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1948/12/18 第4回国会 参議院 参議院会議録情報 第004回国会 本会議 第16号
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1948/12/18 第4回国会 参議院

参議院会議録情報 第004回国会 本会議 第16号

#1
第004回国会 本会議 第16号
昭和二十三年十二月十八日(土曜日)
   午前十時五十八分開議
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 議事日程 第十四号
  昭和二十三年十二月十八日
   午前十時開議
 第一 家庭用石炭並びに公用石炭の特別價格設定に関する請願(委員長報告)
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#2
○議長(松平恒雄君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#3
○議長(松平恒雄君) これより本日の会議を開きます。
 日程第一、家庭用石炭並びに公用石炭の特別價格設定に関する請願を議題といたします。先ず委員長の報告を求めます。経済安定委員長佐々木良作君。
   〔佐々木良作君登壇、拍手〕
#4
○佐々木良作君 只今議題となりました家庭用の石炭並びに公用石炭の特別價格設定に関する請願につきまして、極めて簡單に委員会の審議の経過と結果につきまして御報告いたします。
 この請願は、北海道の町村長会長から出されましたもので、寒冷地における暖房用石炭は生活必需品であるが、今年の夏へ價格改訂の際、他の用途の石炭と一律に大幅の價格の引上げが行われ、寒冷地住民の負担に堪えないものであつて、これに対して政府は、嚴冬用として、一戸平均四トンを必要とするにも拘わらず、僅かに二・二トンについてのみ、トン当り九百七十円の價格補償を実施したのでありますが、暖房用石炭の需要が恒久的である点等を考慮して、明二十四年度において家庭用及び官公用石炭に対して一般用價格の半額以下の特別價格を設定されたいというのであります。
 本委員会といたしましては、請願の趣旨及び内容につきまして種々審議いたしました結果、特別價格の設定は價格政策上困難な点がありますが、官公用を除く一般家庭用石炭については、継続的な價格補償等、適切な措置を講ずるのが至当であるという観点から、本請願は、以上のような意見を附して、議院の会議に付して内閣に送付すべきものというふうに決定した次第であります。簡單でありますが報告を終ります。(拍手)
#5
○議長(松平恒雄君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。本請願は委員長報告の通り採択し、内閣に送付することに賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#6
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本請願は全会一致を以て採択し、内閣に送付することに決定いたしました。
     ―――――・―――――
#7
○議長(松平恒雄君) 政府より発言を求められております。この際許可いたします。大屋大蔵大臣。
   〔國務大臣大屋晋三君登壇、拍手〕
#8
○國務大臣(大屋晋三君) 予算案並びに給與法案の審議につきまして、一昨日、昨日の二日間、当院におきまして御審議の続行を一時見合わせて頂かなければならなくなりましたことにつきましては、誠に恐縮に存じておる次第でございます。つきましてはその間の事情を概略申上げまして、諸君の御了承を得たいと存ずる次第でございます。
 実は御承知の通り、本月の十五日までは、政府の方針といたしましては、給與ベースは五千三百円を採用いたしまして、從いましてその線に沿いました給與の額を二百六十二億円に算定いたしまして、予算案と共に当院に提出御審議を願つておつたのでございます。然るに十五日の晩に至りまして、吉田総理大臣が関係方面に参りまして話をいたしました結果、関係方面から特に勧奨がございまして、その勧奨の線に沿いまして、(「かんしようとは何だ」と呼ぶ者あり)アドヴアイスであります。勧告ですか。(笑声)(「よろしいよろしい」と呼ぶ者あり)その勧告がございまして、その線に沿いましてこの給與法案の内容を変更することにいたした次第であります。即ち五千三百円ベースを六千三百円ベースに変更いたしまして且つ人事院の方式に從つてこれを処理いたし、且つ予算の二百六十二億の枠は変更いたさない。この三つの原則に從いまして在來の政府の採つて参りました方針を変更する勧告を受けました次第であります。つきまして、早速十五日の晩に私が官房長官と次官その他を帶同いたしまして、関係方面に参り、ヂー・エス並びにイー・エス・エスの首脳部の方と約四時間ばかり基本的の問題につきましてそれぞれ指示を受け、協議をいたしまして、國会に一時頃に戻つて参りまして、更に一時から大藏省給與局その他の幕僚を召集いたしまして、(笑声)(「えらいぞ」「予算は政府の責任か」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)ちよつと待つて下さい。段々説明いたしますから‥‥。(笑声)(「よろしい」「その調子だ」「大胆でいい」と呼ぶ者あり)それぞれ計算をいたしまして、爾來引続いてそれをやつておるのであります。然るに御承知の通り、このベースを変更いたし、且つ人事院方式を採用いたします段に相成りますると、この給與の形態は御承知の通り基本給の点がありまするし、家族手当がございまするし、地域給がございまするし、労働時間の関係がございまするし、且つ又それに從いまして、この新給與の実施期日を、予算が二百六十二億に限定いたされておるのでありますから、その在來の政府の五千三百円べースは、十一月一日から來年の三月までに支給いたす考え方になつておりますものを、べースを六千三百円に増額いたしまして、而も且つ総額の二百六十二億に変更を來さないということに相成りまするというと、ここに二つの方法を採るより外仕方がないということに相成ります。即ち給與の額が増せないのでありまするから、いわゆる実施期日を先へずらすという方法、それから二つの方法というのは、六千三百円に殖やしまするというと、予算を殖やすか、或いは予算を殖やさないならば実施期日を先に延ばすという以外にないのでありまするが、その二つの方法のうち予算総額の二百六十二億は、これは不動であるという原則に縛られまするというと、勢い実施期日の点で按配しなければならんということに相成るのであります。さて又実施期日の点を如何ように決定いたしまするにつきましても、その間に十二月には幾ら、一月、二月、三月には幾らと、一定の金額の配分方法につきまして、相当のここに議論があり、考え方が生れて來る次第でありまして、かたがたそれらの事務を処理いたしますために、尚引続いて目下やつておるようなわけでございまして、恐らく甚だ残念ながら本日一杯はかかるのではないかと考えられる次第でありまするから、さようにその点は御了承を願いたいのであります。
 次に昨日あたりも衆議院におきましていろいろな質問が出たのでございまするが、然らばさような径路であるならば、政府の責任甚だ重大で、且つ予算の組替え或いは修正予算を提出するような必要が生じて來やしないかというような質問を頻々と受けましておるのでありまするが、只今も申上げました通り、これは給與法の内容の修正改良でございまして、予算の点に対しましては、只今申上げました通り二百六十二億の額に手を触れないのでございまして、從いましてその他すでに御提出申上げました予算に対しては、これは修正変動を行わないという原則に相成つておりまするので、勢い給與法案の内容のみを修正いたすということに相成る次第なのでございます。さように御了承願います。恐らく今日一杯かかりましたならば給與法案の仕上げが多分できると思うのでありまするから、どうぞさように御了承願いたいと思う次第であります。(拍手)(「衆議院提出はいつだ」と呼ぶ者あり)
#9
○議長(松平恒雄君) 只今の大藏大臣の関係方面に関する発言中、現在記事掲載禁止に該当する虞れのある部分がありました場合には、速記録を取調べの上、議長において適当の処置をいたします。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○議長(松平恒雄君) これにて本日の議事日程は終了いたしました。(拍手)
 次会の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時十分散会
     ―――――・―――――
○本日の会議に付した事件
 一、日程第一、家庭石炭並びに公用石炭の特別價格設定に関する請願
 一、予算案及び給與法案の審議に関する大藏大臣の報告
ソース: 国立国会図書館
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