うのですが、これに対しして政府側では全然措置を考えてやつていないのかどうか、無理に私取つても取れないのかと思います。それをお聽きして置きます。
#60
○政府委員(阪田泰二君) 仰せの通り、今回の補正予算におきましては当初予算によりましたよりも、尚三十五億余の償還をして頂くことになつて計上しておるわけであります。それでこれにつきましては、地方の財政もなかなか國家財政同樣に苦しい事情にあるということは承知しておりますが、先般御説明の際にも申上げましたように、所得税その他におきまして自然増收を見積りました結果、地方に対しまして百一億の配付税が國から出ることになります。それでその百一億の配付税の中七十七億ですか、八億程度が給與の改善費に充当せられるわけでありますが、金額は七十七億でございます。殘りの二十四億はその他の費途に充当せられるものとして殘るわけでございますから、この分に対しまして今回三十五億の地方貸付金の償還をして頂く、こういうような形になつております。それで地方といたしまして、國と同樣この以外におきましていろいろ当初年度初めに見ておりました以外の経費が出て参りますことも勿論であります。一方におきまして自然増收その他の歳入もあるわけであります。地方全体の財政の状態を見まして、大体まあ互いに苦しい際でありますが、この程度の貸付金の償還をして頂けるというような見込で計上いたしましたわけであります。
#61
○中西功君 給與の方をちよつてお聽きしていいですか……人事委員会では現物給與は全然考えていない。それは六千六百円に江に入つておるということになつております。政府の五千三百円ではそれは別にあるということになつておるのですが、一体今まで現物給與というものはどのくらいに見ておられたのか。特に國鉄全逓というところに多いのではないかと思うのですが、何か見積りがあつたら出して貰いたい。そうでないと政府側の五千三百円は現物給與は外れておるのだから得なんだという宣傳が、はつきり具体化することになるのではないかと思います。
#62
○政府委員(阪田泰二君) 只今お尋ねでございましたが、差当り手許にそういう数字ができていないのでございます。それで人事院の方の案におきましても現物給與を差引くと申しておりますが、どの程度までのものを現物給與と考えておるか。例えば鉄道職員の官舍でありますとか、或いはパスでありますとか、そういつたようなものをどの程度に現物給與を考えて、どの程度に差引くかということもはつきりいたしませんので、それに対應して調査していないので、今見当が付き兼ねておるわけであります。それで予算上非常に正確に調べますれば、できるのは被服費の方でございますが、ただこれも実際問題といたしまして予算の細節以下に載せてありますので、その数字を入れようと思つて努力しておるわけでありますが、直ちに出て参らないわけであります。
#63
○中西功君 沢山ありますけれども、大藏大臣がおつた方がいいですから……
#64
○委員長(黒川武雄君) 休憩いたします。
   午後四時十九分休憩
   ―――――・―――――
   午後五時三十四分開会
#65
○委員長(黒川武雄君) 休憩前に引続き委員会を開きます。
 本日の委員会は都合によりまして、これを以て散会いたします。
   午後五時三十五分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     黒川 武雄君
   理事
           油井賢太郎君
           飯田精太郎君
           島村 軍次君
           東浦 庄治君
           中西  功君
           木村禧八郎君
           岩男 仁藏君
   委員
           岡田 宗司君
           下條 恭兵君
           山下 義信君
           西川甚五郎君
           深水 六郎君
           岩木 哲夫君
           鬼丸 義齊君
          尾形六郎兵衞君
           小杉 繁安君
           高橋  啓君
           深川タマヱ君
           藤森 眞治君
           井上なつゑ君
           西郷吉之助君
           新谷寅三郎君
           伊達源一郎君
           帆足  計君
           堀越 儀郎君
           松村眞一郎君
           栗山 良夫君
           藤田 芳雄君
           小川 友三君
  國務大臣
   大 藏 大 臣 泉山 三六君
  政府委員
   大藏政務次官  平岡 市三君
   大藏事務官
   (大藏大臣官房
   次長)     河野 通一君
   大藏事務官
   (主計局長)  河野 一之君
   大藏事務官
   (主計局次長) 阪田 泰二君
   大藏事務官
   (主税局長)  平田敬一郎君
   建設政務次官  赤木 正雄君
ソース: 国立国会図書館
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